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木星の骨(下) の商品レビュー

3.8

6件のお客様レビュー

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2020/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

(上巻より) それに比べると、 デッカー警部補の息子たちの現状や過去や 勇気をふりしぼってトンネルへと突入していった マージの表現は見事だったし、 腑に落ちるものだった。 娘は無事警官になれたようで、 まだまだ家族内で波乱は起きること間違いなし。

Posted byブクログ

2016/11/07

シリーズ11作目、後半。 前半ではデッカーと妻のリナ、思春期になった義理の息子達との関係が印象深かったです。 後半では、教団で怪しい動きを見せる指導者たちの関係を探るデッカーらの目前で、相次いで事件が起こり、想像以上の濃いドラマに。 初期のしっとりと丁寧な作風とはかなり違う骨...

シリーズ11作目、後半。 前半ではデッカーと妻のリナ、思春期になった義理の息子達との関係が印象深かったです。 後半では、教団で怪しい動きを見せる指導者たちの関係を探るデッカーらの目前で、相次いで事件が起こり、想像以上の濃いドラマに。 初期のしっとりと丁寧な作風とはかなり違う骨っぽさが出て、立体的で動的とでもいうか。 フェイ・ケラーマン、ここまで書くようになったのか! いや私としては正直こういうのは期待していなかったかも‥ですが。 初期の雰囲気が失われたので読まなくなっていたんですが、もう少し違う方面にも伸ばしていこうとしていたのかな。 こういう興味や志向も内包していたんでしょうね。 丁寧に書き込むだけでは、読む人が限られたとか‥? なるほどねえと納得してしまいました。 ラストへ向けては、映画ばりのアクション・シーンともいえる展開に。 でもそこで活躍するのが女性刑事のマージや、案内に立つ若い娘なんです。 静と動を併せ持つ上にこう来るか、と。 今回の女性陣の活躍ぶりには目をみはるものがありました。 すっきり解決とは行きにくい、嫌~な事件の後口を良くする、マージの大胆な決意。 デッカーの誠実さも合わせて、あっぱれな結末。 面白かったです☆

Posted byブクログ

2012/01/26

今作はデッカーの義理の息子の深刻な問題も出てくるし、事件も教団絡みとあってデッカーは大変だったが、何よりマージの活躍が素晴らしい。マージってそんな年齢になってたんだ?!という驚きもあったし。 ただ、なんとなく古いのかなという気がしたが、骨太の物語には満足。次作が待たれる。

Posted byブクログ

2012/01/12

前作までの、丁寧な筆致で現代アメリカ社会の問題点を深くえぐる、衝撃的な作風が少々薄まってきた印象を受けた。中休み? 次作に期待。

Posted byブクログ

2011/11/30

 新興宗教の教祖が死亡する。  他殺か自殺か、混乱する捜査と、混乱する教団。  デッカー家でも、ティーンエイジャーになった子供たちがそれぞれに悩みを抱えていた。  教祖が死んだ=教団の暴走、ってなってるので、ちょっとそんなに極端なものなのかと感じたんだが、閉鎖的な教団って強調さ...

 新興宗教の教祖が死亡する。  他殺か自殺か、混乱する捜査と、混乱する教団。  デッカー家でも、ティーンエイジャーになった子供たちがそれぞれに悩みを抱えていた。  教祖が死んだ=教団の暴走、ってなってるので、ちょっとそんなに極端なものなのかと感じたんだが、閉鎖的な教団って強調されてるから、アメリカではそういう図式になってるのかもしれない。  にしても、物理学者から教祖になった男の論理とか、教義とか、難しかったですよ。  まぁ。数学が行き着く先は、究極の抽象論で宗教っていうベクトルは、すごくよくかわったけどね。  リナの息子たちも、それぞれ悩みを抱えてるんだけど…。  友達で、父親が突然ユダヤの教えに目覚めて、娘を宗教学校に転校させて、っていうのがあって、宗教についてフラットになりきれない、でもそれをきちんと受け止めて行こうとしているケラーマンを感じたりしたのである。  教えをきっちり守ろうとしているリナも、戒律で縛ろうとしている教団と、方向性は同じなのかもしれない。  というのを、いや、リナは違うんですよ、というのではなく、それは誰にでも起こりえることであると、デッカーの主観で描きながら客観的にのべようとしている、まぁ、矛盾しているといえばそうなんだけど、それは誠実さであるといえると思う。  そう。  ここにあるのは、デッカーたちの誠実さなのだと思う。    にしても、マージの決断には頭が下がりました。  いやあ、最高に格好いいよ、マージ。

Posted byブクログ

2011/10/02

解説に感心。 でも、デッカーの活躍を期待してしまう。 対FBIのあたりは、結構溜飲ものだったのだけれど。 一番うれしいのは、翻訳刊行ペースがあがりそうだとのこと。

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