背後の足音(上) の商品レビュー
(上下巻) 同僚のスウェードべりが至近距離から撃たれて死んだ。海岸で起きた若者射殺事件との関係はあるのか。複雑な背景も読みどころだった。 スウェーデン、イースタ署のヴァランダー刑事シリーズ。 今回は、北の国の風土や、気質が参考になった。 プロローグは、8月の夏至前夜、若者たち...
(上下巻) 同僚のスウェードべりが至近距離から撃たれて死んだ。海岸で起きた若者射殺事件との関係はあるのか。複雑な背景も読みどころだった。 スウェーデン、イースタ署のヴァランダー刑事シリーズ。 今回は、北の国の風土や、気質が参考になった。 プロローグは、8月の夏至前夜、若者たちが集まってパーティを開いている。それを木陰から窺い、パーティー用に扮装した三人を一瞬で射殺した男がいる。 だが、彼らは海外旅行に出たということにして、親たちには旅行先から便りが届いている。 一人の親が子供の行方を不審に思い警察に捜索願いを出すが、旅先から葉書が届いているために、失踪として扱ってもらえないでいた。 ヴァランダーは体調が優れない。れっきとした糖尿病の症状で、のどが渇きトイレに通うのが忙しい。 しかし彼は、糖尿病が恥ずかしくて、診察も治療も受けずにいる。 同僚のスウェードベリが欠勤していた、几帳面な彼が無断欠勤する理由を知るために、訪ねて行って部屋に入ってみると、至近距離から頭を打たれて死んでいた。 彼の部屋から三人の若者と一人の女性の写真が見つかる。 スウェードベリは密かにこの事件を捜査していたらしい。 ヴァランダーの先を行ったようなスウェードベリの捜査の跡を追ってるうちに、さまざまな背景が現れて来る。 写真の女は誰なのか。スウェードベリは向かいあうほどの距離から猟銃で撃たれている、犯人をなぜ部屋に入れたのか。 あの、相棒のスウェードベリはなぜ密かに犯人を追っていたのか。ヴァランダーはなにも気づかなかった。 ヴァランダーを迷わすさまざまな出会いや出来事は、読者まで迷い道に踏み込んでしまう。 それでも面白かった。 ヴァランダーは相変わらず捜査方針が正しいのかと、くよくよ迷い、一方イースタ署の刑事たちは検死官も含めて実に勤勉に働いている。 こういう読者にも親しい仲間が増えるところがシリーズのよさだ。 あれこれと迷いながら、最後になって偶然にも手がかりがみつかりパタパと解決するのはいつものこと(笑) 親しみを感じ始めると、何日も徹夜で頑張るところが涙ぐましい。 今回は人間関係が少し複雑で、細かな会話や背景描写など長い話になるのはやむを得ない、最後まで飽きないでわくわくしながら読めるところがいい。 最後に犯人の目から事件との関わりが明かされるのは、いつもの手法で、それもいいでしょう。 スウェーデンの国情も重く影響して事件の背後に横たわっている。 ヘニング・マンケルのこのシリ-ズは多くの賞を受けている、それも納得。
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ヴァランダーシリーズ、 まだ上巻だけど、今のところ1番良いかも! まどろっこしい部分が取っ払われ、 どんどん話が展開していく。 下巻もこんな感じでありますように。 ———ネタバレ——— 前回、老眼鏡を5つも買ったヴァランダーだったが 今回も体に異変が。 感情の起伏も激しく、物忘れや失敗も多くて だんだん笑えなくなってきた。。 心の中で彼を叱咤激励しながら読む。 中盤で読み手は犯人がどういう人物だかわかる。 それになかなか辿り着けない警察の面々に 早く気づいてー!とまた心の声が叫ぶ。 今回は仲間の弔い合戦なのだから… がんばれ!ヴァランダー!
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『刑事クルト・ヴァランダーシリーズ』である 第何弾であるかに興味はない やばい、とんでもなく面白い 面白いのでどんどん読みたいのだが、どうしても間が開いてしまう 『ヴァランダーシリーズ』は完結しているので、どんどん読むと終わってしまうのだ! くぬー! このジレンマよ シリ...
『刑事クルト・ヴァランダーシリーズ』である 第何弾であるかに興味はない やばい、とんでもなく面白い 面白いのでどんどん読みたいのだが、どうしても間が開いてしまう 『ヴァランダーシリーズ』は完結しているので、どんどん読むと終わってしまうのだ! くぬー! このジレンマよ シリーズどんどん読みたいけど、読みたくない なにこの気持ち? ( ゚д゚)ハッ! これってもしや恋?(違うわ) そして、な、なんとなんと! ヴァランダー…糖尿病になってもうた 本人は糖尿病の疑いありとか言ってる 血糖値302で糖尿病の可能性ありて君 302は完全無欠な糖尿病だわ!( ゚д゚ )クワッ!! このなんか変なところで意固地なのがヴァランダーなのよ そしてドラマ版のヴァランダーはやはりかっこよすぎる 糖尿病には見えない よし下巻!
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上下一括感想 下巻でまとめて。 でも、この人いつも疲れている。 糖尿病なのに「ただ血糖値が高いだけ」とか言い張って“検診”もサボるし。 刑事以外のことは相変わらずダメダメ。 さて、この調子で下巻へ。
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7作目。夏至前夜、18世紀の装束を身に着けて自然保護区の人目につかない場所で秘密のパーティーを開いていた若者たちが何者かに額を撃ち抜かれる犯人目線のショッキングなプロローグ、儀式のようなパーティを開く若者と正体不明の処刑者のような犯人という組み合わせに今回もなんだかすごそうと読み...
7作目。夏至前夜、18世紀の装束を身に着けて自然保護区の人目につかない場所で秘密のパーティーを開いていた若者たちが何者かに額を撃ち抜かれる犯人目線のショッキングなプロローグ、儀式のようなパーティを開く若者と正体不明の処刑者のような犯人という組み合わせに今回もなんだかすごそうと読み進む。本編ではシリーズ1作目からヴァランダーとともに捜査にあたっていたイースタ署の刑事が連絡もなく会議に現れず不審に思ったヴァランダーが夜中に急に思い立って自宅へ赴くとライフルで正面から撃たれて遺体となった同僚を発見するというまさかの展開に驚かされました。事件が芝居がかっていて動機も不明で手がかりもないのに加え、同僚の突然の死に動揺しながらも知っているようでまったく知らなかった同僚の人となりや人生を洗い出さなければならないヴァランダーたち。殺された刑事は夏季休暇中に単独で若者の失踪事件の捜査をしていたことが判明します。そんななか犯人が地中に隠しておいた遺留品と遺体を掘り起こして元通りに並べ直すという猟奇的な行動に出て失踪ではなく殺人事件に巻き込まれていたことが明らかになり、単独捜査をしていた同僚と事件との関わりに動揺しながら、最悪は犯人だったのではという可能性も除外しないという苦しい捜査になります。友人ではないものの信頼関係を築いていた検事は休職してアフリカに行っており、代わりにやってきた若い規則重視の検事と対立があったり、体調が悪すぎて医者にかかると糖尿病と診断されたり、疲労困憊しながら難しい捜査にあたるヴァランダーはいつにもましてヨレヨレでした。シリーズ初期では有能だけれどいつも不機嫌で感じのわるかった鑑識のニーベリが良い味を出しています。上下巻とも分厚くて長かったですが一緒に捜査しているような気持ちで最後まで集中してドキドキしながらへとへとになって読了。いつもながらいろいろ考えさせられる作品でした。犯人の動機はやや分かりにくく、もうちょっと解説してもらいたい気持ちもありましたが、実際にはそんなにスッキリわかりやすい犯罪ばかりではないからこれがリアルなのかも、と思ったり。最後の怒涛の展開が特にすごかったです。
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この本に限らす、洋書は登場人物の名前がなかなか覚えられず、最初は苦労するのだが、今回は更に北欧ということで聞き慣れない名前がいっぱい…。 最初は「誰?」と登場人物のページに戻って確認してたけど、段々慣れていった。 バラバラのヒントが少しずつ、本当に少しずつ、繋がっていくのが面白く...
この本に限らす、洋書は登場人物の名前がなかなか覚えられず、最初は苦労するのだが、今回は更に北欧ということで聞き慣れない名前がいっぱい…。 最初は「誰?」と登場人物のページに戻って確認してたけど、段々慣れていった。 バラバラのヒントが少しずつ、本当に少しずつ、繋がっていくのが面白く、先が気になる。
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※このレビューにはネタバレを含みます
今回も何やり、思わせぶりな始まり。 仮想パーティの若者達が殺され、ついにスェードヴェリまで殺されて・・・。 かなりショッキングなスタート。 次々と謎も深まり、細部を丁寧に描きこみいつもの展開でグイグイ物語に引き込まれていく。 前作くらいから、作者のスタイルが完全に確立されて、 じっくりと読める。
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ヘニング・マンケル『背後の足音 上』創元推理文庫。 クルト・ヴァランダー・シリーズ第7弾。読み順番が少し前後してしまったが…… 北欧ミステリーということで、登場人物の名前を頭に入れるのに多少苦労するものの、ストーリーは相変わらず面白い。 夏至前夜に公園でパーティーを開く3人...
ヘニング・マンケル『背後の足音 上』創元推理文庫。 クルト・ヴァランダー・シリーズ第7弾。読み順番が少し前後してしまったが…… 北欧ミステリーということで、登場人物の名前を頭に入れるのに多少苦労するものの、ストーリーは相変わらず面白い。 夏至前夜に公園でパーティーを開く3人の若者が何者かに射殺される。事件を追うヴァランダー刑事は、その捜査会議に無断欠席した同僚刑事が気になり、夜中に同僚のアパートを訪れると、同僚も何者かに射殺されていた…… 3人の若者とヴァランダーの同僚刑事を射殺したのは同一犯なのか…… 本体価格1,200円 ★★★★★
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2019.05.15.読了 まず読み物としてのこの作品はおもしろいと思う。 何しろ全員が犯人に思えて展開が読めない。 えっこの人なんじゃないのぉーなどと想像しながら読み進めることができてたのしかった。 一見平和な国であるスウェーデンの抱える問題が日本とよく似ていて、翻訳物だという...
2019.05.15.読了 まず読み物としてのこの作品はおもしろいと思う。 何しろ全員が犯人に思えて展開が読めない。 えっこの人なんじゃないのぉーなどと想像しながら読み進めることができてたのしかった。 一見平和な国であるスウェーデンの抱える問題が日本とよく似ていて、翻訳物だということを忘れそうになる。 ただ、カタカナの長〜い名前は覚えづらい。 しかし、ミステリーとしてはつまらない。何が?って 犯人の殺人動機がはっ?!となる。そんなのナシでしょう的な終わり方でガックリきた。 ここからは少々ネタバレ→ ヴェスティンって手紙の盗み読みしてましたよねー??? 絶対最後に関わってくると思ったら、気のいい郵便おじさんで終わっちゃったジャーン。えっ?あたしの読み間違い?とか マーティンソンは絶対にあやしい。情報を漏らしてるのはマーティンソンに違いないと思っていたら、すごいかわいい息子を持ったいいお父さんだったり。。。 なんだよ、何にも起こらないじゃん!なのである。 ルーイスは、女装家に違いないと皆さんも想像されるでしょうし、男色の三角関係ってなんだよ(笑) だれも悪者じゃないじゃん 上下巻の長編で私好みなんだけどなー、とても残念な結末。でも、ヘニングマンケル作品への興味は薄れず
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