極楽ガン病棟 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
画家やマンガ家は、この世を余人とは違う目で眺めている。それゆえ、彼らのエッセイや自伝に興趣を覚えてしまう。 著者の名は寡聞にして知らなかった。マンガ家の闘病記なら面白いに違いないと信じて借りる。 肺ガンが脳に転移する。えっ!? 視界の1/4が欠ける、というのは絵描きにとってツライだろう。 「今後も漢方薬を欠かさず飲み、UFTを飲み、ビタミン剤を摂取し、演歌を歌い、冬にはカモメに餌をやり、日々免疫力の向上に努めよう。平成十年の二月で、最初の肺ガン手術から、満五年を迎える。最低それまでは健康であらねばね」 ……あとがきより引用。しかし、著者は平成9年に他界しておられる。つくづく病魔は手ごわい相手だ。
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