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ル・コルビュジエの国立西洋美術館 の商品レビュー

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2021/03/11

2016年に近代建築の巨匠ル・コルビュジエの設計資産として世界遺産登録された上野公園にある国立西洋美術館の建築について、設計者ル・コルビュジエの人物像や建築経緯とともにバランスよく記述された本。 著者は建築に関わった坂倉準三門下の方なので、その立場からの主張がやや気になるが、建築...

2016年に近代建築の巨匠ル・コルビュジエの設計資産として世界遺産登録された上野公園にある国立西洋美術館の建築について、設計者ル・コルビュジエの人物像や建築経緯とともにバランスよく記述された本。 著者は建築に関わった坂倉準三門下の方なので、その立場からの主張がやや気になるが、建築的特徴の細部まで幅広く丁寧に記述されていて勉強になる。 専門家でないと理解が難しい箇所もあるが、一般人が国立西洋美術館の建築を詳しく知るには最適の本かもしれない。 なぜ国立西洋美術館が世界遺産なのかという理由に近づける興味深い本。

Posted byブクログ

2011/09/05

ル・コルビュジエのスロープが好き。 ル・コルビュジエは建築を移動する景色の連続だと考えていた。歩むごとに景色は変わり、心を揺り動かす。それが建築のあるべき姿と考えて、無くなるまで研究を続けた。 国立西洋美術館の本館は、彼の研究の成果の一つだ。その建物は人を自分の一部として取り込...

ル・コルビュジエのスロープが好き。 ル・コルビュジエは建築を移動する景色の連続だと考えていた。歩むごとに景色は変わり、心を揺り動かす。それが建築のあるべき姿と考えて、無くなるまで研究を続けた。 国立西洋美術館の本館は、彼の研究の成果の一つだ。その建物は人を自分の一部として取り込み、常に移り変わる。それは生きている芸術だ。 アンドレ・マルロー (1901-76) 『人間の条件』 『ル・コルビュジエ全作品集』 編集:ボジガー ルシアン・エルヴェ 写真家

Posted byブクログ