善人マニア の商品レビュー
珊瑚と翠は中学校の修学旅行の際、誤って人を殺してしまった。卒業後、二度と会うことのないはずだった二人は、珊瑚の婚約者の妹(翠)として再会する。サクサク読めるのだけれど終始イライラ。翠や婚約者の征市の身勝手さに、珊瑚の優柔不断さに、殆どの登場人物にいろいろと腹が立つ。結末はそれほど...
珊瑚と翠は中学校の修学旅行の際、誤って人を殺してしまった。卒業後、二度と会うことのないはずだった二人は、珊瑚の婚約者の妹(翠)として再会する。サクサク読めるのだけれど終始イライラ。翠や婚約者の征市の身勝手さに、珊瑚の優柔不断さに、殆どの登場人物にいろいろと腹が立つ。結末はそれほど意外でもなかった。
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うーんと、ミステリーよりは人間模様が中心の展開だったかなぁ。そしてここまで残念な人っているのかっていう、キャラ設定が少し違和感。キャラがたってないと物語にしづらいのは当然だけども、ちょっとエッジが効き過ぎだろうか(笑) 極限状態だからとか、シチュエーションが人を際立たせるという手法ということもあるのかもしれないが、ちょっとご都合主義っぽい感じが肌に合わないということなんだろうかね。 あとタイトルの意味もわかるようでよくわからないままだった。
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登場人物がみんな嫌な奴なんだけど、翠みたいな引っ掻き回す女が一番嫌だなー。天秤はうまくはバランスが取れないもの。
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中学の修学旅行で行った初めての東京。 珊瑚は自由時間に翠といっしょにお気に入りだったバンドが出演しているライブハウスを目指す。 しかし、慣れない土地とあやふやな地図で道に迷ったふたりは、諦めて帰ろうとする。 突然声をかけてきた怪しげな男。 珊瑚は振り切って帰ろうとするが、翠は男に...
中学の修学旅行で行った初めての東京。 珊瑚は自由時間に翠といっしょにお気に入りだったバンドが出演しているライブハウスを目指す。 しかし、慣れない土地とあやふやな地図で道に迷ったふたりは、諦めて帰ろうとする。 突然声をかけてきた怪しげな男。 珊瑚は振り切って帰ろうとするが、翠は男についていこうとする。 途中で危険を感じた珊瑚は翠を連れて逃げようとするが、もみあいになってしまう。 あげくに男は階段下へと落下していった。 やがて翠は珊瑚のもとに新聞のコピーを持ってくる。 男性が転落して事故死した・・・という記事だった。 疫病神という言葉がある。 自覚のある疫病神ならばまだマシだ。 無自覚の疫病神ほど始末に負えないものはない。 珊瑚にとってはまさに翠は疫病神だった。 無自覚に、無神経に、珊瑚に厄介ごとしかもたらさない翠。 こんな人間が友だちだったら・・・と思うと、ゾッとする。 けれど、きっとそう遠くない将来に翠自身も足元をすくわれるのでは?とも思う。 あまりにも無責任な考えの足りない行動のツケは、いつかは必ず自分へと返ってくるだろう。 何とも言えない・・・いや~な感じが残る物語だった。 物語の中に、妙にじっとりとした質感のリアルさが漂っていたせいかもしれない。
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真面目で努力家の珊瑚、自由奔放な翠。 翠の身勝手ぶりが本当に腹立たしく、珊瑚の婚約者、不倫相手等々、登場人物がすべからくストレスフル。 それでもその徹底ぶりとラストへの勢いに読んでしまった。 普段は悪いことができない珊瑚の「真面目に努力していれば、誰かは必ず見ていてくれる。逆に...
真面目で努力家の珊瑚、自由奔放な翠。 翠の身勝手ぶりが本当に腹立たしく、珊瑚の婚約者、不倫相手等々、登場人物がすべからくストレスフル。 それでもその徹底ぶりとラストへの勢いに読んでしまった。 普段は悪いことができない珊瑚の「真面目に努力していれば、誰かは必ず見ていてくれる。逆に悪い行いも必ず見られている。」という考え、違うのかなあ・・・。 (図書館)
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結婚を間近に控えた珊瑚。婚約者に紹介された彼の血のつながらない妹・翠は、 忘れたい過去の秘密を共有している同級生だった。 「天秤の一方の皿に善いことを積み上げていれば(貯金という) たとえ悪いことがあったとしてもバランスがとれるはず」 そう頑なに信じ、何かにつけ杓子定規な珊瑚。 その反対に、自由奔放でいい加減な翠。 どちらもとにかく自己中心的で、イライラさせられっぱなし。 二人それぞれの視点で話は進むんですが、 そうなったら嫌だな…と思う方向に見事に展開していく。 そして「あれっ、自分も珊瑚に似たところがあるかも…」と感じてからは、 よけい居心地が悪くて(笑) 真面目に努力していれば、誰かは必ず見ていてくれる。 逆に悪い行いも必ず見られている。 私も少なからずそんな風に思い込んでいる節があるので…。 さすがに天秤や貯金とまでは考えませんが…。 結末は「因果応報」…。 「天誅」と言えばいいのかな。 ただ、その振り下ろされた鉄槌は、あまりに痛々しくせつないです。 水生大海さん『少女たちの羅針盤』で衝撃を受けてから多数読んでますが、 残念ながらそれを超える作品にまだ出会えていません。 でもそれを期待して、これからも読むと思います。
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小粋な大人の女のミステリー。OLが主人公で、婚約者の義理の妹とのトラブルが物語の主題。 自分では悪い事はしていないつもりで、不倫と事件に巻き込まれて犯罪紛いのミステリーを起こす。 因果応報で現代的女性を風刺している。ミスリードで謎解きをこなしている!!
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過去に犯した罪をいいことの積み重ねで隠そうとする女の話。良いことで隠しても、消えたわけではない過去のことを、隠した=消したと勘違いする主人公が、ラストに当然の報いを受けたと思う。登場人物に軒並み腹立てながら読んだので、ラストすっきりしました
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ちょっとした良いことをするのが趣味の珊瑚。結婚する予定の彼に、突然妹を紹介された。彼女は、中学の時の同級生で、珊瑚とある秘密を共有していた女だった。そこから、珊瑚の人生は急変していく。 いやー、ほんと、誰も彼も最低で大変ストレスフルな読書だった。徹底してるので、それでも最後まで...
ちょっとした良いことをするのが趣味の珊瑚。結婚する予定の彼に、突然妹を紹介された。彼女は、中学の時の同級生で、珊瑚とある秘密を共有していた女だった。そこから、珊瑚の人生は急変していく。 いやー、ほんと、誰も彼も最低で大変ストレスフルな読書だった。徹底してるので、それでも最後まで読んでしまった。将来の姑もエネ夫な彼も、不倫相手のおっさんもそれぞれ相当嫌なやつなんだけど、義妹予定がもうほんとに腹立たしくて、最後までまったく反省してなくてほんといらいらした。けど何よりも主人公の思い込みの強さが一番ヤバい。
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気持ちいいくらい自分勝手な翠と、善行を行えばバランスが良くなると勝手に考えて過去を無かったものにしたい珊瑚。腹の探り合いをし続ける登場人物達が自分だけは助かろうと、これまた自分勝手な言動を繰り返す。最初から最後まで面白い!ただ結局ラストは真哉君に持っていかれた。この手の作品では読...
気持ちいいくらい自分勝手な翠と、善行を行えばバランスが良くなると勝手に考えて過去を無かったものにしたい珊瑚。腹の探り合いをし続ける登場人物達が自分だけは助かろうと、これまた自分勝手な言動を繰り返す。最初から最後まで面白い!ただ結局ラストは真哉君に持っていかれた。この手の作品では読後モヤモヤするが(それが快感なのだが)、意外とスッキリ。
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