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ムラの国際結婚再考 の商品レビュー

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従来のイメージを覆す調査研究

私たちが「農村花嫁」と聞くと、どうしても、「貧しくて食い詰めたアジアの女性がおカネのために、あたかも身を売るかのようにして“ヨメ”の来手のない日本の農村部に嫁ぐ」「アジア女性からの労働搾取」「女性の人権侵害」「エージェントの不当な荒稼ぎ」などといったネガティブなイメージを持ちがち...

私たちが「農村花嫁」と聞くと、どうしても、「貧しくて食い詰めたアジアの女性がおカネのために、あたかも身を売るかのようにして“ヨメ”の来手のない日本の農村部に嫁ぐ」「アジア女性からの労働搾取」「女性の人権侵害」「エージェントの不当な荒稼ぎ」などといったネガティブなイメージを持ちがちです。 しかし、実態は、かなり違っていることが、新潟県魚沼地方にフィールドを持つ社会学者の調査研究によって明らかにされました。その意味で、従来の「農村花嫁」のイメージを覆す画期的な調査研究といえます。 日本社会の多文化化・多民族化に関心をお持ちの方々のご一読をお勧めします。 著者ホームページ: http://members3.jcom.home.ne.jp/takeda_satoko/

Keishu48

2011/08/12

「農村花嫁」と聞くと、どうしても、アジアで食い詰めた女性が身を売るように農家に嫁ぐ、アジア女性の人権の侵害、労働搾取、怪しいエージェントの暗躍…などといったネガティブなイメージが付きまといがちである。 しかし、実態はどうなのか。 新潟県魚沼地方をフィールドにもつ著者が、実態は...

「農村花嫁」と聞くと、どうしても、アジアで食い詰めた女性が身を売るように農家に嫁ぐ、アジア女性の人権の侵害、労働搾取、怪しいエージェントの暗躍…などといったネガティブなイメージが付きまといがちである。 しかし、実態はどうなのか。 新潟県魚沼地方をフィールドにもつ著者が、実態はどうなのか、調査し論文にまとめたのが本書であり、従来のステレオタイプ化されたイメージを大きくくつがえす内容となっていて、日本社会の多文化化、多民族化に関心のある人たちには一読に値する好著といえる。 なお、本書はトヨタ財団の助成により行われた調査も基となっている。⇒http://www.toyotafound.or.jp/project/proreport/publications/2011-0804-1507-6.html

Posted byブクログ