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ただ一人の個性を創るために の商品レビュー

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2012/02/25

作家だけど国際規模の慈善団体でも活動する著者。世界中の貧困を観てきた著者が現代日本のメンタリティを語る。日本という国がどれだけ豊饒であり、そしてそこで生きる我々日本人がいかに貧弱であるか。警句だけでなく真摯な言葉も多々あり、良書。

Posted byブクログ

2011/09/05

教育の最終責任者は、自分である。その次が親である、教師は三番目である。 自分と親たちは、その責任を果たしてきたか。この問題は、誰かを詰問すれば、済むことではない。静かに、継続的に、客観的に自問し、自分の美学と哲学で自分を教育し直すほかはない。 人は皆、善人ではなく、はたまた、悪...

教育の最終責任者は、自分である。その次が親である、教師は三番目である。 自分と親たちは、その責任を果たしてきたか。この問題は、誰かを詰問すれば、済むことではない。静かに、継続的に、客観的に自問し、自分の美学と哲学で自分を教育し直すほかはない。 人は皆、善人ではなく、はたまた、悪人でもなく、人はさまざまである。 裏表をもつということは、つまり、大人になるということである。 しなければならないことは、強制的にさせ、したいこともさせる、その両面をカバーするのが、人間を創ることである。 勇気をもって真実をつげる。 生きることが、基本的にむづかしい土地ほど、人々は、物質文明になり、同時に優しくなる。 人間は、時には好意をもって、時には憎悪をもって、相手を理解する。好意だけで、相手を関西に理解できれば、こんないいことはないが、人間の眼が鋭くなるのは、多くの場合、憎悪によってである。 世間は、決して単純ではないと教えなければならない。 教育というものは、あらゆるものから学ぶ。 自分のしたいことをするのが、自由ではない。 人としてするべきことをするのが、自由である。 徳というのは、満足を生み出す能力である。 徳育とは、満足を生み出す能力を磨くこと。 人間と動物の違いは、利害を超えた行動にある。 人間になるためには、利害を離れて、人の為に、働くことのできる存在にならなければならない。 基本的の第一歩は、ほとんどのものが、強制で始まる。

Posted byブクログ