エリザベス女王のお針子 の商品レビュー
YA向けと少々侮ってましたが、これは良かった。 カトリックと国教会の争いのあるエリザベス1世の御世、お針子である13歳のメアリーは女王暗殺計画を耳にした事で事件に巻き込まれていく…。 時代背景を上手く生かしたスリリングな筋立て、仕立て職人の仕上げる衣装の見事な描写、日本語訳も読み...
YA向けと少々侮ってましたが、これは良かった。 カトリックと国教会の争いのあるエリザベス1世の御世、お針子である13歳のメアリーは女王暗殺計画を耳にした事で事件に巻き込まれていく…。 時代背景を上手く生かしたスリリングな筋立て、仕立て職人の仕上げる衣装の見事な描写、日本語訳も読みやすく最後までハラハラでした。 結局ローリーが裏切っていたのかいないのか真相ははっきりしませんが、そこがまた陰謀渦巻く宮廷で生きる処世術を匂わせているようでいいとおもいます。原題が『そっと歩いて』なのですから上手く立ち回らないとね。
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私は、私らしく、私の好きなものとともに生きる。 あの水たまりに敷いたマントだと全然気づけませんでした。反省。階級による意識の違いみたいなのがくっきり出ていて、それがまったく分かり合えない溝として描かれていたのが印象的。時代の空気というか、その頃のロンドンの悪い面が描かれていたの...
私は、私らしく、私の好きなものとともに生きる。 あの水たまりに敷いたマントだと全然気づけませんでした。反省。階級による意識の違いみたいなのがくっきり出ていて、それがまったく分かり合えない溝として描かれていたのが印象的。時代の空気というか、その頃のロンドンの悪い面が描かれていたのは新鮮。でも、何かが足りないというか、ちょっともやもやしています。
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児童作品なだけあって、大人には少し物足りないかも。 子供の時に読んでたら、わくわくできたんだろうな、と思う。
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舞台は中世イギリス。女王暗殺計画が絡んだサスペンスミステリー。 腕の良いお針子の少女(13歳)の自然を愛する気持ち、一職人として生きることへの純真な喜び、彼女は最初から最後までブレないので、出世を望み陰謀を企む周囲の大人たちがより滑稽に見える。
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48点。表紙が可愛いし、エリザベス女王のお針子とあるから宮廷でのきらびやかな生活を思い浮かべたら全然違った。 主人公が美人で真面目という優等生タイプで、特に冒険はしないし、歴史上の登場人物との絡みも中途半端で、作家が何を描きたかったのかチンプンカンプンだった。 ロマンスもなかったし、立身出世もなかったしで、エンタテイメントとしても評価できないし、舞台や美人で腕のいいお針子という恵まれたキャラ設定の割にクライマックスはたいしてふくらまないがっかりなオチだった。 「消えたヴァイオリン」みたいにもっとエンタテイメントに徹してくれればそれはそれでよかったのに。 中途半端で子どもにも薦め辛い作品。エリザベス女王に関心のある奇特な子がいれば薦めたい。
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歴史を舞台にした物語であるという以前に、まずその表紙絵が、 確かにスリリングなその展開が、ロマンを主軸(?)にの内容がと、 何よりYA世代を惹きつけそうな要素にあふれていると感じた。 宮廷の、これでもかという程に華やかな衣装合戦とそれをを支える 裏方。主人公の、十分に可愛らしい...
歴史を舞台にした物語であるという以前に、まずその表紙絵が、 確かにスリリングなその展開が、ロマンを主軸(?)にの内容がと、 何よりYA世代を惹きつけそうな要素にあふれていると感じた。 宮廷の、これでもかという程に華やかな衣装合戦とそれをを支える 裏方。主人公の、十分に可愛らしいお針子のその歴史冒険物語と あって、大人もひととき楽しめることだろう。 ただ、個人的には所々に気になることが。 あのマントはあれから一体どうなってしまったのとか、まるで「シン デレラ」に出てくるようなおなじみの展開が、とか・・・いろいろ。
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13歳の小さなお針子が、エリザベス女王の暗殺計画を聞いてしまい、女王を守るために奮闘する話。 大人なら当たり前と割り切ったり、諦めるようなことでも、子どもゆえに戦おうとする。 子どもの視点から見た、小さな世界と大きな世界。 子どもの頃の方が細かいことを知らなかったり、考えない分...
13歳の小さなお針子が、エリザベス女王の暗殺計画を聞いてしまい、女王を守るために奮闘する話。 大人なら当たり前と割り切ったり、諦めるようなことでも、子どもゆえに戦おうとする。 子どもの視点から見た、小さな世界と大きな世界。 子どもの頃の方が細かいことを知らなかったり、考えない分、勇敢かもしれない。 それが懐かしくもあり、羨ましかったりする。 児童書だけど、面白かったです。
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ヤングアダルト。 エリザベス一世の統治下の英国。 お屋敷のお針子頭の父を殺されたメアリーは、 父に代わって、マントづくりを依頼される。 マントの持ち主はウォーター・ローリー。 プロテスタントとカトリックとの陰謀渦巻く宮廷を舞台にした物語。 ドキドキしながら読める一冊、テンポよ...
ヤングアダルト。 エリザベス一世の統治下の英国。 お屋敷のお針子頭の父を殺されたメアリーは、 父に代わって、マントづくりを依頼される。 マントの持ち主はウォーター・ローリー。 プロテスタントとカトリックとの陰謀渦巻く宮廷を舞台にした物語。 ドキドキしながら読める一冊、テンポよく読める。 数時間で読了。 開幕したロンドンオリンピックを横目に 英国の史実をちりばめた軽い読み物もなかなかなのもの。 細かい衣装の描写、当時の生活の模様など うまく盛り込められているのも、楽しい。
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エリザベス女王への陰謀を聞いてしまったことで、お針子のメアリーの平和な生活が危険なものにかわります。 父を殺され、メアリー自身も命を狙われ…。 メアリーの目から見た当時のロンドンの様子、宮廷の虚栄と陰謀。 歴史ものとしても面白いのですが、素直で正直なメアリーの小さな活躍等、サスペ...
エリザベス女王への陰謀を聞いてしまったことで、お針子のメアリーの平和な生活が危険なものにかわります。 父を殺され、メアリー自身も命を狙われ…。 メアリーの目から見た当時のロンドンの様子、宮廷の虚栄と陰謀。 歴史ものとしても面白いのですが、素直で正直なメアリーの小さな活躍等、サスペンスとしても楽しめました。
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おもしろかった。 主人公の少女がいい。 自分の好きなこと、大切だとおもうこと、 ちゃんと自分の頭で考えて、自分の足で立っている。 縫物、かあ。 刺繍とか、根気とか集中力とかめっちゃいりそう。 でも、こう自分の思い描いたものを自分の手でつくりだすことが できたなら楽しいだろうなあ。 あの時代の使用人と主人って、ほんっとにかんっぜんに別の生き物って ゆー扱いなんだろうな。 決して逆らうことのできない制度っていうか・・・・。 その中で幸せな人もいただろうけど、そうじゃない人もいっぱいいたんだろうなあ。 ラストらへんのエリザベス女王を語るセリフがぐっときた。 払っても払っても払いきれない権力の闇。 それでも側にいたかった?
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