靖国への帰還 の商品レビュー
終戦間際、B29迎撃のため「月光」で飛び立った海軍中尉が、現代の日本にタイムスリップするストーリー。タイトル通り、物語の大半が靖国問題関係の話(やや強引なところもアリ)で、ヒコーキ好きとしてはちょっともの足りませんでした。(これはこれで、問題を深く掘り下げていておもしろかったので...
終戦間際、B29迎撃のため「月光」で飛び立った海軍中尉が、現代の日本にタイムスリップするストーリー。タイトル通り、物語の大半が靖国問題関係の話(やや強引なところもアリ)で、ヒコーキ好きとしてはちょっともの足りませんでした。(これはこれで、問題を深く掘り下げていておもしろかったのですが)しかし、主人公は名字からして「いかにも」なカンジでキャラ作ったのだなーと思いきや・・・・・、実在の御方だったのですね、失礼しました。
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SFだけでは終われない小説だと思った。 毎年騒がれる「靖国参拝問題」多くの国民はあまりその意味を分かってないと思います。実際私もその一人でした。 この本を読んで、いろんな角度からの「靖国問題」について考えさせられた。予想以上に勉強になったし、なにしろ読みやすかった! 物資豊かな時...
SFだけでは終われない小説だと思った。 毎年騒がれる「靖国参拝問題」多くの国民はあまりその意味を分かってないと思います。実際私もその一人でした。 この本を読んで、いろんな角度からの「靖国問題」について考えさせられた。予想以上に勉強になったし、なにしろ読みやすかった! 物資豊かな時代に生まれた私からすると、戦時中の苦しみや明日生きる保証がなく生活する事は想像を絶しますが、とりあえず「知る」事からはじめようと思いました。
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本土への空襲が激化するなか、夜間戦闘機「月光」に乗りこんだ海軍中尉。B29の編隊との戦闘で被弾し、厚い雲に突っ込み意識が薄れてゆく。気がつけば現在の厚木基地にタイムスリップしていた… 負傷しながらも、タイムスリップして助かった海軍中尉が、タイムスリップした事実を受け入れ、戦後の発...
本土への空襲が激化するなか、夜間戦闘機「月光」に乗りこんだ海軍中尉。B29の編隊との戦闘で被弾し、厚い雲に突っ込み意識が薄れてゆく。気がつけば現在の厚木基地にタイムスリップしていた… 負傷しながらも、タイムスリップして助かった海軍中尉が、タイムスリップした事実を受け入れ、戦後の発展や現代の日本の問題を知り、自分が生き残った意味を問うていく。その中で靖国神社の問題を知る。 戦友と死んだら英霊になり靖国で会おうと言い合い、祀られることを名誉に思っていた兵士が、現代の靖国神社に関する論争を知って衝撃を受け、ある行動にでる。 タイムスリップというSF的な話から始まるので、どんな展開になるのかワクワクしながら読める。今の政治や政治家、マスコミのあり様、夢を持たない若者など、日本の様々な問題を織り交ぜながら話は靖国神社の論争へと移るが、決して重苦しい感じはせず、様々な立場からの靖国神社論が知れて勉強になった。 最後、ある年配女性の言葉がぐっとくる。軍人さんが靖国神社に還るという気持ちは分かるが、それは男性の考え。女性は、愛する人や家族には自分の心に還ってきてほしいと思っていましたよ…と。
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なんと、太平洋戦時下の海軍中尉が、いまの日本にタイムスリップ? 実際の内容は、内田先生に代わって、武者中尉が、英霊の視点から問う靖国論。と大変真面目な内容。 A級戦犯合祀や外交問題など靖国参拝について、様々な意見があると思いますが、 「死んだら、靖国神社で会おう。」 死地に赴く...
なんと、太平洋戦時下の海軍中尉が、いまの日本にタイムスリップ? 実際の内容は、内田先生に代わって、武者中尉が、英霊の視点から問う靖国論。と大変真面目な内容。 A級戦犯合祀や外交問題など靖国参拝について、様々な意見があると思いますが、 「死んだら、靖国神社で会おう。」 死地に赴く将兵にとって、靖国が、最後の心の拠り所だったことは事実であると思う。 ラストに、有美子さんが告げた、女にとっては、家族や愛する人の心に還ってきてほしかった。切ない気持ちにグッときました。
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タイムスリップしてきた戦闘機搭乗員に靖国神社の正当性を訴えさせるのは「ズルイ」と思い読み進めましたが、最後の有美子の台詞でスッキリしました。 武者は有美子を2回悲しませたことになるし、瞳も悲しませてしまった。タイムスリップのオチはこうするしかなかったのでしょうけど、悲しい結末です。 ミリオタ的には中島(現富士重工)製の月光をなぜに小牧の三菱にというアレレがあります。
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