寿フォーエバー の商品レビュー

山本幸久【著】

2011/10/10

とても言い作品。
主人公がとても素敵である。
なかなかこんな風な思考にもなれず、前向きにも慣れない。
大企業でなくても安定的な企業でなくても仲間が大事で、本人のやる気が大事なんだと思えた。

2011/09/30

主人公の靖子は、美人じゃないし真面目だけが取り柄だ。彼氏はいないし、自分の仕事に誇りを持っていないと思う。
そんな靖子が職場の仲間からダメだしされたり、顧客や取引先と係わりながら少しづつ成長していく様子を描く。

｢詰めが甘くて自分に甘い。｣や｢チームの力を信じろ。｣とかの言葉は自分に言われたようでハッとした。
苦言を呈されても、受け止めて成長していく靖子はえらい。
心の中で突っ込みをいれたり毒づいたりしながらも、根が素直なんだ。
いつものように、出てくる人は、個性的な人、どこにでもいる人といろいろだけど、だんだんに親しみが湧いてくる。
山本さんの人を見る目が温かいからだろう。
みんな一生懸命働いてるよね、自分も明日から頑張ろうって思う。

う～ん、ただね、これまでのお仕事小説よりは弱い気がする。
表紙画のハートはちょっとねぇ…
タイトルもなんだかなぁ…

2011/09/28

バブル期から続く結婚式場に勤める靖子は彼氏いない歴9年。
人の幸せのために奔走するのにウンザリしながらも、近くにできたライバル店に負けじと仕事に精を出す。
作者お得意のお仕事小説だが、ラストもっとスッキリしめてほしかったな。
キャラがしっかり描かれてるのだから
もっとそれを活かして展開させれば。

【図書館・初読・9/28読了】

2011/09/19

東京都下・立川近郊に、バブルの頃に建てられた何でもハート型の結婚式場「寿樹殿」がある。式場ホールもハート型なら、テーブルもハート型、庭の池までハート型という凝りようで、ピンク色の外観もあいまってラブ・ホテルと勘違いして迷い込むカップルも多いという。その結婚式場で働いているウエディング・プランナーの井倉靖子が主人公。

山本さんのいつもながらのユーモアタッチのカイシャ小説。その職業特有の働く人々の悲喜こもごもが、独り者のキャリア・ウーマンの活躍を通して描かれる。近所に出来た、古い藁葺民家を改造した新しいコンセプトのフレンチ・レストラン「ル・ボウ・マリアージュ」がライバルで登場。

なんとそのデザイン・プロデュースを担当しているのは懐かしいキャラクター達。どこかで聞いたデザイン事務所の面々だと思いきや、副代表が醐宮（ゴミヤ）という女傑と出て、これはもうあの旧作『凸凹デイズ』で活躍していた連中と判明。仲間同士のいざこざも、さもありなん。
山本さんの旧作を読んだことのある人ならば、面白さは倍増する。

2011/09/05

前半イライライライラしてた。
でも再婚した親のために結婚式をあげる高校生の男の子にキュンキュンした！泣きかけたヨ。良い息子だね。

やっぱりお金かかる結婚式はしたくないなーと思った。お金お金・・・はぁ。。
でもいつか神前婚したいなー・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんて。
ウェディングプランアーの苦労はすごいね。大変だね。

2011/11/14

＜内容＞結婚式場・寿樹殿で働く入社5年目の井倉靖子は、頼りにしていた大先輩が急に辞めてしまったため、超ビッグな結婚式をたった一人で担当することに。そんなある日、近所に強力なライバル店が出現!さらに、ラブラブだったはずのカップルには破局の危機が…!恋もシゴトもままならない崖っぷちの井倉靖子が、他人の“人生で一番幸せな日”のためにひた走る。

2011/08/24

結婚式場に勤めて、人の幸せを見るのに
うんざりしている未婚・恋人ナシな主人公。

盛大な披露宴を希望するバカップルや
親バカの上司、姑のような同僚たちに
囲まれて、必死になりきれないながらも
慌ただしく右往左往するお仕事物語。

凸凹デイズの続編と言っても良さそうな作品。

懐かしい面々も登場し（他作品でもちらほら
出てきてはいるけど）主人公の物語とは別に
そっちのその後を眺めるのも楽しかったな。

醐宮さんがびっくりするくらい変わってなくて
笑ってしまったし。

主人公はまだまだ色んなことに悲観する年齢じゃ
ないのに、漠然とどこか諦めかけているような
感じもあったのが、この物語の流れに乗って
自然と前向きにシフトチェンジしたので安心した。

出会いには相当に恵まれている人だと思うので
これからもバタバタしながらも幸せに過ごすのが
想像できて、何故か変に嬉しくなってしまったな。

毎度あったかいお話を有難うございます！と、
なんとなく山本さんに感謝。