誘惑論・実践篇 の商品レビュー
<あらすじ> 「ナンパの達人」佐伯孝三氏が、古今東西の文献を繙きながら誘惑の理論を語る。 <感想> ・インタビュー形式(たぶんお酒が入っている)で、佐伯氏とインタビュアーはボケとツッコミに似た軽妙なやり取りを繰り広げる。たまに話が噛み合わなくて、佐伯氏がインタビュアーにダメ出し...
<あらすじ> 「ナンパの達人」佐伯孝三氏が、古今東西の文献を繙きながら誘惑の理論を語る。 <感想> ・インタビュー形式(たぶんお酒が入っている)で、佐伯氏とインタビュアーはボケとツッコミに似た軽妙なやり取りを繰り広げる。たまに話が噛み合わなくて、佐伯氏がインタビュアーにダメ出しするのが楽しい。 ・文章自体は平易だが、引用文献を理解するには相当な教養が必要。それでも、佐伯氏の解説のお蔭で大まかな趣旨はわかった。「じつはエロティックな作家」と評される漱石の『草枕』が読みたくなった。 ・引用文献を読まないと理解が進まないと思うが、佐伯氏の名言・迷言を目当てに再読しそう。 ・佐伯氏って、先生ご自身ですよね……
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必要があって再読しました。文学理論の本(なんだろうな)。「狭き門」のタイトルの含意とか、ほお、と思った。
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「ナンパの達人」佐伯孝三というナゾの人へのインタビュー。テーマは「誘惑」。「私は二〇五〇年の世界標準について話しているので、あなたには突飛に思えるかもしれませんね。」等々、ひやひやする回答が続きます。
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わざとらしい擬似的な対話形式が癪にさわるが、かなり面白い良著。ナンパ、恋愛について文学作品を援用しながら語られる。あくまで虚構を中心に展開されるため「現実」の具体的な話がないが、コミュニケーションに対して多くの事を考えさせられ、また「現実」に参考になる。オススメ。
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実はキェルケゴールの本。好きなこと書いてる。晃洋書房から出す本ではないような気がするが、まああれだろう。好きなこと書ける人はいいなあ。植島啓司先生になりたいのだろう。っていうか同世代か。1951年生か。
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