君が悪い の商品レビュー
食い気味で読み終えた身として、この作品が低評価になる理由は理解できるが、私は好き。 消して目立つ存在ではない竹林先生。恋人関係(と思っているだけなのか純愛なのか)のクラブのホステスが店内にて下品な男に絡まれてしまう。柄にも無くつっかかり順調にトラブル発生。 その場を逃れるも店のマ...
食い気味で読み終えた身として、この作品が低評価になる理由は理解できるが、私は好き。 消して目立つ存在ではない竹林先生。恋人関係(と思っているだけなのか純愛なのか)のクラブのホステスが店内にて下品な男に絡まれてしまう。柄にも無くつっかかり順調にトラブル発生。 その場を逃れるも店のマスターに住所を告げ口され自宅にまで押し入ってきた恋敵とやんややんや格闘し、あっさり殺害。 そして自分を正当化する行為が連鎖連鎖の大盤振る舞い見事なる連続殺人鬼となるお話だ。 そもそも男がハニーに絡まなければ、 そもそもマスターが男に住所を教えなければ、 そもそも...そもそも...僕は悪くない... と、どの殺人にも彼のそもそも論がこれでもかと繰り広げられ、ワクワクしながら先生のこじつけ発言が出るのを期待待ちしている自分がいた。 そんな人のせいにするマンの先生はその性格が故に妻と愛犬に家を出ていかれている。 「彼女は少し自分勝手だがそれを受け止めてた僕はいい夫だったなのに何故」と、また読者(特に女性)をイライラのその先へ連れて行く正にイラ神だ。最早尊さを感じる。 同作者「殺し合う家族」の様なシリアスな雰囲気を想像していたものの、絶妙なタイミングでトラブルに見舞われ窮地に陥り、それを回避する行動が次の窮地を生み出すエンドレスなざまぁみろ展開がもぅクセになる。俗悪の衣を羽織り、エンタメ思考に切り替えられれば楽しい作品だと思う。 彼の過去や家族の話は薄いとは言えしっかりと伏線となっているし、違う方向だが期待値は確実に飛び越えてくれた。 着地点はベタベタだったが、この暴れ狂う作品をどう落ち着かせるといったらもうこれしか無いだろう。馬は馬小屋ゴキはホイホイだ(THE エゴイズム) 薄い作品なので勿論読んでもらうのが1番だが、作品をオススメするというより、ネタバレありきの小話要因として役立ちそうだ。 時間があれば読んでみるか..と出逢ってしまった人の為にお伝えしておきますが、グロさは控えめとは言え描写はしっかりしています。作者様の力量です。エンタメ×グロにテンションが狂わされるので重装とはいきませんが軽装、回復薬数個持っての出陣をオススメ致します。防御大事。
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せっかく借りたのだから、最後まで読みきろうという強い意志がなければ、おそらく途中で読むのを止めていたであろう小説。 つまらないわけではないんだけど、とにかく気分が悪い。主人公が最悪で、とても共感できず、ましてや同情もできない。 ただただ不思議だったのは、典子がなぜこんな人間と結婚...
せっかく借りたのだから、最後まで読みきろうという強い意志がなければ、おそらく途中で読むのを止めていたであろう小説。 つまらないわけではないんだけど、とにかく気分が悪い。主人公が最悪で、とても共感できず、ましてや同情もできない。 ただただ不思議だったのは、典子がなぜこんな人間と結婚したのかということ。それがこの話における最大の謎だけど、その理由は最後まで分からない。最初からそのことは関係なかったのかもしれないが、それがないから単なる胸糞悪い自分勝手な殺人鬼の話で終わってしまった。
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戦慄のノンストップ・サスペンス! 逃げるために嘘を重ね、 平気で殺人をも踏み超える主人公 転がり落ちるように展開が進むため、 ノンストップの醍醐味を十二分に味わえる。 主人公の休憩タイムが同時に私の休憩タイムでした まったく現実的ではないものの フィクション的には完成度...
戦慄のノンストップ・サスペンス! 逃げるために嘘を重ね、 平気で殺人をも踏み超える主人公 転がり落ちるように展開が進むため、 ノンストップの醍醐味を十二分に味わえる。 主人公の休憩タイムが同時に私の休憩タイムでした まったく現実的ではないものの フィクション的には完成度が高い タイトルが素敵 また読みたい
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新堂冬樹の作品を 初めて読んだが・・・ 君が悪い というより 『気味が悪い』 最初に殺される 鉄 も 駄洒落が好きだったが たぶん 明らかに 駄洒落として 題名がつけられたのだろう。 竹林の 他人のせいにすることで 人を 次々に殺していくさまは すざまじいばかり。 最初の殺人...
新堂冬樹の作品を 初めて読んだが・・・ 君が悪い というより 『気味が悪い』 最初に殺される 鉄 も 駄洒落が好きだったが たぶん 明らかに 駄洒落として 題名がつけられたのだろう。 竹林の 他人のせいにすることで 人を 次々に殺していくさまは すざまじいばかり。 最初の殺人は 故意ではなく起こしてしまった。 そこで とどまればいいが・・・ 遺体を解体してしまうまでの狂気が なんとも言えず おそろしい。明らかに 狂っている。 狂気を爆発させながら 教師をつづけ、新たな恋をする。 はぁ。どうしようもない。 新堂冬樹はこのような物語をつむぐことで 自分自身の精神的な安定はどこにあるのだろうか。 ホラー小説を書く人は しんどい生活をしているのだろうな と 想像以上の 生活苦 ですね。 ここまで苦しんで書いて いったい どんなことが 報いられるのだろう。 こんな本を書くのも 『君が悪い。世の中が悪い。』 と 新堂冬樹はいいたいのだろうか。
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とにかく人を殺す。1人を殺し、それを隠すために次の人を殺すといった具合。描写もじつに細かく気持ち悪いが、これぞ新堂冬樹といったところ。 昔の金融関係を扱った本の方が面白かったなぁ~というところで★二つです(笑) 新しいのに期待。。
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緻密な計算の元、完全犯罪を成し遂げるような犯人が登場する推理小説が多い中、非常にずさんでボロだしまくりの殺人を続ける男が主人公。 実際の犯罪って、こんな感じでどんどんエスカレートしていくんだろうなぁと、妙なリアルさがある。この男の滅び行く様が気になって、読み続けてしまう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
すごく胸糞の悪い話でした。描写がグロいので苦手な方は要注意。 こういう人実際にいるだろうなあ。自分の価値観が絶対に正しく相手が間違ってると押し付ける、その上都合の悪いことは全部人のせい、という思考回路。 オチは予想通りでしたが、竹林自身に関しては…は…?という感じ。ポカーンとしてしまう。殺したのはお前だろうっていう。この人は本当に一体何なんだ。
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主人公の思考回路が信じられない位破綻してるのに、ラストで何故か憐れな感じで憎めなくなってしまった…!謎の切なさを抱えて混乱してるのは、自分だけですか…?
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