キャッシュ・フォー・ワーク の商品レビュー
キャッシュ・フォー・ワークの歴史から概論、東日本大震災での導入、問題点などを事例を踏まえながら、ざっと説明する。 復興において、肝になるのは被災地の購買力であり、CFWは金銭的・人的資源を地域内で循環していくで、調整経済から市場経済へのスムーズな移行を目指しているものである。 ...
キャッシュ・フォー・ワークの歴史から概論、東日本大震災での導入、問題点などを事例を踏まえながら、ざっと説明する。 復興において、肝になるのは被災地の購買力であり、CFWは金銭的・人的資源を地域内で循環していくで、調整経済から市場経済へのスムーズな移行を目指しているものである。 十分な防災整備がなされていない地域においては、短期的なつなぎのCFWを超えて、適切な防災サイクルになる可能性もあるのではないか。一方で、市場に影響を与えるほどの事例は少ない印象で、どう組織的・地域的に取り組むか課題を感じる。
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自分用キーワード 額田勲「仮設住宅での孤独死は孤立・失業・慢性疾患の相乗において発生する」 Cash For Work(CFW) Food For Work(FFW) アマルティア・センによる飢饉の発生理由についての考察 マーシー・コープス(NGO) 賃金水準を低くする理由 安政...
自分用キーワード 額田勲「仮設住宅での孤独死は孤立・失業・慢性疾患の相乗において発生する」 Cash For Work(CFW) Food For Work(FFW) アマルティア・センによる飢饉の発生理由についての考察 マーシー・コープス(NGO) 賃金水準を低くする理由 安政南海地震でのCFW 濱口梧陵の「稲むらの火」 関東大震災時の政府対応(雇用吸収先として南米への移住を奨励。福田徳三が批判) 支援活動への依存のジレンマ 有効求人倍率と雇用指数の乖離 コミュニティ・ビジネス 小千谷市の「弁当プロジェクト」 東日本大震災でのCFW(清掃事業など)
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キャッシュ・フォー・ワークとは、「しごとをつくる、あしたをつくる、」であることを知らしめる好著。 岩波ブックレットでは震災関連のタイトルが並んでいますが、できれば新書で出版されると目にふれる機会が増えますので、この著者このテーマはもっと知られるべきだと思います。
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復興に伴う取り組みの一つである「キャッシュ・フォー・ワーク」(CFW)。 復興に関わる作業を、被災した方々が行い対価を受け取る仕組み。 寄付や義捐金も大切だが、働くことで自尊心や社会とのつながりを感じられ、労働で得た収入は地元での消費につながるため、この取り組みの意味は大きいと感...
復興に伴う取り組みの一つである「キャッシュ・フォー・ワーク」(CFW)。 復興に関わる作業を、被災した方々が行い対価を受け取る仕組み。 寄付や義捐金も大切だが、働くことで自尊心や社会とのつながりを感じられ、労働で得た収入は地元での消費につながるため、この取り組みの意味は大きいと感じた。CFWの実践は広まりつつあるようだが、まだ、一般には浸透していない。広く認知され、復興のレパートリーが増えることは、大変望ましいことである。
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