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瑠璃の雫 の商品レビュー

3.6

101件のお客様レビュー

  1. 5つ

    15

  2. 4つ

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  3. 3つ

    41

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人の繋がりは見え無い

色々な縁があって飛び石の様に布石が散りばめられている。 親によって苦しめられるその気持ちには共感出来る所が有る。

のんのん

2024/04/17

絶望的で悲壮に満ちた美緒と永瀬の人生に、ささやかな愛を見つけるための物語だと感じた。個人的には、「家族」がキーワードだと思います。

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2024/02/21

ミステリーとしてはなんだかすっきりしないような印象をもったけれど、美緒をとりまく環境や丈太郎との絆はリアルに書かれていたと思う。

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2024/02/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

感想 筆者の作品は子供時代から始まるものが多いように思う。その手間があって作り込んだキャラが立つのだと思う。 母の従姉妹の薫さんが明るくて、良い人なのが唯一の救い。 あらすじ 小6の美緒は、アルコール中毒の母に愛想を尽かし、小3の弟の充も疎ましく思っていた。母親の従兄弟である薫に面倒を見てもらう。 薫の紹介で一人暮らしの元検事の永瀬丈太郎と出会う。充は永瀬にジオラマ作りを教えてもらい、美緒は永瀬の亡き妻の書斎で本を読むことが好きだった。 やがて物語は永瀬が検察時代に、県議の収賄事件を担当し、その間に娘の瑠璃がどのようにして誘拐されたのかについて書かれる。 永瀬は、家が火事になり、瀕死の重傷を追う。そのうち、火事は放火が原因で、永瀬の娘を誘拐した容疑で不起訴となった小宮の息子が起こしたことであると分かる。永瀬はまもなく息を引き取る。 美緒は、瑠璃ちゃん事件について永瀬がどう考えていたかが気になり、調べ始める。永瀬に昔世話になっていたという元新聞記者の石神と出会い、真相を追う。

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2024/01/03

伊岡瞬さん『瑠璃の雫』読了。 本棚整理した時に積読してたの思い出して読んだ。 めっっっっちゃくちゃ面白かった。 過去の事件と今起きてる問題の絡ませ方と伏線の回収が見事だった。 綺麗事じゃなく、負の感情を持つこともダメじゃないって嫌味なくスルッと入ってくる素敵な作品だった。

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2023/12/30

娘を誘拐された老人との交流で家庭が破綻して傷ついた少女がなんとか生きていくのは良かったと思った。丈太郎さんが娘について事実を知った上でとった行動には考えさせられる所があった。そしてその家族の様子にたどり着いた美緒が自分の家族において決着を付けようとして充の決断に納得が行かないさま...

娘を誘拐された老人との交流で家庭が破綻して傷ついた少女がなんとか生きていくのは良かったと思った。丈太郎さんが娘について事実を知った上でとった行動には考えさせられる所があった。そしてその家族の様子にたどり着いた美緒が自分の家族において決着を付けようとして充の決断に納得が行かないさまも今までの辛さを考えたらそうだよなあと思った。充が忘れようと言ったのが逃げなのか強さなのかと思った。

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2023/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

何作かしか読んでませんが、最近読んだ伊岡作品とちょっと違うテイストだな、と思っていたら初期の頃の作品なのですね。 罪とそれを許すということ。 倫理なんかくそくらえというある人物の言葉に共感。本作に登場するどの子供も大人の都合で辛い目に合ってる物語でずうっと苦しい感じで読み進み読み終わりました。しんどかった…

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2023/10/21

父は家族を捨て母はアルコール依存症。弟と二人暮らしの美緒は心を閉ざし人生をあきらめている。子供に親は選べない。とあることで知り合った初老の男性の過去を知り、真実に辿り着いていく。罪に対しての赦しというのは誰がどう判断していくのか。その判断に対しての苦悩は終わりがない。老人と出会い...

父は家族を捨て母はアルコール依存症。弟と二人暮らしの美緒は心を閉ざし人生をあきらめている。子供に親は選べない。とあることで知り合った初老の男性の過去を知り、真実に辿り着いていく。罪に対しての赦しというのは誰がどう判断していくのか。その判断に対しての苦悩は終わりがない。老人と出会い、人生を強く生きていく美緒は良かったな。

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2023/10/17

極度のアルコール中毒の母親を持つ小学生の美緒 母を恨み、他人を拒絶する 元検事の永瀬丈太郎という元検事の初老の男性と出会い、心を開いていく。 幸せってなんだろう 幸せな家族ってなんだろう 相手を許すことの難しさ 弟の充の無邪気さの一方で、この世で一番残酷なのは何も知らない子供自...

極度のアルコール中毒の母親を持つ小学生の美緒 母を恨み、他人を拒絶する 元検事の永瀬丈太郎という元検事の初老の男性と出会い、心を開いていく。 幸せってなんだろう 幸せな家族ってなんだろう 相手を許すことの難しさ 弟の充の無邪気さの一方で、この世で一番残酷なのは何も知らない子供自身なのでは もし丈太郎が単に優しいだけの好々爺なら、美緒もここまで心を許すことがなかったかもしれない。不器用な優しさと適度な距離感が素敵だなと思う 子供を持っても愛せない人もいれば、不幸に遭い、どんなに愛しても会えない人もいる 伊岡さんの描く世界はどうしても、理不尽だけど最後まで読まずにはいられない 最期の方の展開には驚きましたけど、叔母の薫さんのマイペースさがほっこりしました。

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2023/09/21

瑠璃の色っていいですよね。暗く悲しそうな色だけど綺麗に発光する。そんな雰囲気を物語から感じました。Sorrowful blueという表現、気に入りました。

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