向田邦子の陽射し の商品レビュー
文藝春秋 太田光 「 向田邦子 の陽射し 」 向田邦子愛が強すぎる気もするが、テレビの世界にいる著者だからこそ語れる向田邦子論。なるほどと思う指摘が多い。良書だと思う なるほどと思う指摘① 「向田邦子は、夫婦や家族でも共有できない幸福の中に 人間ドラマを見出している」と...
文藝春秋 太田光 「 向田邦子 の陽射し 」 向田邦子愛が強すぎる気もするが、テレビの世界にいる著者だからこそ語れる向田邦子論。なるほどと思う指摘が多い。良書だと思う なるほどと思う指摘① 「向田邦子は、夫婦や家族でも共有できない幸福の中に 人間ドラマを見出している」という指摘〜夏目漱石の影響では? なるほどと思う指摘② 「向田邦子の生き方は、自分を殺して、言いたいことを言わない」という指摘〜それを突破したのがエッセイ「夜中の薔薇〜寺内貫太郎の母、手袋をさがす」だったのではないだろうか? なるほどと思う指摘③ 「向田邦子は、自分以外の何かに愛情を注ぐことを生きる根拠としている」という指摘 著者が選ぶベスト10は読んでみようと思う 小説 *かわうそ *三枚肉 *男眉 *大根の月 *あ・うん エッセイ *ごはん *水羊羹 *なんだ・こりゃ *鉛筆 *マスク 「自己表現とは、自分を表すことではなく、自分を消すことである〜本当の自由とは、自由と決別する覚悟をすること〜その覚悟が相手を守り、自分を守る」 「花の美しさは、花にまかせる〜そこに自分を入れなくても、それでも好きだという覚悟〜向田邦子にとっては覚悟でもなんでもなく、花が好きだから自分を消せる」
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昭和56年8月22日、航空機事故で向田邦子さんが亡くなりました。存命だと93歳になられます。向田作品を読み、向田邦子さんに親近感を抱き続けている私です。太田光「向田邦子の陽射し」、2011.8発行。よく分析されてるなと感じ入りました。向田邦子さんは「沈黙」の作家。必ず、重要な部分で沈黙する。一番言いたいことを言わないこと、それは自分を殺すことである。その覚悟は恐ろしいほど。それが、向田さんの生き方であり、誇り!
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岩田書店さん推薦 太田さんが向田さんに影響をうけていることがよくわかった。 太田さん独自の感性と切り口で、向田さんを分析している、つまりはとても尊敬していて何冊も愛情をかけて読んだ、見たのだな~と思いました。 言葉に情熱があるため、こちらにかかれていた作品を解説を読みながら、...
岩田書店さん推薦 太田さんが向田さんに影響をうけていることがよくわかった。 太田さん独自の感性と切り口で、向田さんを分析している、つまりはとても尊敬していて何冊も愛情をかけて読んだ、見たのだな~と思いました。 言葉に情熱があるため、こちらにかかれていた作品を解説を読みながら、読みたいと思いました。
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向田さんの原作の映画、『あ・うん』、『阿修羅のごとく』を 見たことがあるだけ。 そんな向田作品入門者の僕にとって、 爆笑問題の太田光さんの著書 『向田邦子の陽射し』出版:文藝春秋 は向田邦子作品の魅力を 幅広く味わえる魅力ある贅沢な本でした。 この本の内容は太田さんが向田作品...
向田さんの原作の映画、『あ・うん』、『阿修羅のごとく』を 見たことがあるだけ。 そんな向田作品入門者の僕にとって、 爆笑問題の太田光さんの著書 『向田邦子の陽射し』出版:文藝春秋 は向田邦子作品の魅力を 幅広く味わえる魅力ある贅沢な本でした。 この本の内容は太田さんが向田作品のどういったところが好きで、凄いのか が書かれ、 向田さんの妹・和子さんとの対談や、 そして何より太田さんの選んだ向田さんの作品が 小説、エッセイ、シナリオと幅広く収められています。 中でも短編小説の『大根の月』、 この小説のつながり方と最後の描写が印象に残りました。 『向田邦子の陽射し』、素敵な本です☆
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向田邦子のようにオトコギのあるオンナに惚れる。 なかなかできない。 太田光の男としてのふところは広い。
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向田邦子さんのエッセイや短編小説、脚本を 太田光独特の感性で読み解き、それぞれベスト10を紹介、採録したもの。 著者自身も大変な読書家で、しかも小説や文章を書いているが、 向田さんの影響を大きく受けているらしい。 私も向田さんの書かれたものをよく読んでいて、 登場人物のイキイキとした表情が浮かび、とっても辛辣で凄みがあるのに、 なぜか人物が滑稽で生活臭漂う内容がとても好きだけど、 愛情を持って読み込んだ著者に寄るとても詳しい解説があって読むと、 また違う角度で読め、全然違った読み物になった。 ずいぶん前、向田邦子役を山口智子さんが演じたドラマ 『向田邦子の恋文』(向田邦子さんの妹さんが書かれた作品)を観て、 知らなかった向田さんの人生、美意識や葛藤を垣間見た。 今年の始めには、山口智子さんから見た向田邦子が記した家族と、 ご自身の家族について語った『向田邦子が教えてくれたこと』という番組も観て、 いろいろ考えるところがあったけど、 今回はまた違う視点で向田作品が読めて、読書の面白さを再確認した気がする。
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向田作品への愛情がはんぱない。私も読み込んできたと自負してきたけど、負けたなぁと思った。悔しい・・・(-"-)
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太田光さんによる。向田邦子さんへの愛情溢れる本、向田さんの本質、怖さ、誇り、生き方をわかり易く書き表してありました。 向田さんは自分以外のものをとても愛した人です、それが人としての生きる根拠だと信念を、覚悟を持って生きた人でした。 常に自分を殺し続け、沈黙の中に生を繋いでいっ...
太田光さんによる。向田邦子さんへの愛情溢れる本、向田さんの本質、怖さ、誇り、生き方をわかり易く書き表してありました。 向田さんは自分以外のものをとても愛した人です、それが人としての生きる根拠だと信念を、覚悟を持って生きた人でした。 常に自分を殺し続け、沈黙の中に生を繋いでいった作家。 そこに怖さがあります。 美意識の高い人でありながら、それすら意識させない所が向田さんなのです。 太田さんはかわうそが一番お好きだそうですが、これは自分の中の醜さやいやらしさなどを認めて、受け入れられた人でないと好きとは言えない作品だと思います。 私はこの作品が好きではありません。 この主人公と同じ所があるとは感じながらも、認めてしまったら怖いからです。 自分が情けない人間の様な気がしてきます。 覚悟がたりないのでしょう それに人の愚かさやどうしようもない所をさえ愛おしむまで、人間が出来ていないのでしょう かわうそがベスト1だという太田さんの 選択や、向田さんの沈黙の誇りにここまで言及された事にも感嘆しました
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向田邦子という人が亡くなったのはぼんやり憶えている。その人物に子供だったがゆえにか興味がなかったので非常にうすらぼんやりとした記憶だ。調べてみると81年の事故だから僕が8歳ぐらいだろうか。8歳ということは小学校2年生ぐらい?憶えているわけがないな、後年のすり込みだろう。 著者、太...
向田邦子という人が亡くなったのはぼんやり憶えている。その人物に子供だったがゆえにか興味がなかったので非常にうすらぼんやりとした記憶だ。調べてみると81年の事故だから僕が8歳ぐらいだろうか。8歳ということは小学校2年生ぐらい?憶えているわけがないな、後年のすり込みだろう。 著者、太田光が向田邦子に傾倒しているのは知っていたので手に取ってみたのだけれども、やはり映画を見ないで映画の解説・評論本を読んでいるようでピンとこないものはピンとこない。しかしながらベストテン的に選出された短編ではやはりその切り口にあわわわわと何歩か後ずさりせざるを得なかったのだ。ずざざざ。 タイトルが非常に良いですね。
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男の人は向田邦子の辛辣でちょっといたずらっこのような視点が嫌いなのではないかと思っていたので、爆笑問題の太田光がこんなに向田邦子が好きでまるで手の届かぬ人への恋文を書くように評していることが意外だった。 私ももちろん全て向田作品は読んでいるが、「寺内貫太郎一家」だけはまだ未読。...
男の人は向田邦子の辛辣でちょっといたずらっこのような視点が嫌いなのではないかと思っていたので、爆笑問題の太田光がこんなに向田邦子が好きでまるで手の届かぬ人への恋文を書くように評していることが意外だった。 私ももちろん全て向田作品は読んでいるが、「寺内貫太郎一家」だけはまだ未読。これを読んだらすべて読み終わってしまう寂しさに耐えられないのだ。 これを機に彼女の全集が欲しくなった。
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