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ニコニコ時給800円 の商品レビュー

2.9

74件のお客様レビュー

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2021/09/20

働けば働くほど、イタい人になっていく 東大生のキノキダは、時給800円のマンガ喫茶に雇われる。中卒で30歳過ぎの茶髪の店長はキノキダに敵愾心を…(「マンガ喫茶の悪魔」)。ほか、時給で働く若者達の世界を描く連作短編集。 ほとんど(8割~9割?)が会話の短編集。

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2021/03/11

「ニコニコ」とありますけど どれもかなりのブラックな企業ばかりで 世の中の不条理が これでもかー と押し寄せます。 その理不尽さに 思わず半笑いがこみ上げてくる。 その中でも 働いている若者は なぜかくそ真面目に仕事をしてしまう なんだか 日本人らしくちょ...

「ニコニコ」とありますけど どれもかなりのブラックな企業ばかりで 世の中の不条理が これでもかー と押し寄せます。 その理不尽さに 思わず半笑いがこみ上げてくる。 その中でも 働いている若者は なぜかくそ真面目に仕事をしてしまう なんだか 日本人らしくちょっと悲しい。 勿論雇用側に腹立たしさは 感じるんだけど それよりも健気に働く姿に 妙な共感を覚えちゃってねぇ なかなか不思議な魅力のある小説でした

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2018/05/10

群集劇で、最初のお話を見たときの感想が「ラノベのような、中身がなさそうな予感」と、最後まで読もうか迷いました。ところが予想を裏切って、なかなか哲学的なラストが待っていたのでした。 登場人物たちが漫画に出てきそうな強烈キャラ揃いで、文章も読みやすくパラッと読み終われる。それが故...

群集劇で、最初のお話を見たときの感想が「ラノベのような、中身がなさそうな予感」と、最後まで読もうか迷いました。ところが予想を裏切って、なかなか哲学的なラストが待っていたのでした。 登場人物たちが漫画に出てきそうな強烈キャラ揃いで、文章も読みやすくパラッと読み終われる。それが故、ラノベっぽいと感じてしまうワケに…。 肝心の「哲学的なラスト」とは、“働くこととは?” 今の日本にはなかなか耳が痛い話で締めくくられます。 よくビジネス書に見られるフレーズ「成功者の共通点は“楽しいことを続けること”」を、漫画のような展開で面白おかしく解説していくスタイルが個人的にGOOD。 笑えて、でも深くて。 読んでて、履歴書を色鉛筆で書いて提出した友達のことを、ふと思い出したのです。 最初、そのエピソードを友達から聞かされた時は内心「なんてプロ意識の欠けるやつだ」と、意識だけは無駄に高い私は彼女のことを心の中で見下していました。 友達の仕事は、車の整備関係のバイトだったけど本当に楽しそうで充実した日々を送っていて。私はというと、新卒でブラック企業に入社してしまい、残業時間の数値を眺めながら「今日もこんなに働いた」と自分を鼓舞して睡眠時間を削りながら出社する日々を送っていました…。 まさに、作中に出てくる“リンコさん状態”。 だからこそイケメンヒキニートが言った 「労働は自尊心を満たす面もあるが、ただ労働するということのみに耽溺してしまうという面もある――まるで掃除をし続ける男のようにな」 は、刺さる。 (今はそのブラック企業から逃げ出して超絶ホワイト企業に入れたものの、今度は退屈な日々でたまらなくなってしまいました。汗) もちろん、金は必要。しかし、それだけを理由に仕事をしていくのも楽しくない。 個人的名言「楽しさはカネで買えない」を肝に銘じて、今の退屈な仕事をどう楽しくしていこうか。工夫していきたいと思う。

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2018/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんか不思議な内容でしたが、意外と面白かったという感じです。時給が安いといってもきちんといろいろ抱えながら仕事をする人たちのはなしでした。

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2017/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

短編として読むとモヤッとする。 短編ではない。一冊で一つの話。 思考停止させないための書き方だと作者はインタビューで言っていたけれど、アパレルの話は全然よくわからんかった。 最後の話は好き。 あと例のキノコ栽培が結局うまくいってんの笑った。

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2017/01/26

書き口はラノベっぽいですが、いやいや所々感心させられてしまう様な点もあり、軽く読むにはお腹も満たされる一冊でした。短編集ですが、登場人物が少しずつリンクし合ってるのが面白いなあとか。 多分、文章も他の著作と書き分けてますよね。器用な方ですね! 昨今の漫画原作の在り得ない設定連ドラ...

書き口はラノベっぽいですが、いやいや所々感心させられてしまう様な点もあり、軽く読むにはお腹も満たされる一冊でした。短編集ですが、登場人物が少しずつリンクし合ってるのが面白いなあとか。 多分、文章も他の著作と書き分けてますよね。器用な方ですね! 昨今の漫画原作の在り得ない設定連ドラ見るよりかは楽しいです。つーかこれやればいいのに。

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2016/11/09

割と単価の安い労働をテーマにした短編集。 小説の体裁をとって作者の主張を述べているという印象。 小説としての出来も悪くは無いが、労働内容の説明や主張部分と、それ以外の部分でトーンが違うのは気になった。 提起している問題はとても興味深い良書。

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2016/11/01

2016.11.1 読了 バイトにまつわる短編集。 こんな終わり方?て話が 何編かあって、 モヤモヤ。。。

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2016/08/01

先日、海猫沢めろんさんの「ニコニコ時給800円」を読みました。 「ご本、出しときますね?」で知った海猫沢めろんさんですが、小説を読むのは今回が初めてです(ちょっと前に、「頑張って生きるのが嫌な人のための本」は読みました)。 読む前は、短編集かと思いきや、各章で、いろんな職場(...

先日、海猫沢めろんさんの「ニコニコ時給800円」を読みました。 「ご本、出しときますね?」で知った海猫沢めろんさんですが、小説を読むのは今回が初めてです(ちょっと前に、「頑張って生きるのが嫌な人のための本」は読みました)。 読む前は、短編集かと思いきや、各章で、いろんな職場(アルバイト先)が描かれるんですが、とある章の職場にいた人が、ほかの章の職場でも登場して、それぞれの章がどこかでつながってるといった作りの、連作短編集といった感じでした。 で、そういった作りの小説はよくありますが、今作は、小説家の人が書いた小説、といった印象ではなく、異業種の人が書いた小説、といった印象で、そういった雰囲気から、新しい感じがしました。 あと、最後の章に出てくる登場人物が、働くことを、「我慢大会」と表現していて、phaさんも働くことを、「我慢大会」と表現していたので、海猫沢めろんさんもphaさんも、働くことに対して、同じような感覚を持ってるんだなあと、偶然の一致に驚いたりしました。

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2016/07/17

お仕事小説かと思ったら少し違っていました。時給800円で働く様々な職種の様々な人達。ちょっとプラックだったり、モヤッとした結末で消化不良だったりの短編集だけど、800円を安く思うか十分と思うか。いかに楽しく働くか。仕事に対する意識を少し考えた一冊。各話、ちょっとリンクしてる部分が...

お仕事小説かと思ったら少し違っていました。時給800円で働く様々な職種の様々な人達。ちょっとプラックだったり、モヤッとした結末で消化不良だったりの短編集だけど、800円を安く思うか十分と思うか。いかに楽しく働くか。仕事に対する意識を少し考えた一冊。各話、ちょっとリンクしてる部分が面白かったです。

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