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アスペルガー流人間関係 の商品レビュー

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4件のお客様レビュー

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2020/01/27

私はNT(定型発達)だけど、めちゃくちゃ共感できるし参考になる。 機能する家庭で育ったNTの冷酷さと不寛容は信じがたいレベルだよ。

Posted byブクログ

2021/01/05

多くは程度の差はあれ定型発達の人間もかかえている問題。にしても、本人たちからの話はやはりおもしろい。そしてさまざまな工夫の一部は泣ける。

Posted byブクログ

2013/10/01

イギリスのAS当事者達がタイトルに沿って書いた本。 国は違っても「あるある」とうなづけることが多い。 そして、現在の日本より支援が充実しているような気がする。

Posted byブクログ

2013/03/13

 本書はアスペルガー症候群(Asperger syndrome、本書にならい以下AS)についてのまとまった知識を提供するものではない。自閉症スペクトラム、3つ組の障害、心の理論といったキータームについても理論的な説明はなされない。したがってASについて一から知りたい方や体系的に学...

 本書はアスペルガー症候群(Asperger syndrome、本書にならい以下AS)についてのまとまった知識を提供するものではない。自閉症スペクトラム、3つ組の障害、心の理論といったキータームについても理論的な説明はなされない。したがってASについて一から知りたい方や体系的に学びたい方は他書をあたるのが望ましい。  むしろここに収められた実話は、ASの感じかたや考えかたにふれてみたい定型発達者(neurotypical; neurologically typical、神経学的典型、以下NT)の方や、他のASの人と自分とを比べてみたいASの方にとってこそ興味深いものだろう。14人の体験は多岐にわたり、ひとえに当事者といってもその内実はじつに多様であることがわかる。また各章の冒頭に付せられた編者の解説は、NTにとって気づきにくいと思われる点について読者の理解をうながしてくれる。  ASの生きづらさをひとことで言い表すのはむずかしい。それでも本書の話をもとにあえて試みれば、ASの人は、他者との交流を望みつつもそれができない自分に悩む一方で、他者からはなれて自分が安心できる場所とひとりでいられる時間を欲してもいる。いわば参加(コミュニケーションへの自由)と逃避(コミュニケーションからの自由)という、一見相反するように見える2つの欲求を同時にいだいているのであり、そのどちらもが適切な充足をえられないとき彼らの苦悩と不安は大きくなるようだ。  NTにくらべて共感の情に乏しいとされる少数派のASがこのような複雑な心境に暮らすことを鑑みると、編者のルーク・ベアドンが指摘するように、多数派のNTのほうこそASに対する理解と共感の目をやしなうべきなのかもしれない。  以上、興味深いうえに考えさせられるエピソードが多く、内容面ではおおむね本書に満足である。一方で、下記のとおり翻訳の雑さや不自然さ、編集の粗さが目につき、そのたびに思考と理解の流れが中断されることがあった。  * 誤字・脱字・衍字の散見  * 敬体(です・ます調)と常体(だ・である調)の不自然な混入  * 一人称の「私」の性別の分かりにくい箇所がある  * 英語の併記がないために理解しづらい箇所がある(第10章で挙げられる「5つのW」のうち、5つ目の「どんな様子で」は what manner/what situation/what air/... のいずれの「W」なのか?)  * イギリス特有の社会事情(サッチャーの政策など)に関する訳注がなく、日本人に理解しづらい箇所がある  ASの特徴のひとつに物事の細部へのこだわりが挙げられるが、そのような彼らが本書を読んだとき、内容そのものとは別の些細な点に注意がそらされ、結果として読書の効率が悪くなるのではないか。  という心配がよぎったため、あえて苦言を呈した。本書の版元は学校の教科書をはじめ、実用的で価値ある書籍を数多く出版されている。本書もその一冊である。これからも活字をつうじてあたらしい世界を送り届けていただけるよう、一読者としても微力ながらのレヴューをつうじて応援したく思った。

Posted byブクログ