銀座ブルース の商品レビュー

柴田哲孝【著】

2018/05/06

戦後の闇市、占領下の銀座を舞台に闇の仕事に手を染め、生きる糧を得る元特高警察の主人公。

小平事件、日銀ダイヤ事件、帝銀事件、昭電疑獄事件、下山事件、どれも米国占領下の日本で起こった事件を各章に。
昭和史に残る暗部に迫り、未だに疑問符がつく事件に展開して行く。歴史に暗くても、読み応えは十分であろう。
正義と悪。時代と共に交錯する価値観。
まさに不条理。主人公を通して、実に平凡な日常とのコントラストが表されている。
そろそろ、松本清張を読んでも良い頃かな。

2012/11/23

戦後の昭和初期の匂いがぷんぷんする時代背景。当時は殺人じゃなければ、犯罪に対する認識はかなり曖昧だったんだろう事は想像出来る。生きる事に必死な毎日だったんだろうな。ストーリーに戻るが、ラストはこうなるのか？という終わりだった。それほど驚きはしない。あっさりしたものだった。この後、残された二人はどうなるんだろう？

2012/08/18

このところ携帯ゲームにはまっていて、久しぶりに手にしたのが本書。
戦後の混乱期と歴史的な事件に関わっていく刑事の姿を描いた秀作。
正義とは？というテーマが根底に流れていて、良いラストだった。
もうゲームは卒業して、また読書の時間を持つこととしよう!

2011/09/19

歴史的事件などを繋いでいって、一人の刑事を主人公として描いてます。戦後の日本の雰囲気を感じる事が出来ます。