僕とツンデレとハイデガー の商品レビュー
冴えない社会人である主人公が、ある出来事をきっかけに「イデア学園」に迷い込む。 そこでは、美少女の姿をした哲学者たちの化身が主人公の前に毎日現れ、「不確実な時代」の寄りどころとなる哲学について講義を繰り広げていく。 デカルト、スピノザ、バークリ、ヒューム、カント、ヘーゲル、ニー...
冴えない社会人である主人公が、ある出来事をきっかけに「イデア学園」に迷い込む。 そこでは、美少女の姿をした哲学者たちの化身が主人公の前に毎日現れ、「不確実な時代」の寄りどころとなる哲学について講義を繰り広げていく。 デカルト、スピノザ、バークリ、ヒューム、カント、ヘーゲル、ニーチェを経て、最後にたどり着くハイデガーの講義に、主人公は生きる希望を見出すことができるか。 それぞれの哲学者を関連付けながら、かなりわかりやすく表現されている一方で、小説としては、起承転結に欠ける感じが否めない。 ライトノベルというよりは、哲学の入門書として読むべき1冊。
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哲学は歴史と地理と違って、高校時、敬遠してきたから、今社会人になって、改めて思うところがある。 萌えで哲学を学ぶっていうのが、今の時代にマッチしているのかもしれない。 命題は難しいが、それでもまがりなりにも生きてきたから、ぼんやりとだがイメージは湧く。あとはいかに自分に活かす...
哲学は歴史と地理と違って、高校時、敬遠してきたから、今社会人になって、改めて思うところがある。 萌えで哲学を学ぶっていうのが、今の時代にマッチしているのかもしれない。 命題は難しいが、それでもまがりなりにも生きてきたから、ぼんやりとだがイメージは湧く。あとはいかに自分に活かすか、そこが問題。 とにかく頭を使うこと、常日頃考えることは大事です。 自分と他人、人と社会との関わり 難しい一生の課題です。
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デカルト ・感覚に惑わされずに「確実なもの」を知ることができるか。 ・我思う故に我あり。ってことくらい。 ・人間機械論者だが、精神はそれとは別に存在する。 ・人は心の中に完全な存在、神を想定している。それ自体が神の存在の証明である。
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プロローグ 第1章 月曜日神の存在を証明しよう 【ルネ・デカルト】 【Rene Descartes 】 ・世界の真実の見つけ方 ・この世界でたった一つだけ確実なもの ・心と体はそれぞれ別の実体である ・神の存在証明 ・人は誰でも大きな能力を持っている 【教訓】 それはね。悩んだ...
プロローグ 第1章 月曜日神の存在を証明しよう 【ルネ・デカルト】 【Rene Descartes 】 ・世界の真実の見つけ方 ・この世界でたった一つだけ確実なもの ・心と体はそれぞれ別の実体である ・神の存在証明 ・人は誰でも大きな能力を持っている 【教訓】 それはね。悩んだときは、とにかくベストと思える決断をすること。そして一度決めたら迷わずに、その道を歩んで行きなさい。そうすれば必ずどこかにたどり着くから 第2章 火曜日 人にとって人が一番大切なもの 【ベネディキトゥス・デ・スピノザ】 【Beneductus de Spinoza 】 ・人はその本性上、妬み深いものである ・本当のところ世界に、善も悪もない ・世界は神であり、神は世界である ・心と体は同じものの違う表現である 【教訓】 これだけは忘れないで。人間にとって一番、有益な存在は人間だし、自然の中で人間にとって人間ほど面白いものはない 第3章 水曜日 存在するとは知覚されることである 【ジョージ・バークリ&ディヴィッド・ヒューム】 【George Berkeley &David Hume 】 ・本当に、真実はあるのかな ・では目の前のリンゴは実在するのか ・人間とは感覚の束である ・人間の精神を叙述してみよう 【教訓】 あれこれ考えたって人間の考えることには限界がある。だから衝動にまかせて生きてみるとも、結構大切だよ 第4章 木曜日 天なる星空と、内なる道徳法則 【イマヌエル・カント】 【Immanuel Kant】 ・問答無用に心に響く声にしたがうべし ・人間は自分について考えると消耗する ・確実な学としての形而上学 ・空間と時間---人間がアプリオリに持つ2つのフォーマット ・知が廃棄された領域 【教訓】 あなたも人生で悩むことはきっとえるでしょう。そんなときは、いろんな社会的な条件や自分自身の能力についてもいろいろ考えてしまうと思います。 でも、そんな事情は取り払って、ただ問答無用にこうしろと心に響く理性の声と、キミ自身の欲望が一致するように、心がけなさい。 第5章 金曜日 世界は絶対知へと向けて発展する無限の運動である 【ゲオルグ・ヘーゲル】 【Georg Hegel】 ・大いなる生命の循環と歴史の始まり ・真実は様々に語られる ・主奴論 ・過ちですら、歴史の中では意味がある 【教訓】 完全なものが、今の世の中にあると考えるから、自分は不幸だと思うのよ。今はまだ不完全でもいいの。 第6章 土曜日 神は死んだ。しかし何も変わらなかった 【フリードリヒ・ニーチェ】 【Friedrich Nietzsche】 ・教会の実践は生に敵対的だった ・生の本質は、力への意志 ・神は死んだ。しかし何も変わらなかった 【教訓】 自分は弱い、ダメだと思うのも無理はないのかもしれない。でもそれも一種のデカダンスだし、そんなことを考えていると、どうしても人をいらやんでしまうでしょう。でも人と比べたって仕方がない。だから自分自身をもっと肯定して、思うように生きてみなさい。 最終章 日曜日 世界がなければ僕達もいない。そして僕達がいなければ世界もない。僕達はひとりじゃない 【マルティン・ハイデガー】 【Martin Heidegger】 ・存在と時間 ・現存在は可能性を生きている ・わたしはひとりじゃない ・世界を通して他の人といつもつながっている ・「気分」「了解」「言明」 ・頽落(たいらく)。それは究極の罪 ・死の実在論的分析 エピローグ あとがき
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哲学書を読んだことは無いけど、これはかなり良い初心者向けの本だと思った。萌え成分はおまけ。会話形式でわかりやすく有名どころの考え方や、誰の影響を受けていたかを教えてくれる。
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もしドラ的な教養ラノベ。ゲーム化、アニメ化を想定した書き方かも。売れそう。初めて読む哲学書としても良いかも。とくにラノベ読者向けに。 謎 入院中の睡眠学習? 最初と途中と最後の三重野の関係がわからないけど、事故で世界線が変わって生まれ変わった的な感じ?で最後の三重野が最後の三重...
もしドラ的な教養ラノベ。ゲーム化、アニメ化を想定した書き方かも。売れそう。初めて読む哲学書としても良いかも。とくにラノベ読者向けに。 謎 入院中の睡眠学習? 最初と途中と最後の三重野の関係がわからないけど、事故で世界線が変わって生まれ変わった的な感じ?で最後の三重野が最後の三重野に変わった? ソシュール、シニフィアン相互の差異の体系。あ、構造主義か。構造において同じ役割を果たすなら中身は関係ないし入れ替わってもいいみたいな。違うかな?
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「僕とツンデレとハイデガー」堀田純司 哲学入門書。特になし。 @電子書籍 44 冊目。 “東日本大震災後”の、先行き不安感に満ちた現代人向けに書かれた哲学入門書。 想像以上にごつい内容なので、読んでる最中からツンデレとかどうでもよくなってきます。 てか、今さらツンデレって。。 ...
「僕とツンデレとハイデガー」堀田純司 哲学入門書。特になし。 @電子書籍 44 冊目。 “東日本大震災後”の、先行き不安感に満ちた現代人向けに書かれた哲学入門書。 想像以上にごつい内容なので、読んでる最中からツンデレとかどうでもよくなってきます。 てか、今さらツンデレって。。 僕自身、学問としての哲学はよくわかりませんが、哲学的思考は嫌いではないので、 通して読み終わって脳味噌活性化&なるほど!がたくさんありました。 自分の人生を生きるためには考える。考えて実践する。真理を追い求めまでなんかしなくても、自分自身の指針を見つけようとするだけでもいいじゃないか。 8人の哲学者の思想を紹介していますが、後半3章(ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガー)で段違いにレベルが高くなります。。 でも、段階を踏んでくれるので取っ付きやすい。 良書でした。(4)
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本書「僕とツンデレとハイデガー」は 美少女に生まれ変わった哲学者の講義を受けながら、 生きる力を主人公と共に養う本である。が、 ツンデレがいないとはどういうことだろうか! ツンデレとはツンとデレが、 コロコロ変わる女の子では断じて無い。 普段はツンツンしているのに、ストーリー展開...
本書「僕とツンデレとハイデガー」は 美少女に生まれ変わった哲学者の講義を受けながら、 生きる力を主人公と共に養う本である。が、 ツンデレがいないとはどういうことだろうか! ツンデレとはツンとデレが、 コロコロ変わる女の子では断じて無い。 普段はツンツンしているのに、ストーリー展開により、 フラグが立つと、よく分からないデレ方をする。 「豆腐の角で頭を打って死んでしまえ」とか、 のたまう9割以上がツンの女の子である。 本書に出てくる美少女はというとデレまくりである。 こんなのは断じてツンデレではない。 というツンデレ談義はさておき、、、 ストーリーと演出にあまり期待してはいけない。 あくまでも萌えながら哲学で自己啓発する本である。 文体はラノベやギャルゲー相当と言えると思う。 世界観はAngelBeats!だと思えば大きくは外れない。 キャラ設定や演出と哲学は何も絡んでこない。 萌え要素は単なるデコレーションである。 「ソフィーの世界」を期待するとがっかりするだろう。 例えるならガモフのトムキンスに近いスタンスか。 肝心の哲学講義はというと、 デカルト、スピノザ、バークリ、ヒューム、カント、 ヘーゲル、ニーチェ、ハイデガー、の8人。 ただし、プラトン、ロック、マルクス、など、 多くの思想について幼馴染が補足してくれます。 本編では哲学者たちの主な著作を検証しながら、 彼らがなぜそういう思想に至ったかの背景を追います。 面白いのは現代(AngelBeats!的な)の設定なので、 各哲学者が自分の生きた時代と現代とを比べて、 現代への提言を述べるところでしょうか。 それに対して幼馴染が現代思想との関わりを補足して、 纏めてくれるので分かりやすいでしょう。 よくを言えばもう少し東洋哲学との対比を、 描いてほしかった気もします。 主な萌え要素[人物偏] 妹「おにいちゃん!」 お嬢様 百合×双子 風紀委員 ゴスロリ 主な萌え要素[イベント] 廊下の曲がり角で。。。 先生から隠れる為に。。。 着替え中の教室を。。。 家の風呂場で。。。 突然強い風が吹いて。。。 文化祭のフォークダンスで。。。
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