この国を壊す者へ の商品レビュー
週刊アサヒ芸能で連載されている「ニッポン有事!」2010/3/11日号〜2011/8/18・25日号に1章分加筆して出された本です。 佐藤優さんらしく、ロシア外交を中心に官僚社会の腐敗が招く、日本の不幸を書いてあります。本当に腹ただしい話になっています。 こういう展開だと、...
週刊アサヒ芸能で連載されている「ニッポン有事!」2010/3/11日号〜2011/8/18・25日号に1章分加筆して出された本です。 佐藤優さんらしく、ロシア外交を中心に官僚社会の腐敗が招く、日本の不幸を書いてあります。本当に腹ただしい話になっています。 こういう展開だと、どうしても「ダメダメな日本」と成りがちなんですが、私の個人的意見では、戦後、決定的な失敗(戦争とか)になっていない日本の外交は、そこまでダメでは無いと思っています。なんとかぎりぎり及第点だと思っています。 無茶な憲法に、変な平和主義の国民。そんな中で、外交という仕事は大変だと思います。だからこそ、いろんな不祥事が出てきているけど、それでも、この国が未曾有の震災に見舞われているけど、それでも、あえて言いたい。 日本のエリートさんたち、もっと頑張れ! 凡人の僕ら、もっと頑張ろう!! って。そういう思いが強くなりました。
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管首相が首相の座にしがみついているのは上記を逸脱した権力良くがあるから、でも何をしたいのかがさっぱりわからない、なかった。 官僚は国民を無知蒙昧な有償無償と考えているので、こんあ奴らに選ばれた民主党のことは風呂の中の屁としか思っていないが、管は消費税10%を打ちだして小沢、鳩山と...
管首相が首相の座にしがみついているのは上記を逸脱した権力良くがあるから、でも何をしたいのかがさっぱりわからない、なかった。 官僚は国民を無知蒙昧な有償無償と考えているので、こんあ奴らに選ばれた民主党のことは風呂の中の屁としか思っていないが、管は消費税10%を打ちだして小沢、鳩山と決別したから別格。国民に背を向けて増税にまい進する管を霞が関は絶対に見捨てない。 メディアの仕事は国民の知る権利に奉仕すること。 日本が国際政治に影響力を行使できる大国であることを忘れてはならない。
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久し振りに佐藤優氏。うむ、勉強になる。勿論、彼の主張の全てに賛同する訳ではない。しかし、「何に賛同できて、何に賛同できないのか」という自分の感情が明らかになることは、自分の意見の確立につながる訳で、そういった刺激を提供してくれるのが彼の著作。プラス、メディアでは報道されない政治の...
久し振りに佐藤優氏。うむ、勉強になる。勿論、彼の主張の全てに賛同する訳ではない。しかし、「何に賛同できて、何に賛同できないのか」という自分の感情が明らかになることは、自分の意見の確立につながる訳で、そういった刺激を提供してくれるのが彼の著作。プラス、メディアでは報道されない政治の裏情報や、メディアで報道される情報の裏事情を知ることができるのは、やはり貴重だ。
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この本はアサヒ芸能にて絶賛好評連載の『ニッポン有事!』をテーマごとにまとめた第2弾です。書き下ろしで収録されてある『独裁者へ』も読み応えがありますが、政治や国際情勢の分析も相変わらず冴え渡っています。 この本は僕の主要な情報源である「アサヒ芸能」の連載「ニッポン有事!」に連載...
この本はアサヒ芸能にて絶賛好評連載の『ニッポン有事!』をテーマごとにまとめた第2弾です。書き下ろしで収録されてある『独裁者へ』も読み応えがありますが、政治や国際情勢の分析も相変わらず冴え渡っています。 この本は僕の主要な情報源である「アサヒ芸能」の連載「ニッポン有事!」に連載されている佐藤優さんの時事評をテーマごとにまとめたものです。クオリティの高さもさることながら、掲載している媒体が「アサヒ芸能」だけあってかなりおげれつで非常に僕好みの内容で、非常に満足がいくものでございました。 書き下ろしで収録されてある『独裁者へ』では菅直人元首相をアドルフ・ヒトラーの『わが闘争』になぞらえて評論するくだりはヒトラーのような独裁者がなぜ生まれたのか?それがまるで亡霊のように現在の日本に復活してしまったということに恐怖を隠せませんでした。 今回もやはりハイライトは筆者と全面対決をしている外務省に対する痛烈なまでの批判で今回もまた出るわ出るわ…。『赤いファイル』の『紛失』にまつわる話に始まり、相撲界における『野球賭博』をはるかに凌駕する外務省内で開帳される『社会党レート』(これはサラリーマンくらいの基準)さらには『自民党レート』といわれる一晩に数十万円から数百万単位の現金が飛び交う高レートマージャンが行われていた、という記事には驚きを通して、もはや笑うしかありませんでした。 そして、僕は『おっ』と思った事件はウィキリークス創始者のジュリアン・アサンジ氏が逮捕された『婦女暴行事件』に関して、コンドームをつけた状態といわゆる『ナマ』の違いについて、日本とヨーロッパの感覚の違い、というものが記されていて、これがわからないと、あの事件でなぜ彼が逮捕されたのか?ということがわからなかったと思います。 最後に現在、小沢一郎をめぐる争いについてはこの本の3章に収録されてある『小沢一郎を狙う者へ』を一読していただけると、何が裏で起こっているかがよーく理解できると思います。
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外務省のラスプーチンと言われた、元外務省職員作家佐藤さんの作品。 民主党政権になってから、この2年くらい、週刊誌での寄稿を本にした作品なのでひとつひとつの話のテンポが軽快で読みやすい。 ただそれだけ。 限られた原稿の中だからか、主張の論拠が乏しい部分あり。著者曰く、 「陰険な」表...
外務省のラスプーチンと言われた、元外務省職員作家佐藤さんの作品。 民主党政権になってから、この2年くらい、週刊誌での寄稿を本にした作品なのでひとつひとつの話のテンポが軽快で読みやすい。 ただそれだけ。 限られた原稿の中だからか、主張の論拠が乏しい部分あり。著者曰く、 「陰険な」表現も時にでてくる。週刊誌の連載としては楽しめるが、本としてはあまり…。
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数年前に民主党が政権を取った時には、日本人の多くは、日本の経済や庶民の暮らしは良くなると期待していましたが、果たしてどうだったのでしょうか。 個人的には二人分の「子ども手当」を支給されたり、もう終わってしまったとは言え、「高速道路1000円制度」も実行され、ある程度の努力は認め...
数年前に民主党が政権を取った時には、日本人の多くは、日本の経済や庶民の暮らしは良くなると期待していましたが、果たしてどうだったのでしょうか。 個人的には二人分の「子ども手当」を支給されたり、もう終わってしまったとは言え、「高速道路1000円制度」も実行され、ある程度の努力は認めたいとは思いますが、その間に何が起きていたのか把握できていません。 この本の著者である佐藤氏は、「日本が壊れつつある」と断じて、メッセージを送っています。最近の報道番組は肝心なことを伝えていないことが多いことがわかり、このような本を通じて現在日本で起きつつあることを理解していきたいです。 以下は気になったポイントです。 ・政府と党の一元化という方針は、必然的に政府(官僚)による党(政治)の支配をもたらすので、一元化せずに競合・緊張関係に置くことが民主主義を担保するために不可欠(p46) ・民主党にとってマイナスになることを理解したうえで、消費税引き上げに言及した管政権は官僚に支持された(p49) ・国政のプロである国会議員では、菅氏と小沢氏の支持は五分五分、地方議員では3対2、それが民主党員だと5対1となる(p51) ・大連立は翼賛と異なり政策協議が必要になるので加わる政党には閣僚ポストが必要(p60) ・2008年のリーマンショック以来、アメリカ・EUは口先では国際協調を唱えるが、実際は保護主義政策、外交は帝国主義的性格をとっている(p82) ・岡田外相の外務官僚に対す姿勢は過去半年で180度変更した、今では政治家と外務官僚の癒着問題の解明にブレーキをかけている(p95) ・大手マスメディアの記者は官僚からの情報で食べているので、官僚よりの思考と目線になる(p99) ・前原氏は40年近くつき合いが合る「焼肉屋のおばちゃん」から年間5万円を5年間もらっていて政治資金規正法に抵触して外務大臣をやめる決断をした(p120) ・硫黄鳥島は、1609年に薩摩が琉球を征服し、奄美諸島を薩摩領にした後も中国との貿易(特産品は硫黄)を維持するために球王国領に残された(p122) ・ロシアのメドベージェフ大統領は、アジアにおける重視すべき国家として、中国・インド・日本の順にあげた、欧米諸国も本音ではそう思っている(p188) ・鈴木宗男氏は喜連川社会復帰促進センター(民営化刑務所)で服役する、かつて村上正邦元労働大臣も服役したところ(p197) ・最近、ロシアと北朝鮮の関係が急速に改善している(p262) 2011年12月4日作成
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著者が週刊誌に連載している時事評論をまとめたもの。評した時と読んだ時の時間差があるので、ある種の違和感のようなものは否めないのだが、「自分の立ち位置」を反省する視点を提供してくれる。
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この本を読むと、日本の現状について悲しくなる。 政治は国民レベルを反映しているといういうが、日本の政治のていたらくは国民のレベルの反映なのだろう。 外交において、いかに外務官僚が無能か、外国と命を張って対応ができないのはなぜなのだろうか。 とにかく政治家の不誠実な対応が外国の侮日...
この本を読むと、日本の現状について悲しくなる。 政治は国民レベルを反映しているといういうが、日本の政治のていたらくは国民のレベルの反映なのだろう。 外交において、いかに外務官僚が無能か、外国と命を張って対応ができないのはなぜなのだろうか。 とにかく政治家の不誠実な対応が外国の侮日的対応を誘ってしまう。 ロシアは、自分の国のために主張すべきことは主張する人物を尊重する。日本のように、突然過去のことを避難したり、急に折れてしまったりすることを信用しない。 外務官僚は、国益よりも自己保身に走る。 米ロ中朝は日本をナメ始めた。 外務官僚は、首相の指示を聞くよりも、アメリカに情報を流し、首相を帰ることを画策する。 沖縄の無人島であれば、容易に米軍訓練場を作れると考えるのは間違いだ。沖縄人は祖先の墓を何よりも尊重する。無人島といえども土地の歴史がある。 沖縄を日本の安全保障のための捨て石とするならば、沖縄は日本に留まらないかもしれない。 原発汚染水放出を周辺各国に事前通知しないのは外務省の失態だ。 丹波稔がエリツィンの北方領土返還意志を事前に漏らし、結局北方領土返還への道のりは遠ざかった。 入試問題ネット流出問題での警察出動は、大学自治の劣化だ。 ロシアと北朝鮮は、対日強硬策で手を結んでいる。 ニヒリズムが独裁を呼ぶ。 権藤成卿の今日の日本に生かしたい。それは養う者である国民が、養われる者(官僚、政治家)に従うのではなく、一生懸命働き、養われる者の行動を厳しく規制すること。 政党助成金はだめ。結局、政治家が官僚(国家)に養われることとなる。
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本書を読むと、政治家もたいがいだが、官僚も相当腐ってることが改めてわかる。ただ、だからといってニヒリズムに走るのではなく、厳しく批判して改善を求めることが市民の責務なのだろう。
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