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スワロウテイル/幼形成熟の終わり の商品レビュー

3.8

31件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    5

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    1

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2013/08/12

一度読んだ記憶はあったんですが、買った記憶もあったんですが、4巻を買ったあとで2巻と3巻が見当たらないことに気づいて買い直し、ついでに読み返しました。 SFなんでしょうけど、ミステリでもあり、ライトノベルのようでもあり、哲学や宗教にもよく触れるし、深みのある作品です(シリーズを通...

一度読んだ記憶はあったんですが、買った記憶もあったんですが、4巻を買ったあとで2巻と3巻が見当たらないことに気づいて買い直し、ついでに読み返しました。 SFなんでしょうけど、ミステリでもあり、ライトノベルのようでもあり、哲学や宗教にもよく触れるし、深みのある作品です(シリーズを通してそうなのです)。 いつか家の中からひょっこり2巻が顔を出しても、私は笑って2冊とも本棚に納めることになると思います(笑

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2013/05/14

前作と違い、読みにくいです。 意味の通るルビならいいが、中二病の様な変なルビのせいで読みづらい。 後半になるほどルビがめちゃくちゃ。 会話と会話の間が長いところがあり、会話のテンポが乱される。 章の変わりで、場所と人物の説明のないまま、会話が始まる。 ということで、全然内容が...

前作と違い、読みにくいです。 意味の通るルビならいいが、中二病の様な変なルビのせいで読みづらい。 後半になるほどルビがめちゃくちゃ。 会話と会話の間が長いところがあり、会話のテンポが乱される。 章の変わりで、場所と人物の説明のないまま、会話が始まる。 ということで、全然内容が頭に残らず、読むのが苦痛でした。 よくこれをOKしたなと思うほど。 読むときは、メモを取りながら読んだほうが良いです。

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2013/03/17

パスカル曰く、人は考える葦、だそうだ。 この言葉を使って、人工少女販売処で屋嘉比が洋一と陽平に「・・・お前は言葉を話す蘆で、お前の目の前にいるのも言葉を介し心を察する一人の人間だ」と言ったのが印象的だったのを覚えています。 人とは考える生き物だと聞いたことがあります。言いかえると...

パスカル曰く、人は考える葦、だそうだ。 この言葉を使って、人工少女販売処で屋嘉比が洋一と陽平に「・・・お前は言葉を話す蘆で、お前の目の前にいるのも言葉を介し心を察する一人の人間だ」と言ったのが印象的だったのを覚えています。 人とは考える生き物だと聞いたことがあります。言いかえると、人=考えるということなんでしょうか。 ということは、作中に出てくる人工妖精も人工知能も人間なのでしょうか。 さて、今回もとても楽しませていただきました。 椛子の会話といい、一回読んだだけでは理解が及ばなかったところも多かったので、これから何回も読みなおしていきたいと思います。 読み終わったとき、ここまで満足感に浸れたのは初めてでした。 あぁ、早くまた読みたいです。

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2013/02/22

最初、前巻との整合性がとれない始まりに混乱してしまい、そこが鍵とわかっていても違和感に阻まれて没頭できませんでした。(だよねー、○○っ娘じゃなかったもんねー) よくここまで収斂させたなとは思います。ミスリードというにはズルい手だとは思いますけどね。

Posted byブクログ

2013/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スワロウテイルシリーズ2冊目、看護学校時代の後輩の葬儀に参加した揚羽(?)だが、火葬場で動く死体と化した彼女と相対することに。青色機関の抹消抗体として揚羽は彼女を退け、事件としてその謎を追い始める。自警団の陽平が追う貌剥ぎ事件、そして同時期に自治区を襲ったテロ、単発的に見えた複数の事件だったが全ては東京自治区の暗部に繋がり、自治区の存亡を懸けた事態が進行していく。 前半はある違和感を覚えながら読み進めていたが、真相が明らかになるにつれ別々にみえた事件が繋がり始める過程に引き込まれた。怒涛の複線回収で違和感の原因もしっかりと解決され、今回も緻密な世界観設定の下で繰り広げられるお話に大満足だった。キャラクター造形も秀逸で、特に人工妖精たちを含む人による被造物であるキャラたちのやりとりがお気にいり。

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2012/11/05

前作の背景説明は必要最低限に抑えて人工妖精ワールド全開。前半セリフ多し、後半アクション多し。「”海底の魔女”は対人無敗です。」これで”海底の魔女”は”アクアノート”と読ませる。全編に渡ってルビ多し。 前半伏線多し、後半予定調和多し。ちょっと詰め込み過ぎでは?最後に伏線が全て収斂し...

前作の背景説明は必要最低限に抑えて人工妖精ワールド全開。前半セリフ多し、後半アクション多し。「”海底の魔女”は対人無敗です。」これで”海底の魔女”は”アクアノート”と読ませる。全編に渡ってルビ多し。 前半伏線多し、後半予定調和多し。ちょっと詰め込み過ぎでは?最後に伏線が全て収斂していくので付いていくのが大変。でも折角構築した世界だからまだまだ使って欲しい。続編が楽しみ!

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2012/10/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

シリーズ第2作。東京自治区を襲う危機と揚羽(?)を襲う危機が複雑に絡み合い、一見美しく麗しい自治区の暗部に踏み込んでいくという前作にも増して重層的で面白いストーリーが展開していきます。 第一印象としては全般的に「あぁ、3.11後だなぁ」という雰囲気が作中の端々から、いささか過剰とも思えるくらいににじみ出ているのですが、いわゆる「時事ネタ」の一歩手前で踏みとどまっている感じはします。 そして前作では(おそらく)「記憶」を一つのテーマとして語られた通底している人に造られる存在である「人工妖精」の自己認識、アイデンティティを巡る時に複雑怪奇な議論は、今作では「顔」という形で登場し、人と人に愛されるべく生まれた人工妖精の物語に充分すぎるほどの奥行きを与えてくれているように思えます。前作を楽しんで読めた方には是非今作も読んでみて欲しい、そんな作品であります。

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2016/07/15

カバーイラストはこれが一番。帯文句も素敵。 前作の終結部から、どういう続編が考えられるのかと書店で立ち読みしたときは不思議に思ったが、 実際手に取って読み進めていくうち、たぶんこういう叙述トリックだな、と見えてくる。 それは揚羽の言葉、周囲とのかかわりなどから自然と見えてくる...

カバーイラストはこれが一番。帯文句も素敵。 前作の終結部から、どういう続編が考えられるのかと書店で立ち読みしたときは不思議に思ったが、 実際手に取って読み進めていくうち、たぶんこういう叙述トリックだな、と見えてくる。 それは揚羽の言葉、周囲とのかかわりなどから自然と見えてくるものであって、とても巧みなしかけとして機能している。 顔剥ぎや自己意識というテーマとも絡んだ仕掛けとしても、うまい。 このシリーズ、というかこの作家さんはとても楽しみだ。 根底に会話劇があるというのがまた、憎いね。

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2012/08/12

涙が出るほどつまらなかったのに、それでも文庫一冊分付き合ったキャラクターが幸せになると嬉しいんだと気づかされた

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2012/08/11

前~中盤はルビが素晴らしい語りの応酬、荒事満載の後半戦~クライマックス。そしてラストの、どう見ても出来過ぎだけどこの展開からどうやったらそうなるんだっていう予定調和。 すごい。 ライトノベル的なキャラクターの造り込みと、練りに練り込まれた台詞の読み応え。 これはまた続きを読みたい...

前~中盤はルビが素晴らしい語りの応酬、荒事満載の後半戦~クライマックス。そしてラストの、どう見ても出来過ぎだけどこの展開からどうやったらそうなるんだっていう予定調和。 すごい。 ライトノベル的なキャラクターの造り込みと、練りに練り込まれた台詞の読み応え。 これはまた続きを読みたい。シリーズ的にこの後がどう続くのかは気になるところで、ぜひ読みたい。

Posted byブクログ