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読む人間 の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2023/09/05

冒頭、ある女性哲学者に対する言及がある。私はそれを見つけ、飛び上がるほど嬉しい気持ちになった。 私はその女性哲学者を何年か前に見つけ、彼女の本を読み、とても重要な人物だと思っていた。そしていま本書の言及をみつけ、私のありのままの興味と読書が筆者に間接的に認められたような気がした。

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2021/02/12

ジュンク堂で行われた講演録なので、本にまつわる話はしているのだが、所謂「読書ガイド」ではないので期待していたものとはちょっと違った。総じて西洋モノへの言及が多く、翻訳小説は殆ど読まない自分には縁遠い話が多かった。

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2014/04/04

大江さんの本は、自分には合わないと思い込んでいたが、読んでみるとそうではなかった。 若い時は合わなかっただろうが、歳とともに感覚が変わったためか

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2014/01/05

1年ほど前に買って積ん読状態であった。医療生協が60周年記念で著者を講演に呼んだ機会があり、久しく著者の小説は読んでなかったので、手軽に読める本として買ってみた。著者の本を読む姿勢、特に西欧の古典を始めとした書物より、翻訳もふまえて言葉を選ぶ形、そしてそれがいかに小説に結実してい...

1年ほど前に買って積ん読状態であった。医療生協が60周年記念で著者を講演に呼んだ機会があり、久しく著者の小説は読んでなかったので、手軽に読める本として買ってみた。著者の本を読む姿勢、特に西欧の古典を始めとした書物より、翻訳もふまえて言葉を選ぶ形、そしてそれがいかに小説に結実しているかという事が書かれている。初期の作品は高校時代に貪るように読んだが、それらの小説が上記のような背景も含めて書かれていることが今となって初めてわかった。講演内容でも本書に書かれている内容のさわりのような話をされたので、当時の講演を思い出した。

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2013/11/16

気付かずに途中まで読んでいたが、何年か前に池袋のジュンク堂で催された「大江健三郎書店」での講義をまとめたもの。 何回目かに参加したことを思い出した。 人生を支えてくれるような言葉に出会い、そこから生まれたものについて、丁寧に書かれた一冊。

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2012/08/07

よかったです。読む人間、それこそ、もうちょっとしたら、大江さん読めるかな、という感じになってきている、自分の中で。自分のリズムが、そんな感じになってきている。(12/6/30)

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2012/01/19

サイードがバレンボイムにインタビューした本は原書に触れることを勧めている。翻訳の在り方について考えるならば、翻訳と原書を比較するのが一番とのこと。 ポーの詩を巡るエピソードに始まり、知的好奇心を満足させてくれる書。

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2011/10/10

大江健三郎を読んだことがなかった。 九条の会など近年は左翼的なスタンスを取っていたようなので 敬遠していたのだが、先日の脱原発デモで間近にお見かけして、 少し興味を持ったので読んでみた。 作家がどのように本を読むのか。 そして読むことがその作品にどのような影響を与えるのか。 ...

大江健三郎を読んだことがなかった。 九条の会など近年は左翼的なスタンスを取っていたようなので 敬遠していたのだが、先日の脱原発デモで間近にお見かけして、 少し興味を持ったので読んでみた。 作家がどのように本を読むのか。 そして読むことがその作品にどのような影響を与えるのか。 おそらくほとんどすべての小説家は、たくさんの本を読んで 意識的、無意識的にその影響を受けているはずである。 遡ってみればすべての作家は同じ源流にたどり着くのではないか。 欧米の作家はシェイクスピアやディケンズ、果ては聖書にたどり着く。 日本の作家なら明治期の文豪を経て枕草子や源氏物語、万葉集に。 インドの作家ならマハーバーラタやラーマーヤナなどになるのだろうか。 そこに古典を学ぶ意義というのは出てくるのだろう。 文学史の中に物語の持つ構造が繰り返し現れる事は非常に興味深いが、それにはこの読書の持つ影響力が関与していることは間違いないだろう。

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