むこうがわ行きの切符 の商品レビュー
同じ小学校の同級生それぞれが、むこうがわ(過去や未来)を体験するふしぎなお話の短編集。 ほっこりとするエピソードが多い中、ぞくっとするお話もありました。 個人的には「ふしぎな切符」が好きです。 小学校高学年におすすめ!
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「切符」を手にして過去や未来に行く子どもたちのオムニバス。これを読む子どもたちは人生10年ほどしか生きていないのですが、この本では遠い未来や過去に主人公の子どもたちがタイムスリップし、彼らと関わり深い人々の過去や未来を垣間見ます。「むこうがわ」とは過去や未来のことを表しつつも、現...
「切符」を手にして過去や未来に行く子どもたちのオムニバス。これを読む子どもたちは人生10年ほどしか生きていないのですが、この本では遠い未来や過去に主人公の子どもたちがタイムスリップし、彼らと関わり深い人々の過去や未来を垣間見ます。「むこうがわ」とは過去や未来のことを表しつつも、現在目の前にあることからはわからない、子どもの想像力の「むこうがわ」を表しているようにも思います。この本自身が、子どもたちの想像力を広げる「切符」となり得るのかもしれません。 ただし、この本はそうやすやすと子どもたちを「むこうがわ」に行かせてくれません。何せ、「『切符』を使って過去や未来に行かないと自分と関わりのある人々の過去や未来に思い至らない」という話なので、子どもたち自身が想像力の働かない未熟な物として描かれています。5つの短編の中には、子どもの未熟さゆえの嫉妬や見栄、あるいは大人への反発が過去や未来に行く動機や原因になったいるものもあります。想像力の「むこうがわ」に至るためには、それらの未熟さを乗り越えて行かねばならない。 さらに面白いのは5つ目の話で、最後には大人さえも「むこうがわ」が見えてないんだよ、と突きつけています。結局のところ、大人だろうが子どもだろうが「むこうがわ」をちゃんと見なさいよ、と作者は言いたいのかもしれません。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
時を超えてどこかに行けるなら、迷い込んでしまったら・・・どうする?5つの不思議な連作短編集。 押し入れから出たら、知らない家に知らない子ども。でもそこは、同じ家で、時だけが昔にもどっていたのだった。一緒に遊んだ女の子は、実はおばあちゃんだった?! 冒険するつもりが、迷子に。知らない街で出会った、ハンバーガーのおごってくれたおじさんとは・・・。 失敗したことをやりなおせる、時間をさかのぼることができるブレスレット。でも、時間をさかのぼりすぎると大変なことに・・・。 魔女の屋敷ですごした幸せな時間。魔女などいない、優しい家族たちの姿・・・けれどそれは・・・。 会ったことのない本当のお父さんだけど、写真のなかでは・・・。 「時間割のむこうがわ」作者が描く時をめぐる不思議ストーリー。
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「むこうがわ」へ行ける切符って、ファンタジーなワクワクする話ばかりかと思いきや、何だか怖い話も。 不思議にであったとき、まっすぐな心でそれにこたえないと、自分にはねかえってくるということでしょうか。 5つの話がほんの少しずつつながっていて、ニヤリとしたり、違う話のその後が見えてホ...
「むこうがわ」へ行ける切符って、ファンタジーなワクワクする話ばかりかと思いきや、何だか怖い話も。 不思議にであったとき、まっすぐな心でそれにこたえないと、自分にはねかえってくるということでしょうか。 5つの話がほんの少しずつつながっていて、ニヤリとしたり、違う話のその後が見えてホッとしたり。 暖かいもの、苦いもの、いろんなものがまじっていて、不思議な感じで楽しめます。
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未来や過去にいける切符 短編集で読みやすい おもしろい!
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好きな場所に行ける切符…。夜店でおまけにもらったけど、そんなことうそだと思ってた。イマからミライへ。ほんの冗談のつもりで願ってみただけだったのに…。過去か未来に行ってしまう、ちょっと不思議なお話集。 あなたならどこへ、いつの時代へ行きたい?
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