丘ルトロジック(3) の商品レビュー
今回は未来視の少女とフランケンシュタインのお話。 といってもメインはスーパードM・蜂須なんだけど。 萩先輩の発明品が大活躍したり、蜂須と萩先輩の意外な関係や遂にあの人がデレたり・・・といろんな要素が満載。 ただ今回沈丁花、出島両氏は家族会議なるものに出かけていて不在。あの2人が...
今回は未来視の少女とフランケンシュタインのお話。 といってもメインはスーパードM・蜂須なんだけど。 萩先輩の発明品が大活躍したり、蜂須と萩先輩の意外な関係や遂にあの人がデレたり・・・といろんな要素が満載。 ただ今回沈丁花、出島両氏は家族会議なるものに出かけていて不在。あの2人がいないと物語的にそこまで盛り上がらない。全巻までと比べるとかなり大人しい。 それにしても、咲丘もう堕ちるところまで堕ちたな・・・
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今回は萩の兵器と未来視で進めて行ったせいか、「異能」が活躍する場面は割と少なくなって(フランケンシュタインも合わせて十分異能といえばそうだけど)将来不確定論というか感性のぶつけ合いがよりメインだった。 狂気にとらわれている時の感性が読者にどこまで響くかの勝負だと思う、そこの反応具合がメインであろうし、そのつながりが本編の状況を崩すきっかけとなってるかとか、それぞれの登場人物の立場と力関係の変化する瞬間に近い。 話のネタのオチにtwitterやスレッド関係の話題や、アノニマスの話もかなり放り込んでいる、自分としては何だか落としどころを小さくしてしまっている様な気がしないでも無い、兄が遊び半分でやっていたのはともかくレギナのトリックを暴く際に使用するのはちょっと「お遊び感」が大きいか。 どことなく善行否定というか、心理的に安定した出来事を許さないテイストは変わりない。 ヨハネの黙示録、終末論の様なものは登場してはいるものの、1〜2巻の様な役目を果たすほどでもなく、物語の一部のストーリーをつなげるラインに徹していた気がする。 もしかしたら文章的な比重は変わらないのかもしれないが、読んでいる自分がそこはある程度沈丁花が解決してくれる前提で話を進めてしまったのかも。 萩は後半に囚われてるだけだったけれども、そのトラウマを表現するあたりでかなり存在感が大きいのもなんだか意外ではある。
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“正直、さっきの件の蜂須の様子は、これまで俺たちにしてくれたことに対する、全ての恩を吹き飛ばす程に最低だった。俺の瞼の裏には、あの萩先輩の悲痛な表情が焼き付いている。 だから、訳があるなら聞きたかった。蜂須を理解してやりたかった。 「萩先輩に、何か恨みでもあるのか?」 「——萩は...
“正直、さっきの件の蜂須の様子は、これまで俺たちにしてくれたことに対する、全ての恩を吹き飛ばす程に最低だった。俺の瞼の裏には、あの萩先輩の悲痛な表情が焼き付いている。 だから、訳があるなら聞きたかった。蜂須を理解してやりたかった。 「萩先輩に、何か恨みでもあるのか?」 「——萩は悪くねぇよ。全部俺が悪いんだ。嫌えよ、お願いだから軽蔑してくれ」 しかし、返ってきたのは、拒絶だった。 「咲丘はこういう時でもいつも通りなんだよな。お前、凄ぇよ」 その代わりに、なぜか変な賞賛をされる。 「......いや、俺は逆に、こういう非常時でもボケられるお前が凄いと思う」 「そうかねぇ」 俺は本音を言ったつもりなのだが、蜂須は何となくスルーしている感じだった。 「お前が本当に恐いと思うモノなんて、俺が見たらイカれる気がする」 それきり蜂須は静かになり、少し経つと寝息が聞こえた。 俺も目を閉じる。 風景は何も見えない。” マゾダチ蜂須くん格好良いよ好きだなぁ。 丘ルトのメンバーは狂人と呼べるけど蜂須くんはきっと狂ってる訳じゃない。と、思う。 マゾだけど。 第三部の終わりはぐさぐさくるなぁ。 咲丘くんは信用できない主人公というか何というか。 『最後の世紀末』とか沈丁花家とか、ますます現実離れ的になってきた気も。 嫌いじゃないけど。 云々言っときながら自分がちゃんとこの物語の登場人物達の心境を性格を性癖を捉えられているのかというと不安だけど。 何はともあれ今回も異常と狂気に満ちた話愉しかった。 四巻楽しみー。 カラー絵素敵!水着可愛い。蜂須くんこっち向いてー。 “蜂須が怒っていた。 今までに一度も怒ったところを見せなかった、蜂須が怒っていた。 「お前ら最低だよ!最高に最低だ!でも、俺は絶対に『子蛇』やお前らの味方だよ。マジで安心しろ。俺はお前らのことマジで軽蔑してるけど、絶対に裏切らない。だって、俺はマゾだから!お前らの事が好きで好き過ぎて堪らないくらい、俺はすっげぇマゾだから!!」 そして、奥歯も見える程に口を引き裂いて嗤っていた。 「俺は安全なんていらねぇよ、常に危険があるのが超楽しい!俺の事なんて考えもしねぇで、危険ばっかり持ってくるお前らに超興奮する!——さぁ、俺のことを嫌ってくれ!信用出来るフリをしていて、実はおまえらのこと軽蔑してて、お前らの隠してた真実をボロクソに言っちまう俺の事を嫌ってくれよ!お前らが俺を嫌ってくれれば、俺は自由になれる!そんなお前らの事を大好きになって、俺は人生を楽しむマゾであり続ける!」 蜂須はそこまで叫ぶと、勢いよくバットを何度も振り下ろす。椅子がひしゃげて吹き飛んだ。 こいつは、本当に俺たちを裏切らないのか。 こいつは、本当に信用していいのか。 こいつを信用することは、安全なのか。 一つだけ言えるのは、こいつは俺たちのことが大嫌いだと、信用できるということだけだ。 「さぁ、やろうぜマゾダチ。どうやったら一番愉しいか考えよう」 いつものニヤニヤ笑いを浮かべて、蜂須が俺に向けて金属バットを掲げる。 「囚われたアホなお姫様を救出しに行くのは、マゾの使命だ」”
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真打ち登場のシーンが、ちとアザトスギルというか狙い過ぎw だんだん話がヘンな方向に… 単発ではじまってシリーズを重ねるごとに 妙な厨二設定がちょいちょい追加されていく様は、 某流行作家のザレゴトなんとかシリーズみたいな? ツチノコやアンデッドその他のオカルト存在「あり」の世界観の中、 むしろただの人間(ただし病気か変態またはキチガイ)の方が オカルト存在よりインパクト強くて笑える。 江西陀は「えろデレ」だと思います。いや「ツンえろ」?
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2011/09/01 ⇒まんだらけ 367円 パクリの美学。 でもま、今回は”えーー!!”と驚くような仕掛けがなく 俺的にはイマイチ。 オカルト云々よりも話の展開とどんでん返しが この作品の一番の面白さだとおもってるんだがね。 ネタを未消化のままの部分もすこしいただけない。 ...
2011/09/01 ⇒まんだらけ 367円 パクリの美学。 でもま、今回は”えーー!!”と驚くような仕掛けがなく 俺的にはイマイチ。 オカルト云々よりも話の展開とどんでん返しが この作品の一番の面白さだとおもってるんだがね。 ネタを未消化のままの部分もすこしいただけない。 多分、今後に関わってくるから隠してるってわけでもなさそうだしねぇ 写真の部分とか。まー、萩ちゃんに萌えなかったので評価は普通。
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