革命のライオン の商品レビュー
フランス革命を題材にした歴史小説。第一巻の主人公はミラボーである。全国三部会の開催から国民議会の宣言に至るまでの流れが描かれる。登場人物の会話が地の文で描かれる独特の文体は、おそらく好き嫌いがわかれるだろうが、慣れればスラスラ読める。
Posted by
世界史の教科書では1行になるが、その行間にこそ歴史がある ということでしょうか。 ロベスピエールがどう変わっていくのか。 結論はみんな知っているけど、そこに至る経緯が でてくる(もちろん小説だから事実とは違うが) 次巻以降も期待。 ちょっと読みづらいけどね。
Posted by
著者の作品を読むのは初めて。 文章が気になるところはあるが、読みづらいというわけではない。 フランス革命を舞台にした小説ということで、歴史背景を勉強しつつ読み進んでみる。
Posted by
フランス革命の小説。文体、特に内面の描写は荒削りだが、その分熱い雰囲気も伝わってくる。この巻では、ミラボーが中心。今後の展開に期待です。
Posted by
解説の池上彰が意外。第一巻は,財政難のフランスが特権身分への課税を模索するため全国三部会を召集,ネッケルが財務大臣に返り咲くあたりから,国民会議成立までの一年弱だが,解説では,フランス革命全般のことが書いてある。 小説はやはり人物の特徴を思い切って描いているのですんなり頭に入...
解説の池上彰が意外。第一巻は,財政難のフランスが特権身分への課税を模索するため全国三部会を召集,ネッケルが財務大臣に返り咲くあたりから,国民会議成立までの一年弱だが,解説では,フランス革命全般のことが書いてある。 小説はやはり人物の特徴を思い切って描いているのですんなり頭に入ってくるな。ミラボーが中心で,ロベスピエールも主人公格。デムーランやシェイエス,タレイランなども登場して,ワクワクする。この年になると,歴史小説って,流れを知ったうえで楽しむものという感じ。
Posted by
フランス革命を小説でお勉強。 「はん」とか「ああ」とか書いてある心のせりふが気になる。いわないと思うんだけど。 解説で、池上彰がこの頃のフランスと今の日本の状態は、似ていると言っていたのが印象的。日本には、リーダーシップをとって現状を打破しようとする者が現れるだろうか。 しかし...
フランス革命を小説でお勉強。 「はん」とか「ああ」とか書いてある心のせりふが気になる。いわないと思うんだけど。 解説で、池上彰がこの頃のフランスと今の日本の状態は、似ていると言っていたのが印象的。日本には、リーダーシップをとって現状を打破しようとする者が現れるだろうか。 しかし、フランス革命ものを読むと、ベルサイユのばらって、やはりすごいなぁ、と思わざるをえない。緻密。
Posted by
フランス革命には昔から興味がある。その興味を産んだのが「ラ・セーヌの星」で、育てたのは「ベルサイユのバラ」であるのは秘密だけど。そのフランス革命の物語を、小説として佐藤賢一が書き綴ってくれるというのは、本当に魅力的である。前から読みたいなと思っていたのだけど、ちょっとためらっても...
フランス革命には昔から興味がある。その興味を産んだのが「ラ・セーヌの星」で、育てたのは「ベルサイユのバラ」であるのは秘密だけど。そのフランス革命の物語を、小説として佐藤賢一が書き綴ってくれるというのは、本当に魅力的である。前から読みたいなと思っていたのだけど、ちょっとためらってもいた。佐藤賢一の場合、チラリと癖が鼻につくことがあるからだ。 読んでみるとある程度は予想通りでミラボーもロベスピエールもみんな、見事に佐藤賢一の登場人物になっている。あわてていうなら、それぞれにみんな魅力的だ。特にタイトルにもなっているミラボーの活躍からは目が離せない。「佐藤賢一の登場人物」と僕が言いたくなるのは、それぞえが誰にも言えない弱さを隠し持っていて、それをグダグダと考えてしまうところなんだけど、そういうところも目を離せなくなってしまうところだ。 もちろんこの物語がどういうふうに展開していくのかは概ね決まっているわけで、その枠組みの中で彼らがどう生きていくのか、いや、その枠組みをどうして作らざるを得なくなっていくのかが、ものすごく気になってくる。それぞれの持つ弱さの行方が怖いのである。そういう点で、物語がロベスピエールを中心になっていくのがじわりと胸に迫ってくる。流血を予期させるのだ。 さて、ゆっくり追いかけていくことにしよう。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おおお! するする読めました。 フランス革命といえば『ベルばら』がベースになってしまっている(笑)ため、ミラボー伯爵がえらい男前で驚きます。 けれどもこの話はミラボーが主人公ではないのですね。 1巻目ではロベスピエールなのか。 2巻目のデムーランもそうですが、ごくごく常識的で小市民的な彼らが、革命を引っ張っていったさまを実にドラマチックに描いています。 ミラボー伯爵は彼が実行力であった頃から、どうやって世間を、軍を動かしていくのかを彼らに教えていく立場として描かれています。 単行本2冊分を文庫3分冊にしているのは何とももどかしいところです。 次の巻をまだかまだかと待つことになりそうです。
Posted by
前から気になっていたシリーズが文庫化され、迷わず購入。明確な主人公が無く(今のところ)様々な人物の視点から語られる群像劇という感じだが、著者の筆さばきはさすが。 2巻以降も楽しみ・・・だけど全体で何巻になるんだろう?18巻?
Posted by
文庫化を待ち望んでいた一冊である。 フランス革命は、歴史の教科書で習ってきただけなので、出てくる人物等すべて新鮮で、あっという間に読了した。2巻以降楽しみである。
Posted by