総理、新しいエネルギー社会を一緒に創りましょう の商品レビュー

田坂広志【編】

2012/06/04

「自然エネルギーは、国民参加型エネルギーであるとともに、地域分散型エネルギーでもある」
福島原発の問題から、太陽光や風力、バイオマス、地熱などを利用した再生可能エネルギーを拡充することが必要だ。そして、これら自然エネルギーによる発電は、国民一人ひとりが取り組める「国民参加型エネルギー」であると同時に、各地域で取り組むべき「地域分散型エネルギー」である。
日照時間が長い地域は太陽光を、海岸沿いの風が強い地域は風力を、というように地域の特性に合わせた取り組みが必要だ。
幸い、日本は地方主権時代に突入している。これらエネルギーに対する取り組みを軸に、各地域の個性を発揮するためのとりあえずの土俵はある。
あとは国としての制度作りだ。国民が参加しやすいような、地域が取り組みやすいような枠組みの設計が求められる。