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ともだちは実はひとりだけなんです の商品レビュー

3.9

13件のお客様レビュー

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2024/03/10

自分より年下の人が、自分より遥かに若い頃にこれだけの短歌を作ったということに驚きがある。なぜ短歌??一首ずつでも面白いだろうけど、やはり連続していると彼女の当時の世界みたいなものがより伝わるような気がして良い。挿絵は宇野亜喜良。1994年生まれの平岡あみとの年齢差60歳…若者から...

自分より年下の人が、自分より遥かに若い頃にこれだけの短歌を作ったということに驚きがある。なぜ短歌??一首ずつでも面白いだろうけど、やはり連続していると彼女の当時の世界みたいなものがより伝わるような気がして良い。挿絵は宇野亜喜良。1994年生まれの平岡あみとの年齢差60歳…若者からみてどう感じるかはわかんないけど、37歳のおじさんの自分から見ると短歌と挿絵はすごく合っていて、一冊の本として良いものだなと思う。

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2024/01/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

解説がほむほむさん(穂村弘氏)で挿絵が宇野亜喜良さんなので面白そうと思って読んでみたらおもしろかった。 ただの短歌集とは一味違う。作者が12歳から16歳までに作った歌を年齢順に載せていて、ところどころにほむほむさんの解説と宇野さんの挿絵がいい感じで入っている。 載っている歌は日常の出来事や気持ちを短歌のリズムで綴っているので、難しくなくてスッと心に入ってくる。 少し紹介すると ☆〜〜〜〜〜〜☆〜〜〜〜〜☆〜〜〜〜〜〜☆〜〜〜〜〜〜☆ 父はいない生きているけど父はいないうそなんだけど父はいない(12歳) 種蒔いて出てきた双葉のような時期あなたもかわいかったと母が(14歳) 胸を張り行ってきますといいたいが何に自信を持てばいいのか(15歳) はい、はい、はい、三回返事する理由わかっているのだろうか(16歳) 学校と家のわたしはちがうんだ一匹おおかみそれもいいでしょ(16歳)

Posted byブクログ

2017/12/09

歌集だったんですねコレ…。 現代短歌って面白いのは本当に面白いけど、これはまた一段と面白かった。 しかもこれらを十代の頃に書いたというのだから衝撃。 素直ですこやかで、だけどどこか風変わりだったあの子の記憶、みたいな空気。すきです。

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2016/11/07

厳密に五七五七七が守られているわけではないので、短歌というより短詩という感じ。歌会始みたいな読み方は決してできない。 ちょっと家庭は複雑だけど、ごく普通の思春期の女の子の心の内を詠んでいる。何気なさそうに見えて、案外巧みで、思っていてもこんなふうに書くことは難しいから、たいした才...

厳密に五七五七七が守られているわけではないので、短歌というより短詩という感じ。歌会始みたいな読み方は決してできない。 ちょっと家庭は複雑だけど、ごく普通の思春期の女の子の心の内を詠んでいる。何気なさそうに見えて、案外巧みで、思っていてもこんなふうに書くことは難しいから、たいした才能だと思う。 思春期の女の子、とは言いつつ、いい歳をした私でも共感してしまう普遍的なところもある。 自分が思春期の頃の親を大切に思い、感謝もしてはいてもうっとうしい、イライラする感覚がまことにリアルによみがえってきた。 あまり詩を読まない若い人にも是非読んでほしいな。

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2016/07/26

死んできます、熱があっても試験です行ってきますとはとても言えない 冷蔵庫開けて食べ物探すときその目をだれにも見られたくない このふたつがとくに好き。

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2015/01/07

この女の子のことは知らなかったけど すごい! 上手だな~ この感性にほれぼれする 10代女子に読んでほしい

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2013/11/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ほむほむが解説をつけているもの。12~16歳の短歌が入っている。こんなに若いのにすごいなと思ったら短歌の本は2冊目で、6歳から詩を投稿し掲載されてたそうだ。すごい。思春期の、恋をしたり、おしゃれしたりという普通に今どきの女子なのに、短歌を詠むというギャップ。しかも本になってるという。すごい。このイラストがまた、イコールあみ(作者)のようで、いやはや、おばちゃん、まいっちゃうなーって感じ。

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2012/08/11

らくがきのような短歌。 12歳から16歳の歌。 家庭環境フクザツで、おばあちゃんは死んで、学校はエスカレーター式で、髪を金髪に染めて、恋が足らないのか?といってるうちに彼氏ができて…。 ケータイ小説に出てきそうなあみちゃんが自分のことばと独特の視点で歌を詠む。31文字がぐさりぐさ...

らくがきのような短歌。 12歳から16歳の歌。 家庭環境フクザツで、おばあちゃんは死んで、学校はエスカレーター式で、髪を金髪に染めて、恋が足らないのか?といってるうちに彼氏ができて…。 ケータイ小説に出てきそうなあみちゃんが自分のことばと独特の視点で歌を詠む。31文字がぐさりぐさりとくる。 他の本も読んでみたいなー

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2012/06/10

12歳から16歳までに詠まれた短歌。20以上も上の自分が読んでも、その年を通ってきたとは言え、時代は変わっているだろうけどれど、それでも共感できる。 「顧問には男の先生探すのがいいよ女に口出ししなくて」 こういう真理を31文字であらわせるなんて、

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2012/05/07

『よろこぶよね、よろこぶよねと編みかけの毛糸に話し暗示にかかる』  『ともだちは実はひとりだけなんです認めるまでに勇気が必要』 『冷蔵庫開けて食べ物探すときその目をだれにも見られたくない』 12歳から16歳の間に、少女あみが書いた落書き短歌。複雑な家庭のこと、友だちのこと、恋のこ...

『よろこぶよね、よろこぶよねと編みかけの毛糸に話し暗示にかかる』  『ともだちは実はひとりだけなんです認めるまでに勇気が必要』 『冷蔵庫開けて食べ物探すときその目をだれにも見られたくない』 12歳から16歳の間に、少女あみが書いた落書き短歌。複雑な家庭のこと、友だちのこと、恋のことを淡々と飾り立てない言葉で書き出します。宇野亜喜良のイラスト、ピンクの表紙が会ったことのない少女の像を結んでそのつぶやきが心にまっすぐに届きます。

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