契約(下) の商品レビュー
オチにベタ感は否めませんが、むしろスウェーデンミステリでこういうハリウッド映画的展開は珍しいです。映画になるかな~?そうすると妖精ちゃんw役が楽しみ。 アクセルがチートキャラすぎて、なんか若いイケメンで想像しながら読んでしまっていましたが、普通におじさんでした。そうですよね…。
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- ネタバレ
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正直、前作『催眠』よりも数段面白かったです。 前作は、催眠療法の医師が主役かと間違えるような話でしたが 今作はちゃんとヨーナ・リンナの存在感が通してありました。 あと、前作で鼻につくくらい唐突で不自然に繰り出された 主人公ヨーナ・リンナの口癖 「ほら、僕の言ったとおりだったでしょう?」が、 今作では目立つところに無かった気がするけど、読飛ばしちゃったかしら。 物語の最後に登場するあの話は、次の作品にどう繋がるのか ちょっと気になる。楽しみ。 訳者は「ミレニアム」シリーズと同じヘレンハルメ美穂氏。
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今回も長い。ノンストップバイオレンスシーンと現場検証など静のシーンとの綾が重厚な織物のようで、章が変わるごとにあっちもキニナル、こっちもキニナル・・・となった。前作よりこっちの方が映像化に向いていると思う。とくに、パガニーニの悪魔的な技巧を要するバイオリン曲の描写は物足りなさを感...
今回も長い。ノンストップバイオレンスシーンと現場検証など静のシーンとの綾が重厚な織物のようで、章が変わるごとにあっちもキニナル、こっちもキニナル・・・となった。前作よりこっちの方が映像化に向いていると思う。とくに、パガニーニの悪魔的な技巧を要するバイオリン曲の描写は物足りなさを感じた。原題は『パガニー二の契約』のようだが、本書を読んだだけではパガニーニという言葉の持つ重みが十分ではない。だから日本題は『契約』だけなのかな・・? 3作目も期待。
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謎の暗殺者にドキドキさせられっぱなし。犯罪の黒幕と種明かしも良かった。でも最後の大捕物的なくだりは、結構ダレてしまって、前述のくだりにピークがある感じだったかな。 全8篇が出版されるようなので、3作目もまた読もう。
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催眠もとても良かったが、こちらも読み応えあり。ミレニアムといい、スウェーデンが熱い~。続きが楽しみ。次は、誰が主役なのか。
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前作の「催眠」に続く第2弾。この作品が凄く面白かったので、たまたま知らずに同じ著者の作品を見つけて迷わずに購入。ミステリーとしての完成度は前作の方が高かったが、それでも及第点を与えていい内容だったように思う。この著者は元々純文学系の作品を書く人のようで、登場人物の心理描写には巧さ...
前作の「催眠」に続く第2弾。この作品が凄く面白かったので、たまたま知らずに同じ著者の作品を見つけて迷わずに購入。ミステリーとしての完成度は前作の方が高かったが、それでも及第点を与えていい内容だったように思う。この著者は元々純文学系の作品を書く人のようで、登場人物の心理描写には巧さを感じた。シリーズ化されるようなので、次作も要チェック。
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読み応えありました。面白かった。訳もいい。ミレニアムシリーズと同じ翻訳者です。8部作とのことで先が楽しみ。
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後半もよかった。ただ、悪役があっけなかったかな。 えぐい部分が多かったり。 一番されたくないことをされる、されつくされれば悪夢は刈り取られるとともに希望も刈り取られてしまう、そんな感じ。 最後に完全なハッピーエンドではないところも、武器輸出の本質を突いていたと思います。
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前作「催眠」に続くスウェーデンの人気ミステリーシリーズ第2弾。 今度は民族紛争地域への武器密輸に絡む犯罪がテーマです。 あらすじを簡単にご紹介すると、 スウェーデンの武器輸出問題を追及する女性平和活動家が何者かに命を付け狙われる。 一方、武器輸出を許可する権限を持って...
前作「催眠」に続くスウェーデンの人気ミステリーシリーズ第2弾。 今度は民族紛争地域への武器密輸に絡む犯罪がテーマです。 あらすじを簡単にご紹介すると、 スウェーデンの武器輸出問題を追及する女性平和活動家が何者かに命を付け狙われる。 一方、武器輸出を許可する権限を持っている戦略製品査察庁長官が自殺を遂げる。 当初、無関係と思われていたこれらの事件が主人公のヨーナ・リンナ警部により関連が発見され捜査が始まる。 捜査線上に紛争地帯への弾薬密輸疑惑が浮上。 関係者が次々と死んでいく中、大きな犠牲を払いながらも捜査を進める警察。 彼らは背後で糸を引いている黒幕を追い詰める事が出来るか・・・・ と言う物です。 話が進むにつれ、主人公や他の登場人物のトラウマが明らかになり、特にまだ読者に明かされていない主人公の過去が気になる感じです。 読者に主人公の過去を気にさせる終わり方をする本書。 後書きによれば、シリーズは8部作と言う事なので、シリーズ続刊で主人公の過去や恋人など周囲の人間との関係がどの様な物になっていくのか楽しみです。 派手なストーリー展開がなされていますので、地味な話は苦手と言う方でも楽しめるのではないでしょうか。 お時間のある時にでも是非。
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同じ警部が登場する作品だが、前作とは印象がまるで違う。国際問題を軸にしたアクション・ミステリで、緊張感があり展開はスピーディー。 視点が目まぐるしく入れ替わり、読者を飽きさせない場面展開などは面白かったが、事件の骨格が浮かび上がるプロセスに若干の回りくどさを感じた。面白い題材だ...
同じ警部が登場する作品だが、前作とは印象がまるで違う。国際問題を軸にしたアクション・ミステリで、緊張感があり展開はスピーディー。 視点が目まぐるしく入れ替わり、読者を飽きさせない場面展開などは面白かったが、事件の骨格が浮かび上がるプロセスに若干の回りくどさを感じた。面白い題材だが全体的にあっさりしているので、イマイチ印象が薄い。もう少しこってり描いても良かったような気もするが。 このシリーズが続くのかどうか知らないが、主人公よりも事件関係者のキャラの方に意識がいってしまう、珍しいパターンではある。主人公の謎がだんだん明かされるのだろうが、今のところ脇役でも通用しそうな感じ。下手に味付けをしない方がこのシリーズには合ってると思うので、個人的には今後とも、あっさり味の主人公でお願いしたい。
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