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タイプの異なる「お相手」とのアバンチュールな物語

恋人もいる27歳のOLをヒロインとする女性主人公モノと申せば良いだろうか。女流作家ならではの心情描写や、女性同士の明け透けなやり取りを盛り込みながら、ちょっとした不安からヒロインがずるずると淫靡な道に迷い込んでしまう物語である。 いわゆる「お相手」に気弱な美容師と友人の不倫...

恋人もいる27歳のOLをヒロインとする女性主人公モノと申せば良いだろうか。女流作家ならではの心情描写や、女性同士の明け透けなやり取りを盛り込みながら、ちょっとした不安からヒロインがずるずると淫靡な道に迷い込んでしまう物語である。 いわゆる「お相手」に気弱な美容師と友人の不倫相手という好対照なタイプを配し、年上お姉さん的優位の余裕で誘惑する情交や、逆に性豪な男に弄ばれてしまう被虐の情交をバラエティ豊かに演出する良さがあった。しかも、相応にそれぞれとの関係が続いてしまい、時にはエスカレートしてしまう展開が物語としても官能としても奥深さを与えており、元々の物語の本線はシンプルなだけに全253頁というボリュームの割には官能場面も多く、なかなかに淫猥な描写が続いて興奮を誘われる内容になっていたと思う。 結末としては落ち着くべきところに落ち着くため読後感も良好。あれだけめくるめくアバンチュールな秘め事を繰り返しておきながら、最後はラヴの方向で一纏めにしてしまう点には男として若干腑に落ちないというか、さすがに少々都合が良過ぎでないかい?といった気にならなくもないが、逆パターンの官能小説が巷に溢れていることを勘案すればお互い様といったところだろうか。

DSK