母をお願い の商品レビュー
韓国文学の翻訳ですかぁ。母が題材ですかぁ。 ドラマや歌謡シーンをみてもエンタ性高いかなと踏んでみる。 また詩などを見ても、なんか暗かったり、妙に涙を誘うなのかなと身構えて1ページ目をめくるが。。。 「オモニ」それは日本での「ママ」や「オカン」とまた違った母がいる。 不在を慕...
韓国文学の翻訳ですかぁ。母が題材ですかぁ。 ドラマや歌謡シーンをみてもエンタ性高いかなと踏んでみる。 また詩などを見ても、なんか暗かったり、妙に涙を誘うなのかなと身構えて1ページ目をめくるが。。。 「オモニ」それは日本での「ママ」や「オカン」とまた違った母がいる。 不在を慕い悲しむだけでなく、「オモニ」に対する要求や不満も描かれていて、単に母が象徴として群像化されていない。作者の伝えたい「オモニ」。とても描写が良く伝わります。これは私小説ですね。感服。 まだまだ構成が、えっエピローグ!?ちとオモニ語りすぎ。。。な若い小説を感じた。 けれどドラマなどエンターテイメントのメディアと違い、文芸が盛り上がる韓国に、文化的脅威を感じながら応援せざるを得ません。
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忘れていました。 内容(「BOOK」データベースより) 家族と母をいつくしむすべての人に贈る物語 駅で母が行方不明になった。家族は当たり前のように母から注がれていた愛情と、自分の人生にかまけて母を二の次にしていたことに気づき、初めて存在の大きさに思いいたる。母はいったいどこに?
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各章の冒頭、登場人物と「オモニ」の関係性が見えるまでの間が、宙ぶらりんで疲れます。 題名は「オモニをお願い」の方がしっくりくるかも。 母であることの哀しみと子どもにとっての母の至高性に思いを馳せました。 思春期の娘を抱え、母親業って報われない…と思う日々ですが、それでも、ご飯を作...
各章の冒頭、登場人物と「オモニ」の関係性が見えるまでの間が、宙ぶらりんで疲れます。 題名は「オモニをお願い」の方がしっくりくるかも。 母であることの哀しみと子どもにとっての母の至高性に思いを馳せました。 思春期の娘を抱え、母親業って報われない…と思う日々ですが、それでも、ご飯を作り、洗濯掃除をし続けるのが母なのね…と思いました。
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父と一緒に地方から子どもたちの住むソウルへ出てきたものの、ソウル駅ではぐれたきり行方知れずになってしまった母を思い、きょうだいや夫が各章ごとの語り手になって思いをめぐらす。 韓国の文学や映画というのは、娯楽に徹しているドラマと違ってすくいようのない話、ダークな話が多い。この小...
父と一緒に地方から子どもたちの住むソウルへ出てきたものの、ソウル駅ではぐれたきり行方知れずになってしまった母を思い、きょうだいや夫が各章ごとの語り手になって思いをめぐらす。 韓国の文学や映画というのは、娯楽に徹しているドラマと違ってすくいようのない話、ダークな話が多い。この小説もそうで、母を中心とした温かな家族の物語かと思って読み始めたらまったく違っていたので、物語に入り込んでいくのが大変だった。
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原著を読んでみたい本。엄마를 부탁해。 翻訳本への苦手意識があったにもかかわらず手に取ってしまった一冊。 原文ではどう表現しているのか、韓国語のリズム・広がりを実際に感じてみたい、と思った。 似て非なる日本語と韓国語。翻訳って本当に難しいんだなぁ。 読み始めこそ訳への違和感を感じ...
原著を読んでみたい本。엄마를 부탁해。 翻訳本への苦手意識があったにもかかわらず手に取ってしまった一冊。 原文ではどう表現しているのか、韓国語のリズム・広がりを実際に感じてみたい、と思った。 似て非なる日本語と韓国語。翻訳って本当に難しいんだなぁ。 読み始めこそ訳への違和感を感じたけど、後半はオンマと自分の母親を重ねながら一気に読み耽ってしまった。 オンマを蔑ろにしている自分にはたと気づかされたりしながら。
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翻訳についてはよくわからないけれど、「お母さん」にせず、そのまま「オンマ」と訳した効果は大きいと思った。母の、底なしの愛はどこまでも深く、それは時に怖いくらいだ。
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この本を読むともれなく、自分自身が日常生活で無意識のうちに自分の母をないがしろにしていることにハッと気が付いて精神的に深いダメージを負うことができる。母が存命である私がそうなんだから、すでに母を亡くしてしまった人には本当に堪えると思う。 〈母の失踪〉という誰もの感情をゆさぶる...
この本を読むともれなく、自分自身が日常生活で無意識のうちに自分の母をないがしろにしていることにハッと気が付いて精神的に深いダメージを負うことができる。母が存命である私がそうなんだから、すでに母を亡くしてしまった人には本当に堪えると思う。 〈母の失踪〉という誰もの感情をゆさぶる主題なのに、お涙ちょうだいになっていないところがパーフェクト。夫と成人したふたりの子供がたんたんと語る生前の母との出来事が、母の満たされなかった人生を浮かび上がらせる。 ただ、エピローグを入れなかったほうが、ぐっと余韻のある作品になったと思う。こんなにいい本なのに、エピローグでいっきに宗教的になってしまったところだけが残念。しかし、120%おすすめできる本です。
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涙、涙、涙 母が行方不明になってから気づく喪失感、愛情、後悔などなど。 夫、娘達、息子の思いでつづられています
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今日手に入れて読んでいる途中です!(^^)! 二章の半分あたりを読んでいるが、母の気持ちが理解できたかも。
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「母さん(オンマ)の行方が分からなくなって一週間目だ…」 ソウルの駅で、父から離れていなくなってしまった老いた母。 見つからない母。 娘は、息子は、夫は、そして母自身も、「母」を振り返りはじめ、思い出が渦巻となる中で母は永遠に刻まれていく… 娘、息子、夫、母自身、それぞれの視点...
「母さん(オンマ)の行方が分からなくなって一週間目だ…」 ソウルの駅で、父から離れていなくなってしまった老いた母。 見つからない母。 娘は、息子は、夫は、そして母自身も、「母」を振り返りはじめ、思い出が渦巻となる中で母は永遠に刻まれていく… 娘、息子、夫、母自身、それぞれの視点が「ある手法」により見事に転換されており、まずはそのウマさに脱帽。 この手法により、すべての読者は「他人事の物語」ではなく「自分自身につきつけられた物語」として読み進めることになります。 おぼれるほど「母」と向き合うことになる一冊です。 ただし、ここまで饒舌なエピローグは必要だったのでしょうか。 ダメ押しのように最後の最後まで言葉を塗りこめていくのは国民性? 全体を俯瞰すると、あえて書かないことの余韻も必要だったように思われるのでした。 (そう思うのも国民性?)
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