贋作と共に去りぬ の商品レビュー
主人公のアニーが美術に全振りしてるせいで、他がどうにも。 やっぱり倫理観ぶっちぎってる系。 いや、アメリカのコージーにはこういうヒロイン多いかも。 お馬鹿で男運が悪くて何度騙されてもその場の勢いで転がされちゃう。 学習してぇ……って思いつつ、読了しました(笑。 転がす方も魅力的な...
主人公のアニーが美術に全振りしてるせいで、他がどうにも。 やっぱり倫理観ぶっちぎってる系。 いや、アメリカのコージーにはこういうヒロイン多いかも。 お馬鹿で男運が悪くて何度騙されてもその場の勢いで転がされちゃう。 学習してぇ……って思いつつ、読了しました(笑。 転がす方も魅力的なのがまた始末に負えないですねぇ。 祖父といいXといい。 美術ネタ贋作ネタは面白かったです。カラヴァッジョも好きですし。
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なかなかどうして素晴らしい経歴の主人公ですこと。ちょっぴり裏社会とつながりがあったとはいえ、調査やかけひきは素人だし結構危険な目にあいます。 家賃値上げがなければ、素描の報奨金目当てで藪蛇にならなかったかも?いい友達が大勢いてうらやましいし、アニーの食べっぷりも素晴らしい。お料理...
なかなかどうして素晴らしい経歴の主人公ですこと。ちょっぴり裏社会とつながりがあったとはいえ、調査やかけひきは素人だし結構危険な目にあいます。 家賃値上げがなければ、素描の報奨金目当てで藪蛇にならなかったかも?いい友達が大勢いてうらやましいし、アニーの食べっぷりも素晴らしい。お料理コージーじゃないけどおなかがすいた。新しい大家と謎のXマン、二人もいい男が配され次作も気になる。 贋作の話だし、アーロン・エルキンズのクリス・ノーグレンシリーズを再読したくなりました。 巻末には料理レシピではなく、擬似塗装のハウトゥーが。
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世界的な贋作者の祖父に仕込まれたアニーは、足を洗って擬似塗装師としてやっていた。そこに昔の職場の同僚である美術館キュレーターから真贋判定を内密に依頼される。 依頼された絵は明らかに祖父が掻いた贋作で有り、依頼をしてきたキュレーターは行方不明となる。そのさなか、有名画商が預かった素...
世界的な贋作者の祖父に仕込まれたアニーは、足を洗って擬似塗装師としてやっていた。そこに昔の職場の同僚である美術館キュレーターから真贋判定を内密に依頼される。 依頼された絵は明らかに祖父が掻いた贋作で有り、依頼をしてきたキュレーターは行方不明となる。そのさなか、有名画商が預かった素描を持ったまま行方をくらましたり、きな臭い放しが立ちこめてくる。 家賃の値上げに対抗すべく素描捜索に乗り出す。 今ひとつ正体のしれない新しい大家フランク、思いっきり怪しいマイケル・X・ジョンソン、魅力的な刑事アネット、アニーに手ほどきをした祖父など、登場人物の多彩さとユニークさは群を抜いている。 ただ、贋作の入れ替わりが激しく、最終的には何が本物だか訳がわからない状態になった。
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アート・ラヴァーズ・ミステリ・シリーズ第1作。 天才贋作師を祖父にもち、自身も優れた絵画の才能があるアニーが、八面六臂の活躍(?)で事件を解決に導いていく。 美術界を舞台にしているので、多少なりとも絵画についての知識があるほうが楽しめる。一難去ってまた一難、まるでジェットコー...
アート・ラヴァーズ・ミステリ・シリーズ第1作。 天才贋作師を祖父にもち、自身も優れた絵画の才能があるアニーが、八面六臂の活躍(?)で事件を解決に導いていく。 美術界を舞台にしているので、多少なりとも絵画についての知識があるほうが楽しめる。一難去ってまた一難、まるでジェットコースター・ムービーを観ているかのような目まぐるしさ。アニーを取り巻く人々もそれぞれ味があっていい。
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いきのいいヒロイン、登場! 贋作の名人を祖父に持つアーチストが大活躍。 楽しみができました☆ アニー・キンケイドは、31歳の画家兼擬似塗装師(フォーフィニッシャー)。 祖父のジョルジュは世界的に有名な贋作師。 アニーはその血を継いで天才肌なのだが、10代で逮捕されて以来、贋作は...
いきのいいヒロイン、登場! 贋作の名人を祖父に持つアーチストが大活躍。 楽しみができました☆ アニー・キンケイドは、31歳の画家兼擬似塗装師(フォーフィニッシャー)。 祖父のジョルジュは世界的に有名な贋作師。 アニーはその血を継いで天才肌なのだが、10代で逮捕されて以来、贋作は一切描かない。 ブロック美術館に絵画修復師として勤めたが、逮捕歴がばれて首に。 今は「嘘とまこと」というスタジオを経営している。 擬似塗装とは、大理石に似せた柄を描いたり、木目を壁紙につけたりといったインテリアの仕事が多いよう。だんだん肖像画などの仕事も増えてきていた。 元彼のエルンストから頼まれ、内密にブロック美術館にあるカラヴァッジョの鑑定をすると、これが偽物。 アニーの帰った後に、事件が‥! エルンストは行方不明になり、容疑者扱い。 巻き込まれたアニーは、フランスの祖父とも連絡を取りつつ、カラヴァッジョの真作を探すが‥? とんでもなくハンサムな私立探偵マイケルとも出会うが、彼は美術品泥棒でもある‥? 祖父の世界からは遠ざかりたいアニーだが、行く先々でマイケルと絡むことに。 新しい家主のフランクはまた対照的な堅物だが、妙に意識してしまう。 と、二人の魅力的な男性が出てきて、期待させます。 専門的な能力のあるステファニー・プラム(イヴァノヴィッチの)みたいな。 助手のメアリーは、黒尽くめのパンクファッションの元気な若い娘。 気の良い友人ピートや、ドレスを選んでくれるゲイの友人など、アーチスト仲間がにぎやかに登場。 舞台は主にサンフランシスコとオークランド。 アニー自身はおしゃれはあまり気にしないほうだが、個性的なファッションの面々が多数登場します。 情報はたっぷりで、絵画や塗装を巡る知識も出てきますが、わかりやすく、スピーディな展開。 コージーが好きな人にもお勧めだけど、コージーすぎない?ところがまた楽しめます。 とても面白かったです☆
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スカーレット?と題名に引っぱられて、読みました。 てんこ盛りで少々疲れてしまいました。アメリカドラマの1シーズン目のような印象。 っていうか、「秘蔵っ子」にシェリってルビ、どうなの?とツッコミを入れてしまいました。確かにおじいちゃんの秘蔵っ子ではありますけども・・
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(No.11-68) ミステリです。 内容紹介を、扉から転載します。 『世界的な贋作師である祖父に仕込まれたアニーは、本物そっくりの偽物を作る画家兼擬似塗装師(フォーフィニッシャー)。腕前は超一流だが、贋作作りの前科のため美術館での絵画修復師の職を失い、サンフランシスコの美術業...
(No.11-68) ミステリです。 内容紹介を、扉から転載します。 『世界的な贋作師である祖父に仕込まれたアニーは、本物そっくりの偽物を作る画家兼擬似塗装師(フォーフィニッシャー)。腕前は超一流だが、贋作作りの前科のため美術館での絵画修復師の職を失い、サンフランシスコの美術業界では鼻つまみ者になっている。美術館キュレーターの元カレに呼び出され、古巣の美術館でカラヴァッジョの真贋を鑑定すると作品は贋作、殺人事件が起こり元カレは行方不明に。一流の画廊主から巨匠の素描の鑑定を頼まれたがそれもまた贋作。真作の行方を捜すアニーのもとにはハンサムな探偵が・・・。 アップテンポで小気味よいアートミステリ開幕。』 アニーのおじいちゃんは、贋作のことで孫娘に大変な負担をかけたのに全然そんな意識はなしなの。だってそもそも贋作作りに罪の意識を持ってないんだから。孫娘のアニーのことは可愛いと思っているんだけど、都合が悪くなるととぼけてしまう困ったおじいちゃん。どうやらそんなおじいちゃんのことをアニーは好きらしい。お父さんは勝手なことでアニーを非難してるのに、そのことにもそんなに怒ってないアニーです。心が広いのかなあ。でも、アニーは近くの人にかなりの迷惑をかけてしまう人でもある。疫病神みたいに嫌う人がいても仕方ないかも。 そもそもいつもこれからの行動を理性的に考えてこうしようと決め、さあ実行するのかと思ったら、次の瞬間にやるべきではないと決めたことのほうに突っ走るのがアニー。結果、回り中を引っ掻き回し、犯罪者まで誤解してアニーを狙ってきてしまう。 アニーは動物に対してとてもやさしくて、ちょっと弱っている人にもやさしい。おかげで何度もだまされるのは、学習能力に欠けるかもしれない。 せっかく良い腕をしてるんだから、フォーフィニッシャーの仕事をしっかりやればもっと儲かると思うんだけどな。 そのフォーフィニッシャーという仕事は、日本ではあまり馴染みがありません。事件の合間に(本当は仕事の合間に事件のはずなのに)時々仕事をしているのですが、それがなかなか面白そうなの。仕事の過程や出来上がりを見たいなあと思いました。 主題の贋作についても、いろいろ面白い話がたくさんありました。 人は死ぬし、暴力的場面もあるのに、テンポがいいのでさらっと読めてとても面白かったです。
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