カッコいいほとけ の商品レビュー
タイトルに惹かれて手に取る へんないきものの著者による作品。寺西さんの絵がまたカッコいい! POPな感じで仏を知れる。思わずクスッと笑ってしまう著者のつっこみセンス。面白かったー
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寺社巡りや霊山登山が好きで、仏像にも興味はあるのだが、なんとか明王とか誰それ如来とかがどうも判別できない、といった私にとって、まさに探していた本。 文体は一見ふざけ気味だが、仏教史に相当な知見がないと書けないことは、逆に仏教に関心があればすぐにわかる。 小乗から大乗、ヒンドゥー...
寺社巡りや霊山登山が好きで、仏像にも興味はあるのだが、なんとか明王とか誰それ如来とかがどうも判別できない、といった私にとって、まさに探していた本。 文体は一見ふざけ気味だが、仏教史に相当な知見がないと書けないことは、逆に仏教に関心があればすぐにわかる。 小乗から大乗、ヒンドゥーとの混交や日本での神仏習合あたりもカバー。 大乗仏教が哲学的に細かく分派しすぎていく様子を、「多くの人々を救済するはずだった大乗、『大いなる船』は、いつしか専門家の学術調査船と化していた」と説明するくだりには爆笑した。 イラストも抜群の直観性で分かった感満載。 ストレス社会、マインドフルネスと世の中皆が平たく言うと疲弊している中、この本もそうだが、仏陀が説いた本来の仏教は救済云々の前にまず「自分自身が生きにくさから解放されるための極めて実戦的な技術」だったことを強調する声が高まっている気がする。 終わりに、に引用されている「犀の角のように、ただ独り歩め」という仏陀の言葉は感動的。
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いやいや、ゲームのキャラクターブックかと思いましたよ。 ホトケ多すぎ(;゚Д゚) フォローしている方の本棚で拝見して、面白そうなので借りてみた。 早川いくをさんなので、そこは本当にお一方お一方(という言い方でいいのか?)、面白く書いて下さっていますが、仏様の種類や変化形?が多す...
いやいや、ゲームのキャラクターブックかと思いましたよ。 ホトケ多すぎ(;゚Д゚) フォローしている方の本棚で拝見して、面白そうなので借りてみた。 早川いくをさんなので、そこは本当にお一方お一方(という言い方でいいのか?)、面白く書いて下さっていますが、仏様の種類や変化形?が多すぎて…。 仏教、奥深い。 仏教、ヒンドゥー教、密教、チベット仏教…時代の求めに応じて宗教も変わるのね、ってそれでいいのか?っていう疑問もあるけど。 えー?とか、へー!とか、そんな感嘆符だらけでした。 エピローグに書かれていた、「スッタニパータ」という経典の中にある孤独についてお釈迦様が語られた「犀の角」という詩が、仏教の教えの全てはここに帰結するのかな…と思わせる。 2020.4.7
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『へんないきもの』の著者、早川いくをさんが、ひたすらキャラの立ったほとけ達を絶賛する、、、だけではないエンタメ仏教本。 時代を越え、場所を広げ、他と融合・分離し、意味を変えてメタモルフォーゼしていくほとけ達各々の物語。 いくをさんのユーモアセンス溢れる達者な文章と寺西晃さんの...
『へんないきもの』の著者、早川いくをさんが、ひたすらキャラの立ったほとけ達を絶賛する、、、だけではないエンタメ仏教本。 時代を越え、場所を広げ、他と融合・分離し、意味を変えてメタモルフォーゼしていくほとけ達各々の物語。 いくをさんのユーモアセンス溢れる達者な文章と寺西晃さんの迫力ある絵でそのケレン味あるかっこよさに痺れる。 でも人間の都合で悪者になったりヒーローになったり、、、ほとけ達も大変だなあ。 残念なのはイラストがモノクロなものが多いこと。 元はカラーだったろうに、、、もったいない。 あと、不動明王のイラストがラグビー日本代表‘笑わない男’こと稲垣選手にちょっと似ているのが可笑しかった。
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早川いくをさんの本にハマり、購入した一冊 ヒンドゥー教や仏教、密教などなど、昔から信じられている神仏の伝説的な武勇伝を紹介している。 それで終わらないのが「早川いくを節」なわけで、爆笑はしないけどニヤニヤしてしまう独特の言い回しや、どこか納得してしまうあるあるトークも織り交ぜな...
早川いくをさんの本にハマり、購入した一冊 ヒンドゥー教や仏教、密教などなど、昔から信じられている神仏の伝説的な武勇伝を紹介している。 それで終わらないのが「早川いくを節」なわけで、爆笑はしないけどニヤニヤしてしまう独特の言い回しや、どこか納得してしまうあるあるトークも織り交ぜながら展開される内容は、もう一話、もう一話・・・と読み進んでしまう面白さ。 仏教がヒンドゥー教より優れていることをアピールするために創造された神や、言い伝えが飛躍しすぎて原型がなくなってしまった神など、噂の伝言ゲームに昔も今も変わらないことに親近感が湧きました。 通勤・通学中や仕事の合間や就寝前など、ちょっと心を休ませたいときにお勧めです。
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めっちゃカッコいい寺西晃さんのイラストに めっちゃわかりやすい早川いくをさんの解説が載ったほとけ本。 久々に良い仏本に出逢えたって感じ♪ 読みやすくてテンションの上がる1冊でした。 ほとけはまだまだいるので続編を強く希望します!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
なんだか軽いものを読みたいと思って手にとった。 仏教といっても神々の種類は多いしインドから来ていたり中国から来ていたり奇々怪々だ。この本はイラストが多く作者の語り口は軽い。実に読みやすかった。 それでいてほとんどの仏神がインドや中国から来ていたことが如実にわかった。それでいて日本までに伝えられてくる間や融合させる文化性によって変化しているのがよくわかる。仏像からわかるように手が多かったり顔が多かったり。そういったエキゾチックな発想は日本にはないものから流れてきたからだろう。 邪神は優しい女神になるなんて突飛すぎる発想だ。だが神やそれに向けられる願いは千差万別。時には救済の訪れ、時には政敵を滅するための正義、歴史の中で宗教というものがどう受け止められてきたのかが窺える。 その分人間がどれだけ願いを託してきたか。どうにもならないものを神という概念に投げかけて、心のよすがにしてきたのか。願いの多さ、「かっこいい仏」の多さが、昔の方がやはり神は近い存在だったことを証明しているように感じられた。
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こんなにたくさんの仏様がいらっしゃるとは知りませんでした! 薬師如来を守る十二神将、頭にうさぎをのっけた卯神将が気になる~。 面白おかしい文章なのに仏教に興味が湧いてきます。イラストも迫力満点!
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文章がうまくなったのか、テーマが合っているのか、クスリとする度が高まったように思える。 適当な解釈も混じってるだろうが、仏のイメージ、役割の変遷っぷりが凄い。
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かっこよかったりかわいかったりおそろしかったり美しかったりぶっ飛んでたりするほとけたち。とても楽しい本だった。 ほとけはよいなあ!
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