ボードリヤールなんて知らないよ の商品レビュー
だいたい中期くらい?までのボードリヤール(JB)の総括本。この著者のグロい絵と、割と丁寧な内容は結構はまる。(確かフーコー版もあったような。) ただ、『消費社会の神話と構造』でいかに消費社会がコード化されていくかまでは面白いけど、シミュラークル以降はちょっと??これを読んでもそ...
だいたい中期くらい?までのボードリヤール(JB)の総括本。この著者のグロい絵と、割と丁寧な内容は結構はまる。(確かフーコー版もあったような。) ただ、『消費社会の神話と構造』でいかに消費社会がコード化されていくかまでは面白いけど、シミュラークル以降はちょっと??これを読んでもそこは変わらなかった。現実のコピー(コード化された現実)のみが世界に存在するようになると。終末の不在。超ニヒリズム。 結局のところ、0から1までの両極端を考えるまで納得できないこと、大いなる中庸を認めないことが哲学者の条件かと思えてきた。そうでもなきゃ、「9.11は起こらなかった」なんて言えんでしょう。 塚原史の解説さえなければ、良書なのに。残念ですな。
Posted by
- 1