ベストセラー炎上 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
個人的に苦手な著者も数名取り上げられていたので、どれもこれもよくたたっ斬ってくれたという感想である。何故こんな悪書が、当たり前の顏をしてベストセラーとなるのか、続編がいくつも世に出回るのか。佐高、西部の両者がこれらを見事に両断する。 特にKに関しては、「背景に社会が見えない」、全くその通り。社会を語っているはずなのにその社会がない。この人はいつだって、何か別の世界の話をしている。だから、派遣切りや貧困の現状が一つも理解できていないし、誰と対談させたってのれんに腕押しになる。相手にするのは時間の無駄。 売れればいい考えで出版したメディアなり、支持者なり、少しは考えたほうがいいよ。
Posted by
西部は右寄りの評論家で佐高は左寄りの評論家で知られている。そんな相反する2人がベストセラーにかみつく今回の本。 批判にさらされているベストセラー作家は以下の通り。勝間和代、村上春樹、内田樹、竹中平蔵、塩野七生と稲盛和夫だ。批判されて当然の人物もいるが意外な人物がやり玉に挙がっ...
西部は右寄りの評論家で佐高は左寄りの評論家で知られている。そんな相反する2人がベストセラーにかみつく今回の本。 批判にさらされているベストセラー作家は以下の通り。勝間和代、村上春樹、内田樹、竹中平蔵、塩野七生と稲盛和夫だ。批判されて当然の人物もいるが意外な人物がやり玉に挙がっていたのでびっくりした。 竹中平蔵は非難してしかるべき人物なのでさもありなんと思った。人材派遣で有名なパソナグループ取締役会長でありながら、日本経済再生本部の「産業競争力会議」メンバーで、民間議員を務めている。これだけにとどまらない点で様々な方面から批判を浴びている。蛍のように甘い水のありかを見つけるのが上手いようだ。 サブタイトルが「妙な本が売れる変な日本」と言うだけあって、2人とも遠慮なくズバズバ切っている。 勝間和代以外の自己啓発本に関してどう思っているのか知りたかったなあ。書店に行くと必ずあるのが「何とか流で成功」、「これだけは知っておきたい何とか」と言った類の本。続編で取り上げてもらえるといいなあ。 いろいろな所から批判のメール、電話、手紙が編集部あてにやってきているだろう。信者が多い著者の含まれているからなあ。
Posted by
対談は相手を前に、生きた言葉で語られるので、分かり易い。「言葉が難しくて、掴んだ実感が持てないけど、述べられている内容は、きっと自分の知りたいテーマなんだよな」と感じてる著者の書籍を読むガイドブックとして使える。 本書は生きた言葉で簡潔に(私にとって)良いテーマにズバっと答えてく...
対談は相手を前に、生きた言葉で語られるので、分かり易い。「言葉が難しくて、掴んだ実感が持てないけど、述べられている内容は、きっと自分の知りたいテーマなんだよな」と感じてる著者の書籍を読むガイドブックとして使える。 本書は生きた言葉で簡潔に(私にとって)良いテーマにズバっと答えてくれる。”人材とは何か”に対しては、東大を出たから、偏差値の高いから、なんかではなく、自分の経験を包括的に捉えて、なおかつ、その出来事の歴史的な由来と将来の見通しを大きく、長く捉えられる人のことだという。いい人材は軸がぶれないというが、人材は全体を大きく広く捉えるから、一貫性が生まれ、軸がぶれないのだと。そのような人材にはある種の誠実性が伴ってくるとも。 ”ストラテジー”という言葉もよく使われるが、予期しない困難に遭遇してもそれを解決していく才能、これを戦略という。だから、本当の戦争を知らない(知ろうとしない)人があれこれ理屈を並べてもそれは戦略ではない。喜びを知らなければ悲しみも、悲しみを知らなければ喜びも、勇気を知らなければ細心の意味も、細心を知らなければ勇気の意味も分からないように、物事は、物凄く複雑で多種多様な二次元的なものの組み合わせによって動いている。そこにグーッと分け入るのが本当の”ストラテジー”だろう。・・・そうだと思います。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
結局、知りたかった内田樹の「街場のメディア論」批判の理由については、「街場の」という部分に違和感がある、という以上のことはわからずじまい。ほかの本については「いかにも」この二人に批判されそうなものが並んでいるだけに、唯一、内田書批判の詳細が知りたかった(そのためにわざわざ読んだ)のに、この内容はあまりにも肩透かしだ。特に佐高信はストライクゾーン狭すぎだよ。
Posted by
こないだ図書館をひらひらと歩いていたら背表紙のデザインが目にとまったので借りてみた。 『クリティーク(批判)とは他者を誹謗したり中傷したりすることではありません。批判とは、自己及び他者の表現を可能にしている想念、思念、観念そして概念といった様々な心のはたらきのクライテリオン(規...
こないだ図書館をひらひらと歩いていたら背表紙のデザインが目にとまったので借りてみた。 『クリティーク(批判)とは他者を誹謗したり中傷したりすることではありません。批判とは、自己及び他者の表現を可能にしている想念、思念、観念そして概念といった様々な心のはたらきのクライテリオン(規準)を批評し、さらにそれらのはたらきが無効となるクリティカル・ライン(臨界線)がどこに引かれるかを判定することだと言えましょう。(あとがきより)』 →批判的なものの見かた、ってのを正しく身につけると世の中をちゃんとわかるようになるんだろうな、と思ったけど難しいな、こりゃ。
Posted by
勝間和代さんや稲盛和夫さんの著書、というかある著書を一例にあげて著者自身を徹底的に批判しています。 基本的に、単純化された物言い、尊大な態度などが気に入らないようで、そんなものがベストセラーになる日本を批判してます。確かに物事にはなんでも両面あったり、複雑だったりと思うのですが...
勝間和代さんや稲盛和夫さんの著書、というかある著書を一例にあげて著者自身を徹底的に批判しています。 基本的に、単純化された物言い、尊大な態度などが気に入らないようで、そんなものがベストセラーになる日本を批判してます。確かに物事にはなんでも両面あったり、複雑だったりと思うのですが、一冊の本がそんなふうにどっちつかずならその本は売れないだろうなあ…とも思ってしまいます。 ではなんで世間は、単純化されたものを求めるようになってしまったのかという議論はなかったです。 この方々は物事の複雑さを理解できるすごい知能をお持ちなら、理解できない人々の低能さを嘆くかわりに、それらを理解できるよう導いてくれたらよいのになーと思いました。
Posted by
少し前に朝日ニュースターでやっていた対談をまとめたもの。勝間和代とか村上春樹「1Q84」とか、ビジネスマンが好きな塩野七生とか稲盛和夫の本について、もうボロクソに言ってるのが最高!
Posted by
勝間和代が嫌いなところは共感できる。私も大嫌い。 村上春樹の1Q84についても、おとぎ話と称しているが、そのままじゃないか。あれがノンフィクションに見えるのか?お伽噺として最高ではないか。
Posted by
勝間和代、村上春樹、内田樹etc.ベストセラー作家の本を一刀両断、ていうか、貶しまくるというとんでもない本。「そもそもこの著者のことは嫌いなんですけどね・・・」と話し始めて、気に入らない部分について文句を言い合うだけ。途中であまりにくだらなくて読むのやめました。(評価できません)
Posted by
装丁のポップな感じにだまされたー! じいさま2人が蚊帳の外から使い古しの油をこちらにベトベト塗りたくってくるけど、炎上ほどとおく燻りもせず。
Posted by
- 1
- 2