25時のバカンス 市川春子作品集2(2) の商品レビュー
市川春子の最新短編集。 生命の神秘、美しさと不気味さ、生の孤独さを柔らかくも鋭い線が描き出す。 凄まじい才能!
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虫と歌に引き続きとてもキレイな作品たちでした。25時のバカンスと月の葬式みたいに身体が空洞や水になるみたいな描写って不気味さもあるけど儚さもあってなんか哀愁漂いますね
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蒼くて、儚くて、切なくて、綺麗で、不思議。 現実的なリアルと想像、理解を越えた非現実。 静かでとても穏やかなのに心がとても掻き乱される。 世界観、ストーリー全てにおいて無二。
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現実感があるようでない、空想の物語の心地よい浮遊感が良いなと思う。設定は細かなものが出てくるのに、裏付けはファンタジーというか。 他のレビューにもあるようにややショッキングな生理的に気持ち悪いものが出てくるので注意。大した事ないじゃんと絵を見てよく考えてみたらすごさに驚いた自分が...
現実感があるようでない、空想の物語の心地よい浮遊感が良いなと思う。設定は細かなものが出てくるのに、裏付けはファンタジーというか。 他のレビューにもあるようにややショッキングな生理的に気持ち悪いものが出てくるので注意。大した事ないじゃんと絵を見てよく考えてみたらすごさに驚いた自分がここにいる。
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市川春子、2冊目の作品集。シンプルな絵柄で描かれる少し不思議な世界が相変わらず素晴らしい。登場する異形の存在との交流は、優しくて、悲しくて、美しくて、少しエロい。 前作の『虫と歌』も良かったけどこちらも傑作。
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相変わらず、一度読みではわからないストーリーの不親切さが好きです。科学と郷愁と温もりと、ちょっとエグさの混在した感じも健在。 量産しない作家でいてほしい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
いちじるしい身体的欠損を抱えた人間以外の生物と擬似的な家族関係を結ぶこと。 市川春子がそのデビュー作以降取り憑かれている物語を、とりあえずはそう呼べるかもしれない。 だが、たぶんそれだけでは何も言ったことにならない。 彼女のマンガの魅力は、唐突に挿入される抽象的な構図のコマや、その極端に省略され断片化したセリフがまさに担っているからだ。 例えば「月の葬式」の224ページから232ページまでの流れを一読して即座に何が起きているのか判断できる人は少ないだろう。 しかし、ほとんど叫びだしたくなるようなエモーショナルと言っていいそれらの連なりは、明らかに読む者のなにかを浸食していく。 あのスクリーントーンの濃淡に覆われた夜と爆発する月。 そして、そんなラジカルな表象によって描かれるのが、ほとんど古典的と言ってもいい「無償の愛」だなんて。 「25時のバカンス」のラスト。 射してくる朝の大陽の光で輪郭が文字通り「粉々に」なっていく姉弟が感動的なのは、まさにそういうことだろう。 僕たちはそんなシンプルなものを手に入れるために、これほどの迂回が必要なことに改めて愕然とする。 だが、それは市川春子がいたから、初めて気付かされることだ。 美しさや、痛みが確かにここにあることに。
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※蓮コラが苦手な人は注意 「25時のバカンス」 「パンドラにて」 「月の葬式」 表紙見てあらすじ見て購入即決。 天才3本立て。 月の葬式ラストでちょっとうえっとなった。 帯のあらすじが相変わらず的はずれ。 何の学問を学んだ方なのかわからないが着眼点が面白いと思う 。
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ごめんなさい。自分の生理的に無理な描写が受け入れられない。 空気感はとても好きです。心を持つモノが生きること。ヒナに通じるものを感じた。
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※このレビューにはネタバレを含みます
姉が人として最後に望んだ、もしくは気にかけたものが弟に残したアレなのだと思うと、とてもせつない。別れは残される者だけでなく去る者にも同じように痛みを与えるものだと今さら気づく、そんな表題作。 あとの2篇については、またいずれ。
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