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死を語り生を思う の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2017/04/06

小川洋子さんとの対談…のんびりした会話の中に突如核心に触れる部分が出てくる。 瀬戸内寂聴さんとの対談…人は死ぬために生まれ生きている、途方もなく虚しく厳しい事実。 横尾忠則さんとの対談…昨日の結果が今日、今日の結果が明日。これがカルマ。 多田富雄さんとの対談…免疫系が脳を拒絶する...

小川洋子さんとの対談…のんびりした会話の中に突如核心に触れる部分が出てくる。 瀬戸内寂聴さんとの対談…人は死ぬために生まれ生きている、途方もなく虚しく厳しい事実。 横尾忠則さんとの対談…昨日の結果が今日、今日の結果が明日。これがカルマ。 多田富雄さんとの対談…免疫系が脳を拒絶するとは意外。

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2012/06/07

免疫学の多田富雄さんとの対談で出てきた話.鶏の雛とウズラの雛との生体移植の実験では,発生初期に脳を入れ替える.そうするとウズラの脳を持った鶏が生まれてくる.これはウズラなのか鶏なのか.しかしやがて免疫系(これは鶏の免疫系)が脳(ウズラの脳)を拒絶して死んでしまう.脳をも拒絶する自...

免疫学の多田富雄さんとの対談で出てきた話.鶏の雛とウズラの雛との生体移植の実験では,発生初期に脳を入れ替える.そうするとウズラの脳を持った鶏が生まれてくる.これはウズラなのか鶏なのか.しかしやがて免疫系(これは鶏の免疫系)が脳(ウズラの脳)を拒絶して死んでしまう.脳をも拒絶する自己が体にある.脳は免疫系を拒絶することが出来ない.人間の精神および肉体を支配する中枢は脳であると考えていたのに,免疫系の方が脳より優位の存在である.脳死状態でも免疫系は体の自己を守っている.しかし脳死をもって人間の死という線引きをしない限り生体移植が出来ないことになる.

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2011/10/22

「死」という全人類の抱える永遠の問題について考察している。どんなヒトも必ず持っている問題にあるにも関わらず、私たちは畏れ故にそれを一番に考えたりしない。だからこそ、このようなテーマを身近な言葉で語ってくれる本書は素晴らしい。日々が忙しいからこそ読むべきで、多くの現代人にとっては多...

「死」という全人類の抱える永遠の問題について考察している。どんなヒトも必ず持っている問題にあるにも関わらず、私たちは畏れ故にそれを一番に考えたりしない。だからこそ、このようなテーマを身近な言葉で語ってくれる本書は素晴らしい。日々が忙しいからこそ読むべきで、多くの現代人にとっては多くを考える機会になるだろうと思う。

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2011/10/05

五木寛之が以下の4人と対談したもの。 第一話 死にはどんな意味があるのか?  小川洋子 第二話 あの世の風景はどのようなものか? 瀬戸内寂聴 第三話 衆生は輪廻転生するのか?    横尾忠則 第四話 生命にとって死とは何か?    多田富雄 小川洋子のお祖父さんの信...

五木寛之が以下の4人と対談したもの。 第一話 死にはどんな意味があるのか?  小川洋子 第二話 あの世の風景はどのようなものか? 瀬戸内寂聴 第三話 衆生は輪廻転生するのか?    横尾忠則 第四話 生命にとって死とは何か?    多田富雄 小川洋子のお祖父さんの信仰深い生き方は小川洋子にも影響を与えている。瀬戸内寂聴はもちろん仏教的視点から確信を持って語る。横尾忠則には、自分を空っぽにして他の何者かの力で「芸術」を生み出しているという実感があるようだ。「科学者のほうが説明不能の何かの存在を意識する」と多田富雄が語っているのは興味深い。 生と死は対立するものではなくてつながっているものという考え方。

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