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哲学探偵 の商品レビュー

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13件のお客様レビュー

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2011/10/15

同居人が電車でのひまつぶしに買って読みおわり、「あまりおもしろくなかった」というのを私もひまつぶしに読んでみる。 「哲学探偵」とは、難事件の特捜班(なぜか2人だけ)の久保主任と高島警視が、解決の手がかりを求めて競馬場にやってきたときに出会った、哲学好きで短歌が趣味というある男...

同居人が電車でのひまつぶしに買って読みおわり、「あまりおもしろくなかった」というのを私もひまつぶしに読んでみる。 「哲学探偵」とは、難事件の特捜班(なぜか2人だけ)の久保主任と高島警視が、解決の手がかりを求めて競馬場にやってきたときに出会った、哲学好きで短歌が趣味というある男。 この男が、事件のあらましを聞いては、「われ思う ゆえにわれ在りデカルトの 『方法序説』は平易な著作」だの、「ニーチェ説く ルサンチマンが生みだした キリスト教は死んでいるなり」だのといった"哲学短歌"を詠じては、その事件をすらすらと推理する。 捜査に行き詰まるたびに、どこぞの競馬場で、久保主任と高島警視は、なぜかこの男に会う。そこで男が事件の概略を聞いては、哲学短歌を詠じて、自分の推理を披露する。どの短編も基本的にはそういうつくり。 哲学×短歌×競馬場が推理小説に仕立ててあるところはすごいと思うが、同居人の示唆のせいもあるのか、"哲学探偵"があまりにすらすらと事件を解いてしまうせいか、哲学と短歌と競馬場をなんとかこじつけようとしているように読めるせいか、私にもそんなにおもしろくはなかったのだった。 (9/25了)

Posted byブクログ

2011/09/28

一言でいうと,詰め込みすぎ。タイトルに惹かれて買って、失敗した。哲学,競馬,短歌という一見なんのつながりもない三つが、つながりのないまま終わる。キャラクターにも移入できない。鯨さんの本は好きなんだけど,これは残念だ。

Posted byブクログ

2017/10/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011/9/14 Amazonより届く。 2017/10/18〜10/20  謎の哲学と競馬が好きな男が探偵を務める連作短編集。タレス、ソクラテス、デカルト、パスカル、カント、ショーペンハウアー、ニーチェ、ハイデッガーにちなんだタイトルが付けられている。が、いつもの鯨作品同様、気軽に読める。吉村達也さんが亡くなった後、お気楽に読めるミステリは鯨さんの独壇場だな。

Posted byブクログ