日本製造業の戦略 の商品レビュー
日本の過去の製造業の凋落を踏まえて、世界でどう戦うのか? 特にその領域や強みの活かし方など、マクロで考えられている本でした。
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読む時間が余りとれず、かいつまんでつまみ食い読み。 2015年を想定した、筆者が想定した日本製造業の成功シナリオと失敗シナリオ。失敗シナリオは容易に想像がつく悲観的なシナリオ。だが、多くの製造業が今のままだと本当にその失敗シナリオ通りになってしまう。成功シナリオは、別に夢物語で...
読む時間が余りとれず、かいつまんでつまみ食い読み。 2015年を想定した、筆者が想定した日本製造業の成功シナリオと失敗シナリオ。失敗シナリオは容易に想像がつく悲観的なシナリオ。だが、多くの製造業が今のままだと本当にその失敗シナリオ通りになってしまう。成功シナリオは、別に夢物語ではなく実現の可能性があるシナリオ。ただし実現するためには、現状直面している製造業自身の問題・業界の問題が障害をクリアしなくてはならない。。。 打ち手として、マーケティングから戦略、経営、マネジメントまで網羅的にまとめてある。今の自分にコントロールできるマーケティング面だけ読んだ。整理されてはいるが、特に目新しいことはなし。(だが、実現できているわけではないので、都度振り返りは大切) 今のiPhoneの成功でも一部のユーザ(20〜30代)のみしか取り込めていなくて、もっと大きな成功シナリオがある、というもっと大きな成功を想像する感性、最近弱くなっていることにも気づかされ、反省。 機会があればもう一度じっくり読むか。
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課題 ・顧客価値を磨き込めない ・生態系を築けない:垂直統合だけでなく、水平協調 ・世界展開できない ・スピードが遅い ・人材不足 変化の萌芽:テクノロジーの進化 ・クラウド+ ・次世代端末 ・クリーンテック
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著者に興味があり、読みました。図書館でレンタル。 著者のプロフィールは、Evernoteへ。 重要なキーワードが並んでいて、読み応えあり。 ただ、ネガティブな文面が多く、やや抵抗を感じます。 部分的には、第13章「スピードが遅い」と第14章「人材不足」が面白かった。 もし、いつか自分がマネジメント職についた時に、もう一度読むとおもしろいかも知れない。 p.304 マネジメント人材には、戦略的・大局的思考と、現場的・ボトムアップ的思考の両方が必要である。 一般的に日本企業の人材は現場で鍛えられて...ので、...、前者の訓練が不十分だ。 p.316あたり、ウォーターフォール型とスパイラル型 ウォーターフォール型:各プロセスに十分な時間をかけ、手戻りが少ない 仮説検討から実際の製品に落とし込むまでに時間がかかる 画一的で融通が利かない場面が時として生じる 「すり合わせ」がさほど必要ない商品郡では、早い場合がある 前例があい新事業の立ち上げや新商品の開発となると、柔軟に対応できず、プロセスごとに処理が滞る 創造力やチャレンジ精神を十分に発揮できない事態も起こりうる スパイラル型:サービス提供までのスピードが早い。ただ、問題が起きやすい 仮説的、プロトタイプ的にものごとを進めてみて、問題が起こればブラッシュアップ ベータ版でのリリースで、ユーザーに試してもらう。 手戻りから、ウォーターフォール型より余計なコストがかかる可能性が高い 例)グーグルストリートビュー 消費者の反応やプライバシー保護の観点からの精査を、事前にそれほど行わなかった 例)iPhone 初期モデルは、電池が長持ちしない、電波の入りが悪いなどの問題があった 製品をまず市場に投入し、タッチパネルなどによる革新的なUIを体験させることを優先した →スパイラル型には、PDCA(日本企業は不得意)が重要 p.319 日本企業がウォーターフォール型になる理由 解を導くプロセスよりも「正解」を重視する暗記型で教育されている PDCAが弱く、その後の磨きができない。(成功すると保守的になる) 日本企業はコンセンサスを重視するため、成功して組織や規模が大きくなるとスピードがより遅くなる p.321 ウォーターフォール型から脱する方法■■■■■■■■■■■■ 1.走りながら仮設を検証する意識 クックパッドは、「より良いもの」を追求していく姿勢が強い コメント数の文字制限「三二文字」にたどり着くまでに何年も費やした 感謝の気持ちや利用状況が十分に書け、「けなし」など書く余りがない 2.トップダウンの意思決定で始めてCAを回す AppleやFacebookはトップダウンで意思決定 トップが出した方向性で迅速に動いてみて、不都合が生じて修正の必要があればそのときに修正する PDCAのCAを頻繁に繰り返しながら進んでいく 3.仮説を即座に商品に落とし込めるソフトウェア開発力を内部に有す Facebookの映画「ソーシャル・ネットワーク」で一つの論点で取り上げられていたのは、「コーディング」 アイディアがあってもそれを商品に落としこむ実現力がなければ、単なるアイディアに終わる 最近のハイテク製品、サービスにおいて商品訴求力の差が優劣を付けることが多い PCやタブレット端末でも、もはや画質での差別化は難しい 4.IT開発者をビジネス企画・推進部門に常駐させる (今の勤務先なら、できそうなのでスルー) 5.中間評価指標(KPI)の導入 日本ではまだ、工数当たり単価や納期厳守率などの開発やコスト効率で評価していることが多い 成果物の質、つまりどれだけ市場に評価されるかが問われるものに関しては最適とはいえない 開発した機能がユーザーに評価され、サービス全体の競争力に結びつかなければ意味がない ユーザー調査による満足度や、利用調査などに基づくKPIを設定し、それに基づく評価を行う必要がある
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現実は、失敗シナリオに向かっているようだ。 本書が成長戦略を世に問うてから、2年がたとうとしている。 しかし、改革も、規制緩和も進んでいない。 安倍政権は、この本に述べられていることと同じような方向へ進めようとしているようだ。 しかし、政治が遅すぎる。 各企業も、協業より、自...
現実は、失敗シナリオに向かっているようだ。 本書が成長戦略を世に問うてから、2年がたとうとしている。 しかし、改革も、規制緩和も進んでいない。 安倍政権は、この本に述べられていることと同じような方向へ進めようとしているようだ。 しかし、政治が遅すぎる。 各企業も、協業より、自社のみの戦略のままだと、感じる。 もっとチームワークを発揮できるような、そんな戦略は取れないものか。 自分には何ができるだろう?
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成功イメージが具体的にかかれているのは良いものの、かなり多岐に渡っているので、一つ一つの内容が薄いのが残念。
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日本企業は産業復活の崖っぷちにいるとして、成功シナリオ、失敗シナリオを仮説として描き、日本社会が抱える少子高齢化などの問題を逆に好機と捉え、日本を「課題解決先進国」として位置づけ、そのソリューションを、海外での競争力の源泉として売物にする。そんなことを語っています。 マッキンゼーの人が書いた本ではありますが、最終的に自社のサービスにつなげるというような記述は無く、素晴らしい内容でした。 以下ネタバラの可能性があるので、読むことを決めている人は、読まないで下さい。 第1部では、2015年の日本のシナリオを、1:パーソナル領域、2:ビジネス領域、3:社会システム領域において、成功シナリオ、失敗シナリオとして仮説を併記する。 パーソナル領域では、高齢者を主対象とした、健康管理・医療・介護補助・エコロジー・マネジメントを、有望領域としている。 ビジネス領域では、「外部環境の変化に適応して自ら進化する」ことを重要な要素をとして、「既存の業務プロセスや商品開発を徹底的に改善する」「海外市場や新たな領域に進出する」という、2つを対策としている。 社会システム領域では、成功要因を現在のクラウドから更に進化した「クラウド+」、「クリーンテック」などのキーテクノロジーの融合を上げている。 そして、社会システム領域では、重点領域としてあげているのは、「医療・健康」「食・農」「交通」の3分野。 また、注目すべき変化を、 ・テクノロジーの進化(クラウド+、次世代端末、クリーンテック)、 ・デマンドサイドの変化(世界人口の高齢化と消費・就労の変化、デジタル・ネイティブの台頭、ユーザー主導の商品設計、プロダクトからプロットフォーマーへのバリュー・シフト)としている。 第2部では、日本企業が2015年の時点で成功するための根拠として、 「技術、ノウハウ」、「ブランド」、「人材とネットワーク」をバランスシートにのらない、「見えざる資産」として、その強みを生かした方向性を示す。 その具体化策として、消費者、企業、労働者の視点からの「アンメット・ニーズ(まだ満たされてない要求)」を、第1部同様、パーソナル領域、ビジネス領域、社会システム領域で、サービス・ビジネスモデルの導入まで解説する。 第3部では、日本企業の成功実現のための課題を、「顧客価値を磨き込めない」「生態系を築けない」「世界展開できない」「スピードが遅い」「人材不足」として、それぞれの課題に処方箋を提示する。 ・「顧客価値を磨き込めない」では、顧客視点でのディレクター機能や人材の設置を対策としている。 ・「生態系を築けない」では、自前主義にこだわりすぎる蛸壺思考の脱却、 ビジネスモデルを描き協業交渉を行うこと、問題解決力を高めること、を対策としてあげている。 ・「世界展開できない」では、ジャパンモデルのグローカライズ、グローバルモデルのジャパナイズ、先行企業との提携と発言力の強化、海外での実績と政治力、を対策としてあげている。その実行に必要な要件として、「複眼的思考」、「PDCAの徹底」、「地道さ」をあげている。 ・「スピードが遅い」では、「マネジメントの意思決定が遅い」「ウォーターフォール型プロセス」を原因として、意思決定の質とスピードの改善、開発のウォーターフォール型からの脱却をあげている。 ・「人材不足」では、「異色人材の育成」「マネジメント人材の体系的な育成」「人事制度の改革」を対策としてあげている。 読み応えのある本でした。
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そして、機中で読んだのはこちら。 著者はマッキンゼーのハイテク・イノベーション研究チームのメンバーと元メンバーの方たちだが、ここで語られている内容はハイテク製造業に限らず、消費財メーカーにも大いに当てはまる。 第一部では、パーソナル領域、ビジネス領域、社会システム領域のそれぞ...
そして、機中で読んだのはこちら。 著者はマッキンゼーのハイテク・イノベーション研究チームのメンバーと元メンバーの方たちだが、ここで語られている内容はハイテク製造業に限らず、消費財メーカーにも大いに当てはまる。 第一部では、パーソナル領域、ビジネス領域、社会システム領域のそれぞれについて、2015年時点を想定した日本の成功シナリオと失敗シナリオが語られ、変化の萌芽として、テクノロジーの進化としてはクラウド+、次世代端末、クリーンテックが解説され、デマンドサイドの変化が併せて解説される。 第二部では、パーソナル領域、ビジネス領域、社会システム領域のそれぞれにおける日本の再起モデルが詳述され、第三部では日本企業の現象面での課題、 ・顧客価値を磨き込めない ・生態系を築けない ・世界展開出来ない ・スピードが遅い ・人材不足 のそれぞれについて、現象面の裏側にある根源的課題を探った上で、打ち手の方向性が事例も交えて語られる。 先般の「なぜ、日本企業は「グローバル化」でつまづくのか」とともに、日本メーカーの教科書とすべき内容と思う。
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前半の2015年の成功シナリオは、ありがちな絵空事にしか読めなかった。だたそこは自分自身のチャレンジ精神の無さにも由来するのかなと思う。本当に未来を創りだす人は、ここに描かれていることを実現するために日々取り組んでいるのだとは思う。 自分としては、どうしても「そんな簡単にジャン...
前半の2015年の成功シナリオは、ありがちな絵空事にしか読めなかった。だたそこは自分自身のチャレンジ精神の無さにも由来するのかなと思う。本当に未来を創りだす人は、ここに描かれていることを実現するために日々取り組んでいるのだとは思う。 自分としては、どうしても「そんな簡単にジャンプアップしないだろ」と入ってしまうのが悲しい性。 後半の課題提起は面白く読めた。特に中国と協働して規格化にまで持ち込んだ東プロの話は面白かった。勝手に独自仕様を策定してしまう中国を抑え込みたいIEEE、自分たちの冠を掲げた成功事例がほしい中国サイド、名より実をとって箔をつけたい東プロ、プレイヤー達の思惑と決着のさせ方はビジネス上とても参考になる事例だと思った。
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今後の高齢者ビジネスを考えるうえで参考になる。筆者の提言に何を加えることができるか、が勝負の分かれ目。
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