ノルマンディー上陸作戦1944(下) の商品レビュー
国家元首や将軍から、一兵卒や市民まで、最新史料を縦横に駆使して、「大西洋の壁」を突破し、「パリ解放」に至るまで、連合軍と独軍の攻防を活写した戦史決定版! 写真・地図多数収録。下巻では激しい攻防を繰り広げた各戦線からファレーズ包囲網、歓喜のパリ解放に至るまで、「戦争の実態」の混沌と...
国家元首や将軍から、一兵卒や市民まで、最新史料を縦横に駆使して、「大西洋の壁」を突破し、「パリ解放」に至るまで、連合軍と独軍の攻防を活写した戦史決定版! 写真・地図多数収録。下巻では激しい攻防を繰り広げた各戦線からファレーズ包囲網、歓喜のパリ解放に至るまで、「戦争の実態」の混沌と多様を、圧巻の臨場感で再現する。
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下巻はサン=ロー攻略からパリ解放とその後までを扱う。 前線の状況を認めることが出来ないヒトラーに対して起こされた暗殺未遂事件。 これで疑心暗鬼に陥って、ますます自己の主張に固執して行く独裁者は本当に 憐れだ。 このヒトラーに勝るとも劣らず憐れなのが、モントゴメリーである。アメ...
下巻はサン=ロー攻略からパリ解放とその後までを扱う。 前線の状況を認めることが出来ないヒトラーに対して起こされた暗殺未遂事件。 これで疑心暗鬼に陥って、ますます自己の主張に固執して行く独裁者は本当に 憐れだ。 このヒトラーに勝るとも劣らず憐れなのが、モントゴメリーである。アメリカ軍は もとより、自国の大英帝国からも酷評される始末。まぁ、自己顕示欲に長けて 口先だけの行動力じゃ仕方ないか。 上下巻通じて、戦闘場面の綿密な描写が続くがそれだけではない。前線で 戦い、命を落として行った兵士たちや連合軍を迎え入れたフランスの人々 の人間ドラマをも描いている。 Dディを扱った作品は他にもあるが、本書は新たな定番になるかもしれない。 ただし、上下巻で計6000円はかなり懐には痛いけれど。 余談だが、ヘミングウェイの話が少々出て来る。これを読むと「うわっ、こいつ 嫌な奴」と思ってしまう。書かれた作品と作家の人格は別物なんだなぁと 改めて思った。
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新聞の書評で気になったが、1冊3000円、上下巻で6000円というところで手を出せなかった。が、職場の同僚が読んでいた。この同僚凄い。 さっそく借りて読む。 ノルマンディ上陸作戦のDディからパリ陥落までを描くノンフィクション。 第2次世界大戦のヨーロッパ戦線についてはほとんど知...
新聞の書評で気になったが、1冊3000円、上下巻で6000円というところで手を出せなかった。が、職場の同僚が読んでいた。この同僚凄い。 さっそく借りて読む。 ノルマンディ上陸作戦のDディからパリ陥落までを描くノンフィクション。 第2次世界大戦のヨーロッパ戦線についてはほとんど知識がなかったので、こういうのを読んでみたいと思っていた。 堅苦しくもなく、随所に日記の抜粋などがあって、わかりやすく読みやすかった。 アイゼンハワー、モントゴメリー、パットン、ロンメルなど、名前は聞いたことあるけど何やった人か知らなかった軍人達のそれぞれの個性がよく出ていて、特に、”モンティ”の嫌われっぷりが面白かった。 結局、『人』がやってるんだな。 それにしても、ドイツ語の響きというのはかっこいいなぁと思ってしまう。 最後に、翻訳者のあとがきで 『聞き書きという手法が徐々に物理的に不可能となり、各国が競って充実させている公文書館を詣でて、文献資料やオーラル・ヒストリーに当たり、”事実”を再構成する時代に入ったとき、フィクションとノンフィクションの違いとは何なのかと、改めて考えなくもない。』 ということが書かれていて、なるほどなぁと思った。 実際にその事件・事実を見聞きしたことのない人間が、資料だけを基にノンフィクションを描くことと、歴史小説を書くことと、そこにはたいした差がないのかも知れない。第2次世界大戦は、もう、「歴史」になりつつあるということでもあるのか。
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