鯰は踊る 江戸の鯰絵面白分析 の商品レビュー
鯰絵の分析といえば、アウエハント氏の『鯰絵』などのように鯰伝説の分析や当時の江戸の状況の分析などの書籍が多いが、この本は純粋に描かれているものを「読み解く」ことで、鯰絵の本質である「面白さ」「笑い」の要素と江戸っ子の素養を見ることができる。 金持ちや大工に対する皮肉はもちろん...
鯰絵の分析といえば、アウエハント氏の『鯰絵』などのように鯰伝説の分析や当時の江戸の状況の分析などの書籍が多いが、この本は純粋に描かれているものを「読み解く」ことで、鯰絵の本質である「面白さ」「笑い」の要素と江戸っ子の素養を見ることができる。 金持ちや大工に対する皮肉はもちろん、神に対しても彼らの持つ反骨精神を顕にしながら軽妙に描き出された数々の鯰絵は、現代の私たちにとっても面白く、また多くのことを学べる先達でもあろう。
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