チェ・ゲバラ最後の真実 の商品レビュー
チェはなぜ人の心をこれほど惹きつけるのだろう。それは彼が子供達にあてて書いた手紙の中の言葉を誰よりも本当に行動で示した人だったからなんだろう。「特に君たちには、世界のどこかで誰かへの不正が行われたときには、それをいつも心の深いところで感じることのできる人間であってほしい。それこそ...
チェはなぜ人の心をこれほど惹きつけるのだろう。それは彼が子供達にあてて書いた手紙の中の言葉を誰よりも本当に行動で示した人だったからなんだろう。「特に君たちには、世界のどこかで誰かへの不正が行われたときには、それをいつも心の深いところで感じることのできる人間であってほしい。それこそが、革命家のもっとも美しい資質なのだから」 でもチェがスターリンを評価していたのは時代とはいえ不思議な感じ。
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著者のレヒナルド・ウスタリス・アルセはチェの死後間もなくその遺体の傍らにいた貴重な証人ともいえる人物である。医師である彼は明らかに「前日の戦闘で死んだ」というボリビア軍の発表に違和感を覚え、それ以降チェの死の直前直後に側にいた人々の証言を元に長い時間...アルセの人生の大半をかけ...
著者のレヒナルド・ウスタリス・アルセはチェの死後間もなくその遺体の傍らにいた貴重な証人ともいえる人物である。医師である彼は明らかに「前日の戦闘で死んだ」というボリビア軍の発表に違和感を覚え、それ以降チェの死の直前直後に側にいた人々の証言を元に長い時間...アルセの人生の大半をかけて執筆されたともいえる本書である。 ボリビア山中での最後の日々を分かりやすく、より詳細に客観的に記述された部分もありゲバラ日記の解説書として読むことができました。 ゲバラ著の「ゲバラ日記」では、前衛隊、本隊、後衛隊が少し不十分な理解しかできていなかったのでとても有益な一冊でした。 限界にまで追いつめられた状況で衰えない志気はどのようにして生まれたのか、またチェという完璧な人間が形成されるまでの幼少期、青年期、キューバ革命なども描かれていて読み応え十分でした。
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