源氏物語(四) の商品レビュー

紫式部(著者),石田穣二(著者)

2021/12/01

【初音、胡蝶、蛍、常夏、篝火、野分、行幸、藤袴、真木、梅枝、藤裏葉】
源氏物語第一部だ終了。
源氏36歳正月から39歳の秋まで。

目に入れても痛くない玉鬘が髭黒ごときに奪われ、悔しさに七転八倒したり、近江の君という個性的な娘が登場したり、平和な中にも小さな？事件は起こる。

巻末付録の「官位相当表」が役立つ。後宮や大学寮関係の位まで網羅しており、いわゆる公務員的な人たちの地位の低さがわかった。
頭の中将もどんどん出世して呼び方が変わるので、時折確認。

2011/02/25

角川ソフィア文庫版の『枕草子』と『伊勢物語』の訳注者でもある石田穣二先生が、清水好子先生と共に校注をされたのが新潮日本古典集成の『源氏物語』（全8巻）。現代語訳は付いていないが、それでも読み進めやすい作品。第四巻は初音～藤裏葉まで。

一巻・桐壷～末摘花
二巻・紅葉賀～明石
三巻・澪標～玉鬘
四巻・初音～藤裏葉
五巻・若菜　上～鈴虫
六巻・夕霧～椎本
七巻・総角～東屋
八巻・浮舟～夢浮橋