蜜蜂のデザート の商品レビュー

拓未司【著】

2016/01/21

蜜蜂は　甘いけど、刺す時には毒がある。
そんなメタファーで、
ミステリーを展開する。

デザートミステリーというふれこみ
ふさわしい構成力。
たしかに　美味しそうな表現力が　可能だ。
そして、タマゴアレルギーとケーキ
という　テーマも　うまい具合に処理している。

パティシエ　坂本は才能あふれるが対人関係がうまくない。
タケちゃんも　同様である。というか、坂本より
コミュニケーションが　うまくいかない。
それで、間違った方向に　向かう。
でも、千夏が　やはり、かわいそうだね。

コウタが、料理に対して賢明に努力する姿が
うまく救い上げている。
食は　信頼関係がなければ成り立たない。
悪意が　存在すれば、簡単に　変質する。
涼子ちゃんが　微笑ましい。
善人なのだが　悪意　もなく　悪をなす。
ニンゲンは　複雑な存在で　その複雑さが　よく見える。

黄色ブドウ球菌。
これを　題材にして　仕組んでいるが、
それまで　なんだよね。

2015/07/09

パンダから続けて読了。
雪乃さんが辞めて、ホールスタッフは涼子さんに！
雪乃さんも良かったけど、こちらも良いキャラ。
はーあー。それにしても美味しそうなデザートの数々。
合間に食物アレルギーや食中毒事件や殺人事件など、シビアなことも挟みつつ、それでも輝くデザートの描写ったらなかったです。
幸太さんも料理人としても親としても、成長してるなぁと。

続きはないのかな～とぐぐってみたら、この後は今のところ出てないのですね。残念。
久々に途中で読み止めた時に続き続き！と気になる作品でした。

2015/04/07

久しぶりにいっきに読めた本でした。
前作もそうでしたが、フランス料理食べてみたくなりますね。今回はデザートだったけど美味しそうでした。
展開も二転三転して面白かったです。

2014/11/07

著者の作品はアンソロジーで読んだことはあるが、長編物は初読。
前作を読んでいないが十分に楽しめたのである。前作を読んでいたら、もっと楽しめただろう。
食の安全は昨今問題視されているので、身近に起こる可能性があると考えさせられた。
食のプロとしての、誇りと情熱が描かれており、また、パティスリー業の裏側も書かれていて、思わず、へぇとうなづいてしまう。
培養の部分はグロいなと感じてしまうが、全体的にはほんわりとした印象がした。
幸太が親として子供に自分の頑張る姿を見せているのに心が打たれた。店の将来も応援したくなる。将来、陽太が親と同じ仕事に就きたいと思うかもしれない。幸太の更なる成長に期待してしまう。

2014/08/30

シリーズ2作目(1作目は未読)。
ビストロを営む幸太はスイーツに力を入れようとデザート研究を始める。
スイーツグランプリの県代表である「テル・カキタ」を訪れるが・・・

出てくるスイーツが・・・読んでる途中スイーツが食べたくて仕方なかったｗ
事件の真相は、うわぁ・・・ってなったけど(^_^;)

2014/04/05

シリーズものの2作目だったらしい。1作目は未読。
作中で出される料理、デザートが垂涎もの。
神戸という土地がそれを可能にしているのかな。

2014/02/09

料理人の柴山は、息子が卵アレルギーになり、安全に食べられるデザートの研究を開始。ところが、その案をパティシエに盗まれ、食中毒まで発生。他の店の食中毒事件も絡まり、犯人探しが始まる。→犯人がわかりそうになって、またわからなくなったりした。

2013/12/27

禁断のパンダの続編！
わくわくして読みましたが、やっぱりちょっとグロい...!
菌の培養のところとか想像したくはないです。
でも、読者としては謎解きが二転三転するので面白いです！
そしてやっぱり食べ物の描写が本当に美味しそう！！！

2013/02/18

ビストロ・コウタシリーズ第２弾。

このシリーズは、グルメものと位置づけるにはちょっと辛い面があって、この『蜜蜂のデザート』もしょっぱなから嘔吐シーンがあったりします。美味しいものを食べて、食後に読む一冊としてはオススメできないのはそのあたり。

前作もそうでしたが、読後感はあまりよくないです。

2013/02/05

僕たちは甘い蜜を運びながら
危険な針を隠し持つ一一。

華やかなパティスリー界の舞台裏で渦巻く様々な感情。
１人の女の人生を狂わせた食中毒事件の真相は?

前作｢禁断のパンダ｣に続く、ビストロコウタ第二弾。
極上デザートミステリー。

***
このシリーズ、とにかく出てくる食べもの全部が美味しそう!!
それでも｢禁断のパンダ｣では
お話自体が結構な後味だったので笑、個人的にはこっちの方が楽しめました。
住んでいる身としては舞台が神戸というのも面白いですね。