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日本沈没(上) の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2023/08/24

1973年初版 カッパ・ノベルス 書き下ろし ミリオンセラー ベストセラー 第27回日本推理作家協会賞・第5回星雲賞(日本長編部門)受賞 第8回新風賞受賞 1973年映画化 1974年ドラマ化 再読。 震災発生時や津波の描写を読むと 阪神・淡路大震災や東日本大震災の時に見た被災...

1973年初版 カッパ・ノベルス 書き下ろし ミリオンセラー ベストセラー 第27回日本推理作家協会賞・第5回星雲賞(日本長編部門)受賞 第8回新風賞受賞 1973年映画化 1974年ドラマ化 再読。 震災発生時や津波の描写を読むと 阪神・淡路大震災や東日本大震災の時に見た被災状況に想いを馳せてしまう。 60〜70年代の首都直下型地震や南関東地震のシュミレーションだけで、ここまで描写出来ていたことに驚いてしまいます。

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2023/08/02

2023年8月1日読了。高度成長に沸く日本で、連日のように起きる地震に異変を感じる科学者・政府要人たち。調査を開始すべく動き出すが…。「SFの凄さ」をまざまざと感じるSF巨編。時代背景はもちろん古いが、内容には全く古さを感じない・むしろ過去を舞台にして書かれた現代のSFなんじゃな...

2023年8月1日読了。高度成長に沸く日本で、連日のように起きる地震に異変を感じる科学者・政府要人たち。調査を開始すべく動き出すが…。「SFの凄さ」をまざまざと感じるSF巨編。時代背景はもちろん古いが、内容には全く古さを感じない・むしろ過去を舞台にして書かれた現代のSFなんじゃないか、と思ってしまうくらい何しろ描写がリアル・ハードで人間臭い。「沸騰している」と言われるほど暑い現代の真夏に読むと、作中の登場人物たちへの感情移入が半端ない…。上巻ではまだ日本は沈まないものの日本を揺るがす大事件(これも東日本大震災や『シン・ゴジラ』での描写に慣れた現代人の方がよりビジュアルで理解できるのでは?)が発生。下巻ではいったいどうなるのだろうか。

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2020/02/12

小学生以来の再読。どうしてもカッパノベルスで読みたかった。文化的にも科学的にも国際情勢的にも当然古びているので、古本の日焼けしたページを繰る読み方こそ正しい。 不確実性は逆から見ればどんな科学ロジックも成り立つので、これを十二分に生かした小松左京はやはりすごい。登場人物のキャラ分...

小学生以来の再読。どうしてもカッパノベルスで読みたかった。文化的にも科学的にも国際情勢的にも当然古びているので、古本の日焼けしたページを繰る読み方こそ正しい。 不確実性は逆から見ればどんな科学ロジックも成り立つので、これを十二分に生かした小松左京はやはりすごい。登場人物のキャラ分配も現在十分通用する。 科学=D-1=上巻 政治=D-2=下巻 この内容に沿ったきれいな構成も見事。 世界に誇る一作。さてページを繰る手ももどかしく下巻へ!

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2018/11/05

なかなかの力技だ。リアルに感じられるのは震災の記憶がまだ新しいためだけでもあるまい。小松左京は知識・関心が幅広いようで、それがこういった気宇壮大なSFに活きてくるのだろう。 これを書いた頃は40前後か。回収しきれていない伏線とか、強引な箇所も目に付くけれど、勢いの良さのおかげで...

なかなかの力技だ。リアルに感じられるのは震災の記憶がまだ新しいためだけでもあるまい。小松左京は知識・関心が幅広いようで、それがこういった気宇壮大なSFに活きてくるのだろう。 これを書いた頃は40前後か。回収しきれていない伏線とか、強引な箇所も目に付くけれど、勢いの良さのおかげであまり瑕と感じさせない。

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2015/01/02

小松左京の代表作。映画化もテレビ化もされた名作。技術的な根拠が現在どうなっているのかは知らないが、自分の住む国が無くなってしまう可能性は地殻変動だけではない。

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2011/09/17

小松左京にハマっていたころはすでにこの作品が出てから数年たっっていたので、このあまりにも学術的な記述が続く恐ろしい結末の物語を読む勇気がなかった。 今回復刻版が出たことで思い切って読んだ。 まるで科学書を読んでいるような難解で複雑な記述が続き、正直ほとんど理解できずにななめ読みに...

小松左京にハマっていたころはすでにこの作品が出てから数年たっっていたので、このあまりにも学術的な記述が続く恐ろしい結末の物語を読む勇気がなかった。 今回復刻版が出たことで思い切って読んだ。 まるで科学書を読んでいるような難解で複雑な記述が続き、正直ほとんど理解できずにななめ読みになってしまった。「詳しいことはわからないけど大変なことになりそうだ」ということだけはわかった。そして久しぶりに読んで改めて思ったのは、「小松左京は科学を述べながらきわめて叙情的である」ということだ。折々に現れる情感たっぷりの描写は、いかにも小松左京的である。それがまた悲劇性を強めているとも言えるが。上巻でいよいよ悲劇の幕が開く。それはそのまま半年前の悲劇を思い出させて、ふと背筋がぞっとする。原発が登場しないのが不思議なほど現実と似通った状況は、小説を読んでいるということを忘れさせてしまうほどだ。

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