ふるさとのイエス ケセン語訳聖書から見えてきたもの の商品レビュー

山浦玄嗣(著者)

2023/12/19

「ふるさとのイエス」山浦玄嗣著、キリスト新聞社、2003.06.30
226p ¥1,200 C0016 (2023.12.19読了)(2007.12.22購入)(2004.07.10/2版)
副題「ケセン語訳聖書から見えてきたもの」
ケセン語というのは、岩手県の沿岸南部の大船渡市、陸前高田市、住田町、で話されている東北弁のことです。
キリスト教徒である著者が、「新共同訳聖書」をケセン語に翻訳しようとしたら、意味の分からない言葉がいくつも出てきて訳しようがなくて困っていたら、日本語訳から訳そうとするからわからなくなるので、元はギリシャ語なので、そちらから訳した方がいいとアドバイスしてくれる人がいたので、ギリシャ語からケセン語に翻訳して出版にこぎつけました。
この本は、その時の苦労話をまとめたものです。

【目次】
はじめに
１　わたしのイエス
２　字にも書けないことば
３　サクノさんの涙
４　ギリシャ語をお読みなさい
５　預言者
６　天国
７　精霊
８　洗礼
９　地獄
１０　愛
１１　完全
１２　心の貧しい人
１３　柔和な人
１４　義に飢え渇く人
１５　報い
１６　律法学者とイエス
１７　命は食べ物より大切
１８　しなやかな服
１９　つまずく
２０　隅の親石
２１　娘よ
２２　信仰
２３　信仰の薄い者
２４　悪魔
２５　地上の罪
２６　重い皮膚病
２７　天の国のことを学んだ学者
２８　畑に隠された宝
２９　鳩のように素直
３０　天の国の秘密
３１　短編物語「エリコの宿屋」
３２　ウーアイ！
３３　ナルドの香油
３４　世の終わり

☆関連図書(既読)
「新約聖書福音書」塚本虎二訳、岩波文庫、1963.09.16
「使徒のはたらき―新約聖書」塚本虎二訳、岩波文庫、1977.12.16
「新約聖書入門」三浦綾子著、光文社文庫、1984.11.20
「新約聖書を知っていますか」阿刀田高著、新潮文庫、1996.12.01
「新約聖書　福音書」若松英輔著、NHK出版、2023.04.01
「ケセンの歌」山浦玄嗣著、共和印刷、1988.01.16
「ヒタカミ黄金伝説」山浦玄嗣著、共和印刷企画ｾﾝﾀｰ、1991.07.13
「みんなのケセン語 (1)」山浦玄嗣著、共和印刷企画ｾﾝﾀｰ、1992.10.31
「みんなのケセン語 (2)」山浦玄嗣著、共和印刷企画ｾﾝﾀｰ、1992.12.25
「ナツェラットの男」山浦玄嗣著、ぷねうま舎、2013.07.24
（「MARC」データベースより）amazon
聖書の舞台が生き生きとよみがえる聖書の翻訳とは? 「ケセン語」をとおして、セケン(世間)に通じる日本語訳に迫る著者が、福音書の神髄に迫る。NHKや『朝日新聞』『毎日新聞』でも取り上げられた注目の試み。