闇の喇叭 の商品レビュー
現実世界をオマージュしたような舞台設定が合わなかった。 フィクションの中にリアルではなく、リアルっぽさが混在しているのが異物感だった。 ミステリ要素してはさもありなんといった評価で、探偵行為が禁止されている現代の話みたいなあっさりとした世界観だったらここまで足を引っ張らずに済ん...
現実世界をオマージュしたような舞台設定が合わなかった。 フィクションの中にリアルではなく、リアルっぽさが混在しているのが異物感だった。 ミステリ要素してはさもありなんといった評価で、探偵行為が禁止されている現代の話みたいなあっさりとした世界観だったらここまで足を引っ張らずに済んだのではと思えて仕方がない。
Posted by
第2作『真夜中の探偵』、第3作『論理爆弾』を先に読んでしまった。 冒頭、歴史が分岐した経緯が細かく描かれる。各国首脳のファーストネームが微妙に違う。(後で出てくる推理作家たちもそう)。 『真夜中〜』『論理〜」に出てくる日本地図のサハリンはなぜ大陸と地続きなのだろうと訝ってい...
第2作『真夜中の探偵』、第3作『論理爆弾』を先に読んでしまった。 冒頭、歴史が分岐した経緯が細かく描かれる。各国首脳のファーストネームが微妙に違う。(後で出てくる推理作家たちもそう)。 『真夜中〜』『論理〜」に出てくる日本地図のサハリンはなぜ大陸と地続きなのだろうと訝っていたが、ようやく謎が解ける。 景以子やガンジスとの交流が丁寧に描かれる。ソラの父が検束されたのも、景以子の母の容疑を晴らそうと動いた結果だったのか。 『真夜中〜』のレビューに、ソラの探偵名はレミがよいと記したけれど、それは有り得ないことが解った。 今回も真犯人は暴けず。思えば、有栖川長編で犯人を言い当てたこと皆無。 『真夜中〜』『論理〜』にあとがきが無い理由も解った。 4部作の予定というが、残り1作で母の行方を突き止め、ガンジスに再会できるのだろうか。
Posted by
有栖川有栖のイメージとはだいぶ異なる作品でしたが、部分的にはらしさもありました。逆にらしさ以外のところが魅力になりうると思いましたが、導入という位置づけなのか全体に物足りなさが強い作品でした。続編に期待かな。
Posted by
パラレルワールド・ミステリ。 独特の舞台設定が特徴的。あまり好みではないけど…。 探偵行為の禁止、方言ダメ、外国語ダメ、性別に関しても厳しい目で見られる、そんな世界は生きにくそう。何事も制限しすぎると、世の中は良くないのでは。 読後感はほろ苦い青春、みたいな感じで悪くないです。
Posted by
行方不明になった母を、母の故郷でじっと待つ親子。 そこで起きた、殺人事件。 私立探偵が悪しき職業になり、警察が…というより 権力が幅を利かせている日本? 政治の話と、警察と、自分達の平和やもしれない日常。 殺人事件が起こった事によって、それがひっくり返ります。 事件そのものよ...
行方不明になった母を、母の故郷でじっと待つ親子。 そこで起きた、殺人事件。 私立探偵が悪しき職業になり、警察が…というより 権力が幅を利かせている日本? 政治の話と、警察と、自分達の平和やもしれない日常。 殺人事件が起こった事によって、それがひっくり返ります。 事件そのものよりも、その生活の方が大変。 けれど娘は『友人の母親のため』と首を突っ込み それに付き合ったのか、分かってやったのか、な父。 結局最後は、一石二鳥、な状態で 事件も添え物っぽい感じです。
Posted by
パラレルワールド…というか、もう一つの日本を舞台とする、空閑純(そらしず・じゅん「ソラ」)のシリーズ、第一弾。 第二次世界大戦末期の、アメリカでの原子爆弾実験の場面から始まる。 あら?硬派な展開、戦争モノ? しかし、登場する政治家の名前が変えられているし、日付が変! 9月6日に...
パラレルワールド…というか、もう一つの日本を舞台とする、空閑純(そらしず・じゅん「ソラ」)のシリーズ、第一弾。 第二次世界大戦末期の、アメリカでの原子爆弾実験の場面から始まる。 あら?硬派な展開、戦争モノ? しかし、登場する政治家の名前が変えられているし、日付が変! 9月6日に広島、9月18日に長崎…ひと月ずれている。 それにもう一カ所落ちているし… そして、北海道はソ連に統治されたのち独立。 日本は現実の朝鮮半島のような状態になっているのだ。 SFか? とにかく、そういう設定の上で物語が展開される。 主人公のソラはこの時点で17歳。 「元」探偵の父親・誠との二人暮らし。 読み慣れた火村シリーズとは違った重々しい雰囲気に戸惑いつつもページをめくったが、どんどんしり上がりに面白くなる。 今回もあっと驚く謎解きだった。 読み返すと、いろいろ伏線があったのだった 最後は仰天の…なのだが、次を読むのが楽しみでならない。 喇叭の夢が、誰の夢なのか最後の方まで分からなくて、なんとなくリリカルな謎だったが、合唱部の課題曲に「怒りの日」が出てくるのを考えると、“裁きの日”が近づいてくる、という意味だったのかもしれない。 最後の審判の時には、喇叭が鳴らされるというから。
Posted by
良かった。 作者の他のシリーズとは雰囲気も全然違っていた。 設定も面白かったしキャラクタもいい。 続編も読みます。
Posted by
★3.5 ソラシリーズその1。 まだちょっと紹介編という感じだが、設定が面白く、次回以降への期待が大きい。
Posted by
舞台設定がSF?ファンタジー?とか消化しきれないまま読み続けていたら、しっかり最後は新本格なところに落ち着いてすげえと思った。 すごい壮大なシリーズの前日譚のよう。続きが気になるね。
Posted by
シリーズ0のどうやって探偵ソラが出来上がったのか的なストーリー。 ソラと友人たちはこれからも交わることがあるのだろうか?
Posted by