外資金融では出会えなかった日本でいちばん投資したい会社 の商品レビュー
まず読み物としての読後感が良い 私事だが経営体制や労働者への扱いが酷い会社で何社か勤務した事があり、自分が投資をする際にそういう会社へ金が回るのがすごく嫌だと感じていた 投資本来の目的からは若干ズレているが、良い会社へと自分の金を回す事ができる唯一の会社と思っている
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鎌倉投信がおこなう「いい会社」への投資。いい会社の条件とは?鎌倉投信が目指すものとは? 鎌倉投信の話は以前から見聞きする事があって興味がありました。 先日、セゾン投信の社長が書いた「投資信託はこの8本から選びなさい」を読んで、お勧めされていた8本の資料請求をするのと同時に鎌倉投...
鎌倉投信がおこなう「いい会社」への投資。いい会社の条件とは?鎌倉投信が目指すものとは? 鎌倉投信の話は以前から見聞きする事があって興味がありました。 先日、セゾン投信の社長が書いた「投資信託はこの8本から選びなさい」を読んで、お勧めされていた8本の資料請求をするのと同時に鎌倉投信にも資料請求をしてみました。 (「この8本~」の中に鎌倉投信はないのですが、純資産残高と国際分散投資ではないという観点からリストからははずれているが、本気で長期投資に取り組むまじめな投資信託会社と紹介されています。) 同時に資料請求をした結果、一番最初に資料が届いたのが実は鎌倉投信、しかもA4サイズの大きな封筒に流麗な筆書きで氏名住所が書かれていました。 きょうび、企業からの送付物は大抵タックシール、というかそもそも個人からの送付物だって手書きで書く人少ないですよね。。。。 明らかに書道の達人が書いたと思われるその封書は強烈なインパクトがありました。 こういうところにコストをかける、そこに彼らのビジョンが確かであることと、ビジョンと行動が一致していると感じました。 で、その後メルマガを読んでいるのですがその中で本の紹介があったのでまずは読んでみようかなということで読んでみたのですが、自社の紹介ではあるのですが、心意気が感じられる本で読後感が良かったです。概してこういう本はやっぱり宣伝ねーという気がするものがあったりするのですが。 日本の「いい会社」に投資する、がこの投信の考え方ですが「いい会社」というのは捉え方が色々だしそれってどうなの?というのが1つギモンだったのですが、この本ではその考え方と実際扱っている会社の紹介がしっかりなされていて、それが納得できるものでした。 「結い2101」の投資対象銘柄の選定基準は「人・共生・匠」、そしてそれぞれをきっちり定義しているところに共感できました。 基本は「結い2101」の紹介ではあるのですが、今後どのような会社が伸びていくのか、時代のキーワードがあるように思いました。
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投資・・・・というとどんなイメージがあるでしょうか? 鎌倉投信の哲学は、 「投資はまごころであり、金融はまごころの循環である」という。 すっと受け取りにくいかもしれません。何かだまされているような感じを受けるかもしれません。 鎌田さんは言います、「お金には意思がある」と。 ...
投資・・・・というとどんなイメージがあるでしょうか? 鎌倉投信の哲学は、 「投資はまごころであり、金融はまごころの循環である」という。 すっと受け取りにくいかもしれません。何かだまされているような感じを受けるかもしれません。 鎌田さんは言います、「お金には意思がある」と。 ならば、お金の使い方で、その意思は正にも負にもなるということ。 お金の使い方の選択の仕方のための考え方がある一冊です。 そして、社会を変えるお金の使い方を考えてみるきっかけになります。
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100年後も残したい会社へ投資を行い、個人資産の育成を図る鎌倉投信の社長が書いた本。このモデルが成功するかしないかは100年後になってみなければ分からないのかもしれない。 私は賛否両論があっていいと思うが、きれいな心を持っていないとできないビジネスモデルだと思う。 ただ、運用者の...
100年後も残したい会社へ投資を行い、個人資産の育成を図る鎌倉投信の社長が書いた本。このモデルが成功するかしないかは100年後になってみなければ分からないのかもしれない。 私は賛否両論があっていいと思うが、きれいな心を持っていないとできないビジネスモデルだと思う。 ただ、運用者の選球眼が本当の意味で確かなものかは疑問が残る。ただの自己満足ではないかという批判にどのように答えていくのか、これからの鎌倉投信のあり方を見極めるうえで、大切な視点だと私は考えている。 鎌倉投信が、本物であることを期待している。
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まさに一つの理想とすべき運用会社を実現しているのがこの著書で紹介されている鎌倉投信である。投資家が納得できるためには良好な運用成績が徹底した投資先のディスクロージャーしか無いと考える。良好な運用成績はまさに「運」次第であるが、投資先のディスクロージャーは努力・考え方次第である。鎌...
まさに一つの理想とすべき運用会社を実現しているのがこの著書で紹介されている鎌倉投信である。投資家が納得できるためには良好な運用成績が徹底した投資先のディスクロージャーしか無いと考える。良好な運用成績はまさに「運」次第であるが、投資先のディスクロージャーは努力・考え方次第である。鎌倉投信のディスクロージャーの姿勢は投資家の琴線に触れる。ひとつの投資の型がここにはある。
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※このレビューにはネタバレを含みます
メディアでたびたび取り上げられている投資信託会社。 「100年続く投信信託で300年続く『いい会社』を応援したい」とのこと。 投資信託のベンチャーといったところで、生保業界のライフネット生命みたいな感じと勝手に理解。 人・共生・匠 の3つに選定基準を捉えているところは、率直に「心」にささる。 正に投資したくなる。また、紹介されている企業のような所で、イキイキと仕事できたらとも思う。 年間信託報酬1.05%のアクティブファンド。 自分のポートフォリオにアクティブファンドを組み入れる際には、ご登場願おうかと思う。
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リーマンショック後の激動の時期(2008年11月)に日本で投資会社を創業した鎌田氏によって書かれた本です。 鎌田氏はこの会社を創業するまでは外国金融会社にいたようですが、彼は本社を東京の都心ではなく、鎌倉に構え、投資の対象も日本企業で、大企業ではなく中小企業を中心に将来性のある...
リーマンショック後の激動の時期(2008年11月)に日本で投資会社を創業した鎌田氏によって書かれた本です。 鎌田氏はこの会社を創業するまでは外国金融会社にいたようですが、彼は本社を東京の都心ではなく、鎌倉に構え、投資の対象も日本企業で、大企業ではなく中小企業を中心に将来性のある会社に投資をしています。 この本では、その会社の素晴らしい点が紹介されていて、本で読む限り、実際に現場に足を運んでいることがわかります。 この本の表紙に本社建屋の写真があるのですが、平屋建ての日本建築が私の心を穏やかにさせてくれました、良い環境でお仕事をされているように思います。 飽くなき利益の追求を目指した結果、リーマンショック等が起きてしまったと私は思っていますが、この会社の方針(高いリターンを求めないが、投資したい「いい会社」を見出す)を見て、一歩進んだ会社のように思いました。 以下は気になったポイントです。 ・鎌倉投信を高齢者が利用する場合にふさわしい条件、1)年金等の蓄えに余裕あり、2)投資を通じて自分のお金を社会に生かしたい、3)増えた資産は子供に受け継ぐ、4)元気(p19) ・社会的利益と自己利益を考えた場合、社会的利益に偏るのが「寄付」、自己利益に偏るのが「投機」その中間が「投資」(p30) ・公的年金以外に必要となる退職後の生活資金の総額は3000万円、実際には平均で500万円程度しか準備していない(p43) ・これから家計を豊かにする方法は、1)自分の仕事の価値を高めて給与を上げる、2)積立投資で資産運用、3)生き方を変えてお金のかからない生活、である(p45) ・過去15年間、米国株式を積極的に運用するアクティブ型投資信託200本の運用成績を調査したところ、インデックス指数を上回ったのは33本、1%上回ったのは15本であった(p51) ・「結い2101」の信託報酬率は1.05%、販売手数料は「ゼロ」、他のファンドと比較してとても低い、とくに販売手数料のゼロは他には見られない(p53) ・鎌倉投信の定義する「いい会社」とは、その会社に関わるステークホルダーが幸せになれるように経営資源の配分を行う会社で、株主利益に偏った経営をしない会社(p63) ・鎌倉投信が応援する会社は、雇用を守り続けるために時代に合わせて変化し続けている会社で、リストラ調整を安易にしない会社(p71) ・ツムラは、医療用漢方製剤で国内シェア8割で漢方に特化した医薬品メーカ、配当は58円(2011年3月)へとの高成長(p78) ・1日1%の成長を20日続けると、1,2倍、それを1年間続けると10倍になるということ、「1.10は1.22、1.22は10.89」(p96) ・不況期や困難に直面すればするほど、人や会社の真の強さが浮き彫りになる、その源は、会社が連綿と受け継いできたDNA、困難に立ち向かう社風、社員一人ひとりの想いや使命感である(p135) ・17世紀までは商業資本主義、18世紀中ごろからは工業資本主義、20世紀後半からは金融資本主義、21世紀からは、社会価値創造型の資本主義と推移してきた(p137) ・日本企業に成長直、新しい価値を生む力が落ちてきている要因として、1)日本の社会のサラリーマン化、2)日本の産業構造の硬直化、3)ベンチャー企業を育成するための金融が未機能、である(p148) ・鎌倉投信のビジョンの2つ目として、公募投信の直接募集による販売(直販)に特化して、個人投資家の皆様に「まごころ」で感じる価値を届ける、がある(p167) ・投資の果実=資産形成x社会形成xこころの形成、である(p186) 2011年10月16日作成
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「日本経済がもう駄目だーーーっ!」て話は割とよく言われてるような気がするんですよ。「日本の企業に投資してもしょうがないから進興国に投資しましょう」とか、「現物資産最高!」もよく聞く気がします。 でもですよ、日本の企業ってそんなに捨てたものなのか?って思うんですよね。 GD...
「日本経済がもう駄目だーーーっ!」て話は割とよく言われてるような気がするんですよ。「日本の企業に投資してもしょうがないから進興国に投資しましょう」とか、「現物資産最高!」もよく聞く気がします。 でもですよ、日本の企業ってそんなに捨てたものなのか?って思うんですよね。 GDPで中国に抜かれたって言っても日本は世界で3位ですよね?世界3位! この本の中でも少し取り上げられてますけど、日本経済の停滞っていうのはある意味で成熟しきった大企業の成長頭打ち感を意味する訳ですよね? 成長期を終えて成熟期を迎えた企業の株価が伸びないなんて、考えてみれば当たり前なんじゃないでしょうか?今まさに経済構造の変革が巻き起こっている最中なんじゃないんですか?変革ナウ!ですよ。 そして日本経済の強みは圧倒的な量のキャッシュだと思うんですよ。 それに圧倒的なキャッシュを持った人が住むこの国には、ものすごく頑張るまじめで情熱的な人たちが割と多くいる気がします。 圧倒的な量のキャッシュと頑張る人々。もう考えただけでわくわくが止まらないですよ。
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一読すれば、いわゆる「金融投資」というものへ概念が変わると思います。 「日本でいちばん大切にしたい会社」 「利他のすすめ」 「社員みんながやさしくなった」 といった本と同根の想いが伝わります。 「投資はただの金儲け」 「結局、貯金が一番だよな」 と思っている人にこそ読んで...
一読すれば、いわゆる「金融投資」というものへ概念が変わると思います。 「日本でいちばん大切にしたい会社」 「利他のすすめ」 「社員みんながやさしくなった」 といった本と同根の想いが伝わります。 「投資はただの金儲け」 「結局、貯金が一番だよな」 と思っている人にこそ読んでほしい本です。 ブログ更新⇒ http://ameblo.jp/nakahisashi/entry-11017487513.html
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世の中にあふれる理念なきボッタクリ投信とは一線を画した投信の理念のお話。 だからといって鎌倉投信を買いたいとは思わない(可能ならば自分で運用した方がより良い)が、投資信託がよく分からない他人にはおすすめできるかもしれない。 いい会社とは何なのかを色んな観点から考えさせてくれる良本。 金融関係でもっとこういった人たちが増えてほしいな。
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