私の南アルプス の商品レビュー
あの共産党委員長が登山をやり、南アルプスをメインフィールドとしているとは驚きだった。 調理担当の娘夫婦、ガイド代わりの写真家、ヤマケイスタッフを携えての「大名登山」でありながら、後半、悪天の中の困難な登山を強調したり、初心者への苦言を呈したりする点は少しひっかかったが、純粋に山を...
あの共産党委員長が登山をやり、南アルプスをメインフィールドとしているとは驚きだった。 調理担当の娘夫婦、ガイド代わりの写真家、ヤマケイスタッフを携えての「大名登山」でありながら、後半、悪天の中の困難な登山を強調したり、初心者への苦言を呈したりする点は少しひっかかったが、純粋に山を愛し、楽しんでいるところには大いに共感がもてた。 盆休みに北沢峠から聖岳まで縦走した。テントで本書を読みながら南アルプスを楽しんだ。
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(01) 特異な山の経験や知識(*02)が語られるわけではないが、90年代の南アルプスの初歩的な山行の記録として読むことができる。 多忙であったであろう著者が政治活動の合間に、当時の携帯電話で下界と連絡調整をとりつつも、山を、とりわけ南アルプスを歩いたという事実は興味深い。また、...
(01) 特異な山の経験や知識(*02)が語られるわけではないが、90年代の南アルプスの初歩的な山行の記録として読むことができる。 多忙であったであろう著者が政治活動の合間に、当時の携帯電話で下界と連絡調整をとりつつも、山を、とりわけ南アルプスを歩いたという事実は興味深い。また、娘夫婦と行動をともにしているという点でも、やや異数ともいえるのではないだろうか。 (02) 一般的な知識のうちではあるかもしれないが、地学的で地理的な南アルプスの理解があり、東京大学理学部出身の著者の素養の一面を垣間見ることができる。また、平家物語や歌舞伎、アーネスト・サトウや武田久吉、ウェストンの山行の記事も紹介されている。
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