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「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方 の商品レビュー

3.6

15件のお客様レビュー

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2024/05/13

こういう本が読みたかった! もちろんこれが全てではないけれどストーリーって何だろうと知りたい人にお勧め。これは映画を対象にしているけれど本やマンガにも十分使える考え方だと思う。 具体例を上げて色々説明してあるので理解しやすい。トロン・レガシーが良くない映画の例として上がっていたが...

こういう本が読みたかった! もちろんこれが全てではないけれどストーリーって何だろうと知りたい人にお勧め。これは映画を対象にしているけれど本やマンガにも十分使える考え方だと思う。 具体例を上げて色々説明してあるので理解しやすい。トロン・レガシーが良くない映画の例として上がっていたが、この映画が大好きな自分としても頷ける解説だった。 登場人物の役割、ストーリーの組み立てられ方、計算などが知れるので漠然と見ていた映画の見え方が大きく変化した。

Posted byブクログ

2023/04/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私は今一つだったりつまらない映画を観てしまうと、どうしようもなくモヤモヤが積り、ひどい時には何ヶ月も映画館から足が遠退いてしまうたちだ。映画嫌いに成りかける場合もある。故に本書と遇えたことは本当にありがたかった。 もちろん本書を唯一絶対の基準にするつもりはないが、凡作駄作を鑑賞しなくて済む、または鑑賞後に考察する余裕ができたような気がしている。「13フェイズ構造」や「リマインダー」といった概念や理論は一見取っ付き難そうだが、驚くほど多くの映画に対応できる。自らの経験で言えば、何故自分は『コンパートメントNo.6』に感動したのか、何故『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』や『新解釈・三國志』といった作品をつまらなく感じたのかが解ったような気がする。 ただし、本書で提示されている理論は必ずしも万能ではないのだろう。例えば、①理論に当て嵌まらないが、おもしろい映画(個人的にはスタンリー・キューブリック監督の『シャイニング』や、エミール・クストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』等)、②意図的に理論から逸脱している映画(ヌーヴェル・ヴァーグ、またジム・ジャームッシュやオタール・イオセリアーニといった監督)だ。このようなときはケースバイケースなのだろうか。

Posted byブクログ

2019/03/07

こいうことを全く考えないで映画を 観ていたので、画期的だった。 映画の観た方を 縛られるのはいやなので ひとつの参考として 頭に入れておきたいと思う。 でも、まあ核心だなと思う ------------------ 「ストーリーの主人公」と 「リマインダー主人公」がいる という...

こいうことを全く考えないで映画を 観ていたので、画期的だった。 映画の観た方を 縛られるのはいやなので ひとつの参考として 頭に入れておきたいと思う。 でも、まあ核心だなと思う ------------------ 「ストーリーの主人公」と 「リマインダー主人公」がいる というのは新鮮だった(P150) 『付録4「魔法少女まどか☆マギカ」 のSFオマージュ』(P196) は素晴らしかった ------------------ P53 昨今は「犬を出せば」ヒットすると 錯覚している製作者が増えているようだ。 また、「誰かが死ねば感動する」と 錯覚している作家も増えているようだが、 これも間違いだ。 「死」は喪失による「悲しさ」が生じるだけで、 直接「感動」をもたらしてはくれない。 「感動」には「想いが伝わる」ことが必要なのだ --------------------

Posted byブクログ

2018/10/20

映画の構成を言語化した本。神話の法則をジョージ・ルーカスさんが学んでスター・ウォーズを作ったという話を聞いたことがある。ネタバレだらけの映画本なので、見たことのある映画以外は飛ばして読むか、見てからこの本を読むとよい。

Posted byブクログ

2017/10/17

「おもしろい」映画に共通する構造を分析して、「13フェイズ構造」として解説した本。 出版当時の近作を例に、具体的に解説されており、非常に勉強になりました。 タイトル通り、「おもしろい」映画と「つまらない」映画を見分けられるようになると共に、日本映画の課題も理解できました。

Posted byブクログ

2015/09/09

図書館にあり(人口三万人の市なのに三冊!)、タイトルを見て「こんなの、人に教えてもらわなくてもいいよ!」と思ったけれど、友人に勧められて読んだら、なかなか勉強になった。日本映画の弱さをここまで把握して、分析している文章にあたったのは初めて。 特に「ジブリ映画は全部おもしろい?」「...

図書館にあり(人口三万人の市なのに三冊!)、タイトルを見て「こんなの、人に教えてもらわなくてもいいよ!」と思ったけれど、友人に勧められて読んだら、なかなか勉強になった。日本映画の弱さをここまで把握して、分析している文章にあたったのは初めて。 特に「ジブリ映画は全部おもしろい?」「主役級の俳優が複数でている映画で当たりは少ない」など、うなずけるところも多数。 あと、内面葛藤についてもきちんと描かれていて、その通り!と。 読みやすいし、映画好きの人なら楽しんで読める。

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2013/01/17

セオリーを語られても、わかることとわからないことがあるなぁ。実感っていうのか。著者の。人となりの。それが希薄。

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2012/05/18

「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方を理論的に分析しながら解説。 「真の主人公」=「変化のある主人公」、対立・葛藤・変化の三幕構成、 (背景)・日常・事件・決意・苦境・助け・成長工夫・転換・試練・破滅・契機・対決・排除・満足の13フェイズ などなど。 アマルフィや千...

「おもしろい」映画と「つまらない」映画の見分け方を理論的に分析しながら解説。 「真の主人公」=「変化のある主人公」、対立・葛藤・変化の三幕構成、 (背景)・日常・事件・決意・苦境・助け・成長工夫・転換・試練・破滅・契機・対決・排除・満足の13フェイズ などなど。 アマルフィや千と千尋の神隠しなどの例を挙げながら理論を説明しているのでわかりやすかった。 アマルフィはまだ見ていないのでこの書を元に見てみたいと思う。 (だいたい内容がわかってしまい、さらにはつまらないとまで言われているのではあるが)

Posted byブクログ

2012/04/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

すごいスッキリしました! 内容はタイトル通りです。 そして、映画を見た時に感じる、何か薄らぼんやりとしていたものを、3つのポイントを示してくれることで単純明快に説明してくれた本でした。 もちろん、この著者の作品に対する評価と私の映画の評価は違いました。 その辺りはやはり、十人十色の好みがあるのでそうなるのだと思うのですが、それでも著者の説明するおもしろい映画の法則は揺るぎませんでした。 映画を見る時の3つのポイントは、所謂起承転結である「13フェーズ」、作品のイメージを表す「リマインダー」、誰が「真の主人公」か、ということだそうです。 この最後の「誰が真の主人公か」をこれまで考えた事がなかったので、衝撃的でした。 主人公には二通りあるそうです。それが「真の主人公」と「リマインダー主人公」で、これは映画の中で同一人物だとは限らないのだそうです。「真の主人公」は、何かしらの葛藤を初めから抱えていて、13フェーズを乗り越えて自分の葛藤を解決(成長)するキャラです。 この「真の主人公は誰か」問題を教えて貰ったことで、私の中で色々スッキリしました。今まで、私の中で「面白いとは思わないのだけれど、何故か心に残ってる映画」の理由はこれでした。 次作の「おもしろい」アニメと「つまらない」アニメの見分け方も読んでみたいです。

Posted byブクログ

2012/04/11

個人的には2011年度の1番影響を受けた本。 ハリウッドでは面白い映画を作るためのシナリオ術があって、エンターテイメント作品の脚本はそのシナリオ術が説くところの法則に従って書かれている。で、日本映画においても、最近のテレビ屋制作映画などに代表される脚本のダメさを指摘する声が大き...

個人的には2011年度の1番影響を受けた本。 ハリウッドでは面白い映画を作るためのシナリオ術があって、エンターテイメント作品の脚本はそのシナリオ術が説くところの法則に従って書かれている。で、日本映画においても、最近のテレビ屋制作映画などに代表される脚本のダメさを指摘する声が大きい。どうすれば良い脚本が書けるのか。また、どういう条件を満たしていれば良い脚本なのかを分かり易く紹介している。 でも、ストーリーテリング以前の問題でダメさが際立つ日本映画がほとんどなので、そのあたりにも踏み込んでほしかったかなぁ。とくに「素人脚本か!」と観客を憤然とさせる芸能プロダクションと映画会社の力関係とか。

Posted byブクログ