愛着障害 の商品レビュー
対人関係のトラブルを引き起こす人は、根っこに愛着の問題がある可能性が高い。とすると、古今東西、対人関係のトラブルを起こさずにいられる人、「安定型」の人はどれくらいの割合なのだろうかと考えてしまう。皆が安定型になることを目指せば、社会は、世界は、もっと平和になるのだろうか。巻末の診...
対人関係のトラブルを引き起こす人は、根っこに愛着の問題がある可能性が高い。とすると、古今東西、対人関係のトラブルを起こさずにいられる人、「安定型」の人はどれくらいの割合なのだろうかと考えてしまう。皆が安定型になることを目指せば、社会は、世界は、もっと平和になるのだろうか。巻末の診断テストで、自己理解が進む。
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愛着障害について精神科医の岡田尊司が分析した一冊。 単なる家族や恋愛などの人間関係のみならず、大人になってからの仕事面も含めた広範囲に影響を及ぼすことがよくわかった。
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感想 自分は相当な愛着障害だとわかった(わかっていたけど、確認した感じ) 親の愛ってほんとうに必要だし、なくて育つとこじれて面倒だと思う! 同時にそういう欠けたものからアートや文学が生まれてくる。作家で愛着障害の人が相当多いらしい 内容 愛着障害について 著名人で愛着障害を...
感想 自分は相当な愛着障害だとわかった(わかっていたけど、確認した感じ) 親の愛ってほんとうに必要だし、なくて育つとこじれて面倒だと思う! 同時にそういう欠けたものからアートや文学が生まれてくる。作家で愛着障害の人が相当多いらしい 内容 愛着障害について 著名人で愛着障害を持つ人 直し方の3部仕立て 巻末に自分分析チェックシートあり 。。。 まとめ 【愛着障害】は親にうまく育ててもらえなかった人 対策は 誰かに育て直してもらうこと または自分で後輩や若い人を理想の親として育てること 自立とは対等な人間関係をもつこと 夏目漱石 太宰治 ミヒャエルエンデ ヘミングウェイ 中原中也 長谷川泰子 小林秀雄
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第一回目読了。自身のことを学ぶためいろいろな情報を見た中で、現時点とてもしっくりきた本です。巻末の愛着スタイル診断テストもエクセルに再記載して少し丁寧にテストしてみました。 要点を掴むために二回目読みます。
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文章自体は読みやすいものの、読み終えてなお曖昧模糊とした感を否めない。病症の特異性が不鮮明な所為かもしれないが、愛着スペクトラム障害のスコープがハッキリしないせいかもしれない。あるいは、さまざまな精神病理に幅広く横たわるのが、この愛着スペクトラム障害ということなのだろうか。
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小難しい話なのかと思って身構えていたけれど読み始めたら全ての人間に関わるとても大事な話で、身近に感じられるもので、今までの自分の困難な人間関係が何故あんなにも苦しかったのか、愛着障害を知った後では納得できるようになり、読んで良かったと心の底から思えた。 その「人」の育った環境を...
小難しい話なのかと思って身構えていたけれど読み始めたら全ての人間に関わるとても大事な話で、身近に感じられるもので、今までの自分の困難な人間関係が何故あんなにも苦しかったのか、愛着障害を知った後では納得できるようになり、読んで良かったと心の底から思えた。 その「人」の育った環境を情報として「その人」の評価に繋げるのが苦手でした。 片親だから、とか虐待されたから、とか。 だから、支援が必要という方向はわかるのですが、だから関わってはいけない(今はこんなこと言う人いないと思いますが一昔前は言われてきたと思います)とかネガティブな判断材料になるのはモヤっとしてきました。 だからと言って、育った環境関係なく人を見るというのは話が違うのだなとこの本を読んで思い至りました。 育った環境により、心に傷を負うからこそ、その後ケアをすることがどれほど当人ひいては社会全体で重要なことか。 この本の内容がもっと多くの人に共通認識として持たれるようになってほしい、そうしたら必ずもっと良い社会になるはず、と思えます。 恋愛でボロボロになった過去があり、何故あんなにも精神バランスを崩してしまったのか。自分を大切にしてくれない人に縋り続けたのか。 自分に自信が持てず、捨てられたくなくて縋ることに必死でまともに物事を判断できていなかったなと。 その後、自分のことを心から肯定して大事にしてくれる人に巡り会え、心が修復していくのを感じました。 ボロボロになった時は、もう立ち直るのは無理かと思っていました。 ボロボロになった時のお相手は愛着障害を抱えていたと予測できる過去がありました。 私は、恵まれた家庭で育ったとは思うのですが、恋愛も何もかも自分に自信はなかったので引きずられバランスを崩してしまったのかもしれません。 その後回復した相手は、おそらく安定型だったのかと思います。 安定型、回避型、不安型、その視点で人を見ると、今まで気付けなかったことが見えてきました。 偉人のエピソードを引き合いに出していることでイメージしやすく構成も良かったです。 文豪を変人扱いする風潮(この本ではなく)は苦手でした。この本を読んで、単純に変人や精神に異常をきたしたとか人として、、とかでなく幼少期の辛い事情が本人の性格に多大な影響を与え、今のような理解もなく1人悩み抱えていたのかと同情の気持ちがまたより一層強くなりました。 昔の作品を読む時は、その作品が作られた時代背景を知ることで作品理解が進むかと思いますが、著者に対する理解もただ出来事を追うだけでなくどんな風に子供の頃育てられたのか、愛着障害の視点から見ることで何を作品に残したかったのかどんな気持ちで作品を書いたかと考えることができるようになることで、作品を掘り下げて読めそうなのでちょっと楽しみです。
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今は体をいたわろう。 「愛着障害」をオーディブルで見つけて聴いたが、自分自身、分析はほぼ終わっているようだ、と思う。 この3年は安全基地がやっと手に入ったと思い、快復に向かっていたのだと思う。 でも突然に、その基地は今は無い。 しかしそれでも、ルノーの場合は快復がすっかり無駄に...
今は体をいたわろう。 「愛着障害」をオーディブルで見つけて聴いたが、自分自身、分析はほぼ終わっているようだ、と思う。 この3年は安全基地がやっと手に入ったと思い、快復に向かっていたのだと思う。 でも突然に、その基地は今は無い。 しかしそれでも、ルノーの場合は快復がすっかり無駄になることはなかったらしい。本当かどうかは確かめるすべも無いが、だとしたらそこが違いか。「自分自身が、自分の親になる」という大学生の発見もすごい!と思った。 親とのことは、置いておきたい。正直、わからないのだ。 ただ、今の夫と関わるまでの自分は、(それまでの他の彼との関係を考えても)現在のような精神の傾向には傾かなかったしその兆候もなかったように思う。あの同棲直前の裏切り、客観的には詐欺とも言えるほどのことであるのに、本質としてはただ無知で無自覚であるが故の結果である彼の言葉から、やはり全てがはじまった気がしている。自分の何かが病んでいくきっかけにはなったと思う。 信頼というものを軽んじてはいけないのだ。何か問題があったとき逃げる人とは、信頼関係が築けるわけがないのだから。目を背けて楽しいことだけにピントを合わせようとしても、問題の本質が変わるわけではない。 なるほどね。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
# 社会問題と照らし合わせると面白かった一冊 ## 面白かったところ - 愛着障害は自然治癒はせず、大人になっても寛解していない人がいるという発見 ## 微妙だったところ - 題材に使われている人が殆ど文豪で、偏っていた点 - 新書のわりに300ページくらいあって長い ## 感想 幼い頃に愛着活動が満たされた人は人を信用することができるし、人との距離感を適度に保てる。 愛着活動を行える安全基地があるから、果敢に挑戦ができる。 ベビーシッターや保育所・幼稚園でさえも乳幼児を預けることができるこの時代において、経済的合理性を考えたら外注した方が精神的には楽になれる。 だがたった生後半年から一年半の間で、取り返しのつかないような禍根を残す可能性があるなんて理屈では知らなかった。 他人との距離感に、大人になっても悩む人や自分自身の生い立ちを振り返るにもいい一冊。
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だからどうしたらいい?の部分が薄く、著名人の例が多すぎてかなり飛ばして読みました。欲しい情報があまり載ってなかったです。
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書店でよく見かける「発達障害グレーゾーン」の著者と知って気になり購入。愛着とは何か、どれほど人生に影響を及ぼしているのかが語られている。個人的に信奉するアドラーの考え方と似ているようで違う気がする。有名人の逸話をもとにこの人は不安型だ、回避型だ、などと分類しているが、あとづけの説...
書店でよく見かける「発達障害グレーゾーン」の著者と知って気になり購入。愛着とは何か、どれほど人生に影響を及ぼしているのかが語られている。個人的に信奉するアドラーの考え方と似ているようで違う気がする。有名人の逸話をもとにこの人は不安型だ、回避型だ、などと分類しているが、あとづけの説明に感じられて納得感は薄い。自分は愛着障害かもしれないなどと思って読んでみたが、不安型や回避型に当てはまる部分もあれば安定型に当てはまる部分も多く、細かいところはあまりしっくりこなかった。 愛着とは、ある特定の存在に対する特別の結びつきのこと。その存在は多くの場合、母親である。愛着形成に重要な時期は生後六ヶ月から一歳半くらいまでだという。ここで十分なスキンシップを取って、母親が感受性・応答性を備えている場合、愛着がスムーズに形成される。愛着とは安全基地のようなものである。いざというときに逃げ帰れる安全基地があることで、安心して外界を冒険する意欲を持てるという。そして十代初めのころから成人するころまでに、子供の愛着パターンが、大人の愛着スタイルへと確立されていく。 愛着障害を抱えた人はこんな特性がある、という部分は「傷つきやすく、ネガティブな反応を起こしやすい」など、まあそうだろうと思うようなことばかりで目新しさはあまりなかった。その中では以下の部分が参考になった。 ―「部分対象関係」から「全体対象関係」への移行が愛着の成熟を表している。愛着障害を抱えていると、相手からどんなに恩恵を施されても一度不快なことをされれば、それ以外のことは帳消しになって相手を全否定してしまう。 ―自分が自分であるということに確信をもてず、アイデンティティにおいて問題を生じやすい。集団、性、存在など、自分がどういう社会的役割を担うにしろ、無理をしているという感覚をともないやすい。その結果、ある役割を本心から果たすのではなく「演じている」という感覚を持ちやすくなる。 愛着障害の修復はカウンセラーにしかできないという前提があるのかと思いきや、そういうわけでもないらしく、勇気をもらえた。「一生付き合う覚悟で、腹を据えて、その人に関わろうとしている非専門家や家族の方が、愛着障害の修復という点では、大きな力となるだろう。実際パートナーや恋人が安全基地となって受け止めた結果、安定していくケースも多い」とのこと。相手に文句を言ったり将来を憂いている暇があったら、自分自身が安全基地になれる器になろうと思った。相手にそこまで尽くそうと思う理由は、やはり「あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思ってるのはね、そのバラの花のために、ひまつぶししたからだよ」ということに尽きるだろうか。
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